天台宗 東明寺 たより

北九州市天台宗東明寺住職のおたより

雨模様

2014-07-17 18:50:36 | インポート

昨日は太宰府市の宝満山へ行ってきました。

こちらには天台宗の伝教大師最澄上人が残された六処宝塔の遺跡があります。

その清掃の為に伺いました。前日からの雨で中止かと心配しましたが、午前中は曇り空でしたので、何とか作業を終えました。お陰なのでしょう、清掃中は雨の心配はなかったのですが、下がってからの帰り道は激しい雨でした。

普段からとても綺麗に清掃が行き届いていらっしゃるので、こちらはあまりできることがありませんでした。

昨年も雨模様で中止だったので、久しぶりに伺ったことになります。

1200年前に伝教大師が苦労して残されたものですから、大切にしていかなければと改めて思う次第です。

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7月です。

2014-07-02 18:04:49 | インポート

今年も少しですが紫陽花の花が咲きました。普段は母が色々と手入れしています。きれいな花を見るのは心が和みます。

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先日の不動講より

 身近なところから仏教とのつながりを考えてみたいと思います。

 女の子の名前にマヤ・サラといった方がいます。マヤならお釈迦様のお母さん、サラは沙羅双樹に由来するでしょう。

 飴にカンロ飴があります。甘露とは甘い露、悟りの味ということでしょう。

 シャリはお寿司の米粒を指しますが、舎利礼文というお経もありお釈迦様の遺骨のことになります。

 「娑婆の空気はうまいなぁ」というと、怖いお兄さんの台詞かもしれません。仏教では我々人間の生きている世界のことを娑婆世界といいます。

 サッカーのワールドカップ、日本は残念な結果になりましたが、スポーツの醍醐味といいますと、五味の最上級のものを表します。牛乳を精製していくと、乳味・酪味・生酥味・熟酥味・醍醐味となり、牛乳・ヨーグルト・チーズとなる最高級のものが醍醐味の味となります。

 愚痴といいますと、つい口から出てしまうものですが、意味は愚かで煩悩に迷うという言葉です。でもそこを出発点にすることが大事です。自らを見つめ直して進んで行くことが大切です。

 伝教大師最澄上人は、二十歳で書かれた「願文」の中で、自分自身の事を「伏して己が行迹を尋ね思うに、無戒にして竊かに四事の労りを受け、愚痴にしてまた四生の怨となる。・・・ここにおいて愚が中の極愚、狂が中の極狂、塵禿の有情、底下の最澄」と述べられ、修行の決意を表されています。

 近所のお寺の掲示板にありました。

     「グッチのバックは無いけれど 愚痴の袋は多く有り」

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