埼玉のかあちゃん社長奮闘記_サステナブルな毎日

起業して20年超。藍染めを傍らに太陽や風、星や花の声を聴きつつ埼玉とみなかみを行き来する埼玉のかあちゃん社長奮闘記です。

変わらずにいる幸せ

2006-07-13 06:36:26 | ライフ&ワーク
昨晩も娘と近くの温泉へ。露天風呂で一緒になったおばさんと、あれこれ話す。「今日も蒸し暑かったですねー」そんな言葉をきっかけに、次々と。「あの子お嬢さん?若いわねー」「いえー、そんなに若くないんですよ。ふふふ。」「お嬢さんは5年生くらい?」「はい。」「女の子はあれこれ手伝ってくれるでしょう。」「はい。とっても助かってます。あっという間に10年。自分はちっとも変わらない感じ。なのに、娘はどんどん頼もしく成長していって・・・。」

そんな会話からおばさんが言う。
「今まで変わらないで生きて来られたってことは、あなたは幸せなのよ。」

変わらないでいられる幸せ?
「生きていると、いろいろなことが起こるでしょ。自分が変わりたくなくても、自分を守るためには自分自身が変わらなくちゃいけない時もある。あなたが変わらずに今まで生きてこられたってことは、自分が変わらなければならないような辛いことに出会っていないってこと。幸せだったのよ。」

そうかも知れない、と思う。
「自分を変えてしまうほどの苦しみ」それが一体なんなのかはおいておき、おばさんの言葉には一理ある。「人生楽も苦もあるというけれど、大きな苦のない人もいるのよね。一生、幸せに生きられる人っているの。」

名前も知らない人と、なんて深い話をしているんだろう。
「温泉」は不思議な場所だ。おばさんが生きた人生を背景に湧き出る言葉だもの、それが正しいとか間違っているとかそんなことじゃあない。私はおばさんの話しにうなづきながら、村上龍さんの『盾 シールド』の物語を思い出していた。自分自身を守るための盾(シールド)。こんな私にも「やわらかで傷つきやすい心」はある。私は今まで、何を盾にして自分自身を守ってきたのだろう?

私は幼い頃から変わらずにいる。昨日それを実感した。
「私は変わっていない」という事実が、胸の奥に、ストンと落ちた感じだ。なぜ、私は変わらずに生きてこられたのだろうか?『盾 シールド』のあとがきで、村上龍さんが、「自分を守る盾には、会社組織などの集団用の盾と語学力などの個人用の盾がある。盾に依存することは危険だけれど、盾はとても大切なものを象徴している」と述べている。

お風呂の中で考えた。
お風呂を出た後でも、寝るまでずっと考えていた。

私は、自分が変わるくらいなら環境を変えてしまえ!と思って生きてきた。それに間違いはない。環境は大事だから、自分を守る環境を選んできたってことなんだろう。「自分で自分を守る」それって、無理。自分には何が起きても動じないだけの強さなんてないもーん。「自分はどんな人間か」「自分はどう生きたいか」「自分は何が得意で何が苦手か」そんなことを自分に問いかけながら、自分を守れる環境を選んできたんだろうな、私、と思った。

結果、自分の心を変えずに、生きている。
何の苦しみもなかった訳ではないよ。たくさんたくさん、苦しんだよ。けれども私は、やわらかで傷つきやすい自分の心を守るために、自分で自分の環境を選んで変えることが出来たのだから、やっぱり幸せなんだと思う。これからも、そんな生き方をしていくんだろう。

一生、幸せに生きられる人になりたい。

【今日の名言】
『生きていれば春が来る。』
 福原義春

【写真】夕日。
雨が降ったりやんだり。そんな中きれいな夕日を見ました。

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