天台宗 東明寺 たより

北九州市天台宗東明寺住職のおたより

明日からは7月!!!

2016-06-30 21:35:40 | 日記
今年も半分が過ぎました。明日からは7月です。

ここ最近お恥ずかしいことではございますが、NHKのニュースでも報じられましたので多くの方がご存知かと思います。

延暦寺の僧侶が暴行するという事件がありました。又善光寺の住職が辞任を迫られるという報道もありました。

残念な限りです。


出典が思い出せず、記憶も定かではないのですが、説話に次のような話があったと思います。


お釈迦様がお悟りになり仏陀となられてその教えを広めることに努めても、すぐに受け入れられたわけではありません。

やはり初めは迫害弾圧もあり、これはキリストも同じであります。

仏陀の教えを聞いても、美辞麗句と捉え否定的に解釈された。当時はバラモンの教えが一般的であった。

「釈迦は自ら覚者と言うが、きっと人の目が無い処では堕落した生活を送っていることだろう」と邪推する者も居た。

それを暴くために、釈迦や釈迦の弟子をずっと付け回しては日々の生活を監視する者が居ました。来る日も来る日も四六時中、

今で言うストーカーのように釈迦の生活を監視しては、何か間違いを犯していないか必死に見つけ出そうと挑戦しました。

二日、三日、一週間、一月といくら時間が過ぎても釈迦や釈迦の弟子たちの生活は規律正しく清らかであり、勿論正しいもので

ありましたので、懐疑的に思っていた者も、その教えの素晴らしさに改めて釈迦に帰依したという内容でした。


傳教大師のご遺誡には

「道心の中に衣食あり、衣食の中に道心なし」

「我生まれてより以来、口に麤言なく、手に笞罰せず」

あり、今一度自分自身振り返って気持ちを新たに精進すべきことを思わざるをえません。

「道心」という悟りを求める心の中に、日々の生活があるのであり、その心をいつも持ち歩んで行くことが求められるのであります。

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