Tomotubby’s Travel Blog

Tomotubby と Pet の奇妙な旅 Blog。
でもホントに旅 Blog なんだろうか?

北京でサソリを食べる

2006-02-22 | Asia 「圓」な旅
北京の下町、天橋。清代からの庶民文化の中心で、日本で言えば浅草などに相当する場所です。そこに建つホテル、Beijing Rainbow Hotel (天橋賓館 改め 新北緯飯店)内には、薬膳料理のメニューで有名な「時珍苑(ShiZhen Yuan Herbal Food Restaurant)」というレストランがあります。薬膳料理というのは、料理を食べて健康になるという「医食同源」の考えから編み出された料理のことで、普通の中華料理にはない珍しい食材を用いた料理がたくさんあります。

Tomotubby が Rainbow Hotel (当時は天橋賓館)に宿泊したのは、初めての北京滞在時で、それは同時に初めての中国旅行、初めての一人旅でもありました。天橋賓館は、もともと日本の某・酒メーカーが出資して設立されたホテルで、「日本人の宿泊者も多いので安心」と、心配げな親を説得するために選んだのですが、選んだのは勿論それだけの理由でなく、天橋という土地柄に興味を覚えていたこと、自転車を貸してくれること、京劇で有名な梨園劇場が近いこと、そして他ならぬこの「時珍苑」の存在があったからなのでした。

「時珍苑」は物珍しさもあって日本人観光客の来店が多いと紹介されていましたが、滞在時期がちょうど今頃の二月、厳寒の北京はオフシーズンで、客の姿はまばら、日本人はいないようでした。大きな円卓でひとりで中華料理を食べるのだけは勘弁してほしいと思っていたら、通された席は二人架けのテーブルで、ほっとしました。

メニューを渡され、筆談でお料理の分量とお薦めも聞いて、長考の結果、以下をオーダーすることにしました。メニューの英語は怪しい部分もあるようでした。
"引子冷盤" APPETIZERS
珊瑚黄瓜 SALTED CUCUMBER STICK WITH MINCED SHILLI
滋補葯膳 HEALTH FOOD
龍蝦炸全蠍 DEEP FRIED SCORPION AND CRISPER
海馬蹄筋 SALTED OX SINEWS WITH "SEA HORSE"
豆沙玄拘球 DEEP FRIED SWEETENED BEAN BALLS ANTS CASED
"本草"蔬菜
焼双冬 BRAISED BLACK MUSHROOM AND BAMBOO SHOOTS
月官双耳湯 BLACK & WHITE FUNGUS AND QUAIL EGG SOUP
水果
メインディッシュ三点に「サソリ」と「タツノオトシゴ」と「アリ」というゲテモノが含まれているのがお判りいただけるでしょうか。Tomotubby は別にゲテモノが好きなわけではなく、どれも生まれて初めて食べるものです。ただ外骨格を持つ動物の DEEP FRIED というのなら、恐らく海老の姿揚げみたいなものですから、大丈夫じゃないだろうか。と思った次第です。歯で噛むと、中から変なものが出てきそうな蛹とか内臓の類はダメです。勿論、ゴキブリとかムカデとかは、それ以前にダメですが。

待つこと暫し。給仕されたメインディッシュはこんなのでした。


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龍蝦炸全蠍 尻尾の毒針が怖いけど婦人病には効くそうです


海馬蹄筋 左の方に海馬=タツノオトシゴがいます


豆沙玄拘球 黒いのは全てアリです。ダリの絵みたい

つづく