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Tomotubby’s Travel Blog

Tomotubby と Pet の奇妙な旅 Blog。
でもホントに旅 Blog なんだろうか?

ブラジルの金魚 ~金魚をめぐる旅 その20~

2009-01-08 | ラテンな America レゲエな Jamaica
全東京の金魚好きなみなさま、先月に続き、集合です。今月も女性アーティスト。

東京都現代美術館で開催中の「ネオ・トロピカリア:ブラジルの創造力」で Rivane Neuenschwander リヴァーニ・ノイエンシュヴァンダー が出展していた映像作品のうちの一つ。

水草の緑が映える青い水槽を泳ぐ金魚の尻尾には小さな紙片がぶら下げられていて、そこには、ラブレターに出てくるような言葉の断片、恋人の呼び名「my love」「sweet」「my dear」「angel」、所作「talking」「kissing」、体の一部「eyes」「hands」「mouth」などが書かれているのです。「London」「hotel」なんてのもありました。


Love Lettering」 Talking Heads ならぬ Talking Tail

今年一番の収穫 ジャナイナ・チェッペの油彩

2008-12-14 | ラテンな America レゲエな Jamaica


「美術手帳12月号」の巻末についている「PREVIEW」を見て気になっていた Janaina Tschäpe の油彩画。それらが陳べられた彼女の個展を観に八丁堀の nca (nichido contemporary art) に行ってきました。今年はここまでのところ、国立新美術館で観たアボリジニの女性画家エミリー・カーメ・ウングワレーの展覧会が私のベスト1でしたが、年末に来てそれを上回る展覧会に巡り会いました。ウングワレー展のときも大作に圧倒されましたが、ジャナイナ・チェッペの大作「Event Horizon」もこれに勝るとも劣らない迫力で私に迫りました。「あなたも絵を描きなさい」と。私は学生のとき120号(193.9cm x 130.3cm をいくつか描いたのが油彩では最大なのですが、この作品は 200cm x 300cm が二連(diptych)で 200cm x 600cm ですから、あの120号を四枚並べたより一回り大きいわけです。死ぬまでに一度でいいから(大袈裟)こういう大きなカンバスに絵を描いてみたいと思わせるのです。彼女の油彩はただサイズが大きいだけでなく、実は私にとって斯くの如く描くべき、斯くの如く描いてみたいという絵画だったのです。つまりは羨望の対象なのです。

ジャナイナ・チェッペというと、生体や水をモチーフにして撮った写真や映像を表現手段としたアーティストと捉えていました。彼女は、ドイツ人を父に、ブラジル人を母にして、生まれながらに二つの文化圏の影響を受けています。最近の、コンドームを膨らませて自然の中に置いてみたり、自らの躰を水に浮遊させたりして撮られたイメージに比べて、より直截的な手仕事として描かれたドローイングに、私はひどく惹きつけられました。それは彼女の描くイメージが、私が描こうとして辿り着けないものによく似ているためです。そして彼女はドローイングをさらに発展させ、溢れるばかりの色彩を備えた油彩に仕上げてくれました。来年、笠間日動美術館で予定されている彼女の展覧会にも期待せずにはいられません。

Dennis Brown 「Money in my pocket」(Yard Stylee)

2008-10-17 | ラテンな America レゲエな Jamaica


「The Man Next Door」他12インチ・ヴァージョンが収録された Dennis Brown「A Little Bit More」に続き、Joe Gibbs の二枚組コンピュレーションCD「Scorchers from the Mighty Two」がリリースされていました。まだ歌は歌、DJはDJと区別ががはっきりしていた 70年代後半~80年代前半のジャマイカのサウンド・システムの雰囲気が味わえます。特筆すべきは「Yard Stylee」と称されるスタイルの曲がいくつか見つけられることです。シンガーの12インチシングルでは後半にダブがついているのは一般的ですが、その部分にDJがトゥスティングを重ねたものが当時レコードとして売られていたのです。Tomotubby はこの贅沢な「Yard Stylee」のレコードを集めていたのですが、最近はCDでもリリースされるようになってきたようです。歌が終わりかけたところに満を持してDJが登場する下りは不思議な緊張感さえあって、これこそがサウンド・システムの真髄です。

で、「Scorchers from the Mighty Two」には、「Yard Stylee」の Dennis Brown & Prince Mohammed 「Money in my pocket / Cool Runnings」が収録されているのです。この録音は7インチのレコードを持っていたのですが、A面 Dennis Brown「Money in my pocket」、B面 Prince Mohammed 「Cool Runnings」と両面に分かれていましたので、これらを録音し直してひっつけて聞いていたことがありました。でも今度はCDで聞くので一曲を途切れなく味わえます。Dennis Brown は当時まだ喉を痛めていない頃だし、これ一曲を聴くために「Scorchers from the Mighty Two」を購入しても価値はあると思います。オススメです。

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Dennis Brown 「Money In My Pocket Lyrics」

Money in my pocket but I just can't get no love
Money in my pocket but I just can't get no love
I'm praying for
A girl to be my own

Soon you said she coming but I don't believe a word she say
Cause she run away and left me one rainy day
She made me had in mind
That her love would never die
And now I'm alone, so alone
So alone, yeah, yeah

Money in my pocket but I just can't get no love, oh no
Money in my pocket but I just can't get no love
The love I had in mind
Was very, very hard to find, oh

It's hard for a man to live without a woman
And a woman needs a man to cling to
You'll see what love can do
After making me feel blue
Ain't that a shame, woah baby
Ain't that a shame, yeah, yeah, yeah
To make me feel blue, woah yeah, yeah
Ain't that a shame, baby
Ain't that a shame...

ルチャ・リブレ・Tシャツ

2008-07-12 | ラテンな America レゲエな Jamaica
Hola! 今回もメキシコ・グッズのお買い物。

前回ご紹介した「arca」レーヴェルには、ルチャ・リブレ(メキシコのレスリング)のルチャ・ドール(覆面レスラー)をモチーフにしたアクセサリーも揃っています。このあたりはセニョリータだけでなくセニョールにもオススメ。

それから最近見つけたメキシカン・グッズのお店なんですが、水戸芸術館の近くにある「LA ROSA MEXICANA」。いきなり茨城県まで飛びますが、大阪の「PAD」が西日本の雄なら、こちら東日本の女王という感の品揃え。特に各種ルチャ・リブレ・グッズには目を瞠るものがあります。中でもルチャ・ドールの絵柄のTシャツが大充実。Tomotubby もこっそり買っちゃいました。

ここ、ネット・ショップもあるので見ていたら、ルチャ・ドールにしてメキシコの国民的英雄でもあるエル・サントのコミックスがたくさん出品されていました。


左 エル・サント、右 ブルー・デーモンの覆面漫才(ウソ)

エル・サントや Tomotubby お気に入りのブルー・デーモンは、リアルなレスラーの枠をはみ出して、俳優として映画に出演して吸血鬼やフランケンシュタインとも戦ったのですが...



「虎は死して皮を残し人は死して名を残す」というか。お二人とも鬼籍に入られてもなおコミックス・ヒーローに祀られ、今も神話の中で生き続けているんですね~


在りし日のブルー・デーモン

Lucha Libre: Masked Superstars Of Mexican Wrestling

チェチェン=イッツァのピラミッドの傾斜

2008-06-13 | ラテンな America レゲエな Jamaica
チェチェン=イッツァのピラミッド。近づくにつれて、その傾斜がいかにきついかがわかります。まさしく、行きは良い良い。帰りが怖い。の世界で、上がるのはまだいいのですが、下りる場合は遥か下までが視野に入り、足を滑らせて落ちはしないかと、恐怖感が襲いました。



傾斜を真横から見ると↓こんな感じ。傾斜は45度近くあるように思えます。何度も言いますが、不慮の事故があり、現在は上ることはできませんので、あしからず。



しかし、このように人が集まり、並んでいるのはどうしてなのでしょうか? 確かめてみることにしました。

チェチェン=イッツァのピラミッド

2008-06-11 | ラテンな America レゲエな Jamaica
老・ハリソン・フォード主演「インディ・ジョーンズ クリスタル・スカルの王国」の公開が来週末に迫り、渋谷駅にはいたるところに映画のポスターが貼られています。シリーズ最新作の内容がとっても気になるところですが、題名の「スカル」といい、ポスターに見つかる「El Castillo (Pyramid)」といい、舞台はメキシコ、マヤ文明が取り上げられているのは間違いないのでしょう。

以前、カンクンから足を伸ばして訪れたチェチェン=イッツァ。ピラミッドの写真が割りと上手に撮れていたので、このたび Flickr に載せてみました。この頃、遺跡を訪れる観光客はみな、急な階段をピラミッドのてっぺんまで上っていましたが、どうやら人身事故があったようで、今は上るのを禁止されているようです。





Mikey Dread が脳腫瘍で死去

2008-03-19 | ラテンな America レゲエな Jamaica
Sika さんから教えて頂いたのですが、コネチカットで脳腫瘍と闘病中のレゲエDJ、Mikey Dread が 3/15日、天国に召されました。その頃ラスベガスではマニー・パッキャオが死闘を征し、こちらフィリピンでは、既に明けて 3/16日、皮肉にも「パームサンデー」、受難の主日の当日なのでした。

悲しいです。「パームサンデー」というとカート・ヴォネガットだったりしますが、ちょうど彼のいくつかの小説の読後感のような不思議な気持ちを味わっています。そしてカート・ヴォネガットも昨年天に召されました。こんな場所にいると無い物ねだりなのか、無性に彼の陽気なトゥスティングが聞きたくなりました。自分で口ずさみました。

ジャー。願わくはマイ・フェイヴァリッドDJ、マイケルに永遠なる安らぎを。

Mikey Dread が脳腫瘍

2008-01-13 | ラテンな America レゲエな Jamaica
Sika_50さんのブログ「真夜中のSong Book」を拝見していて、レゲエDJ Mikey Dread が「脳腫瘍」を患っていることを知りました。ニュースソースは 2007/10/28日付けの jamaicaobserver.com のようで、ダブストアサウンドインク社(新宿にお店がある)の和訳とともに末尾に「勝手に引用」してあります。Mikey Dread については、当ブログの 2005年8月「怒涛のレゲエ特集」(勝手に呼んでいるだけ)で取り上げていますので、コチラもご参照くださいませ。

で、驚いたのは、2007/10/28日付けのニュース発信の前日10/27日に、実はこのブログで Mikey Dread を取り上げていたことです。「レゲエのコンサートの映像など」と題して、YouTube から「怒涛のレゲエ特集」で取り上げたミュージシャンの映像をいくつか紹介したのですが、渦中の Mikey Dread が、そのうちの二つに写っているのです。

同じ10月の頭に、ブログの「夢日記」に書いた夢の内容が、アグネス・チャンの「乳癌」を予知していた?らしく驚いたのですが、今回も何らかの霊感が働いていたのかもしれない。と思った次第です。Mikey Dread にもアグネス同様「脳腫瘍」を克服(At the Controle)して復帰を果たして欲しいと切に望みます。

私事ですが、クリスマスに ONKYO のスピーカーのウーハーが破れてしまい、年末に坊主がウチにやってきました。坊主 301V なかなかいいですよ。低音重視で選んだんですが、ピアノ・ソロなんかも綺麗だし。嬉しくなってHMV三倍セールでCDいっぱい買ってしまいました。

そのとき Augustus "Gussie" Clarke「DREAD AT THE CONTROLS DUB」というのを見つけました。裏返すと「Michael Campbell Theme」なる曲まであるので、Mikey Dread も参加しているのかな?と試聴してみました。元曲はまさしくアレなんですが、"Gussie" Clarke の色が濃くて、ちょっと違う曲みたいに聞こえます。ダブ命の人にはオススメかもしれませんが、こそりと棚に戻し、同じ "Gussie" Clarke ものの「GREENSLEEVES 12" RULERS - MUSIC WORKS 1987-'91」を買いました。当時の四天王のうち三人が登場し、デュオをやったりしていて、おまけに全編12" Mix の後半ダブつきなので、すごく豪華です。いくつか12"を持っているものがありますが、こんなのが出ることを知ってたら買わなかったのに...と思えてきます。とにかく凄い。

1. Gregory Isaacs「Rumours」12”Mix
2. J.C. Lodge「Telephone Love」12”Mix
3. Shabba Ranks「No Bother Dis (Soundboy)」12”Mix
4. Dennis Brown & Gregory Isaacs「Big All Around」12”Mix
5. Home T, Cocoa Tea & Shabba Ranks「Pirates' Anthem」12”Mix
6. Mighty Diamonds「Mr Bodyguard」12”Mix
7. Gregory Isaacs, Freddie McGregor & Ninjaman「John Law」12”Mix
8. Krystal & Shabba Ranks「Twice My Age」12”Mix
9. Dennis Brown & Cocoa Tea「To The Foundation」12”Mix
10. Papa San「Dancehall Good To We」12”Mix
11. Deborahe Glasgow「Champion Lover」12”Mix
12. Deborahe Glasgow & Shabba「Mr. Lover Man」12”Mix

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Not at the control: Mikey Dread has brain tumour

Basil Walters
Sunday, October 28, 2007

Michael 'Mikey Dread' Campbell has been diagnosed with a brain tumour, a release from his Miami-based company Dread At The Controls Inc said, yesterday.

Campbell. believes that it is important that his fans, friends and supporters know about his current health condition and the treatment he is currently undergoing
"The bad news is that Mikey Dread has been diagnosed with brain tumour. He is in the care of the best doctors at Duke University in North Carolina and is undergoing chemotherapy."

The release apparently came as a response to numerous queries and speculations concerning the health of the legendary radio jock who was dubbed, "The Dread at the Control Tower". Hence the relase stated, "For months now, many of you have made inquiries about Mikey Dread. Mikey believes that it is important that his fans, friends and supporters know about his current health condition and the treatment he is currently undergoing, and what has happened to him since July, 2007. The good news is that. Mikey's son was born healthy and strong on October 12, 2007."

One of Jamaica's most innovative and original radio personalities, Mikey Dread, last year celebrated two special milestones - his 30th anniversary as "The Dread at the Control" - and his father Simon Campbell's 100th birthday.

Thirty one years ago, Mikey Dread revolutionised night time radio when he redefined what was then known as the graveyard slot (between midnight and 4:30 am) by turning it into a primetime listening slot on the now defunct JBC Radio Station.

After his radio stint, he ventured into recording with one of his earliest hits, Weatherman Skanking in combination with Ray I, for producer Carlton Patterson for whom he also recorded his best known song, Barber Saloon, after which he migrated to England with more popular recordings to come like Love the Dread.

For his 30th anniversary celebration also, Mikey Dread who for sometime now has been touring the world performing at universities and festivals with his own Dread at the Control Band, recorded CD featuring his radio shows back then as well as box set of some of the tunes he has made over the years.
Source: jamaicaobserver.com

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マイキー・ドレッド(Mikey Dread)、脳腫瘍と診断される…
2007年10月28日

10月27日(土)、マイキー・ドレッド(本名:Michael Campbell)が運営、マイアミに拠点を持つ Dread At The Controls Inc はマイキー・ドレッドが脳腫瘍と診断されたことを発表した。

「悪いニュースはマイキー・ドレッドが脳腫瘍と診断されたこと。彼は現在、ノース・カリフォルニアは Duke大学の名医によって化学治療が施されている。」

この情報が公開されると共に、過去に"The Dread at the Control Tower"でラジオをジャックしてきた彼の健康状態について多くの疑問や推測が飛び交ったが公式発表によれば、「この数ヶ月間、多くの人がマイキー・ドレッドについて問い合わせていたが、マイキー・ドレッドはファン、友人、サポーターが現在の健康状態を知ることが大事と信じている。現在、彼は治療中で、診断されたのが2007年7月。いいニュースはマイキー・ドレッドの息子が10月12日無事に生まれたこと。」

ジャマイカで最も創造的でオリジナリティーを持ち合わせたラジオ・パソナリティーとして知られるマイキー・ドレッドは去年2つの特別記念を迎えた、"The Dread at the Control"の三十周年記念、彼の父、Simon Campbellの100歳の誕生日。

31年前、マイキー・ドレッドは午前12時から4時半まで放送されていた ‘Graveyard Slot’でラジオ放送に革命をもたらし、後にゴールデンへの番組と変貌を遂げ、JBCラジオ局で放送されるほどになった。

ラジオ局の活動を休止後、彼は初期の発表した楽曲を再録音、Ray Iとのコンビネーション楽曲‘Weatherman Skanking’、プロデュサーCarlton Patterson との楽曲‘Barber Saloon’が挙げられる。イギリスへ移住した後は‘Love the Dread’といった楽曲で人気を博した。

マイキー・ドレッドは30周年を記念して、自身の専属バンド Dread at the Control と共に大学やフェスティバルを巡業するツアーでパフォーマンスを披露してきた。また、発表しているCDにはラジオショーが収録されている物もあり、ボックスセットには長年に渡る彼の楽曲が収録されている。

レゲエのコンサートの映像など

2007-10-27 | ラテンな America レゲエな Jamaica
二年前の夏にレゲエのことをまとめて書きましたが、取り上げた曲を YouTube で調べていると、結構いいコンサートにぶつかります。バック・バンドというか、リズム隊が素晴らしいです。80年代前半はホントに熱い。(画面クリックすると YouTube へ)

Gregory Isaacs「Night Nurse」 (Live at Reggae Sunsplash 1983)

バックは Roots Radics (画面のスペルが間違っているゾ)

Black Uhuru「Sponji Reggae」(Glastonbury 1982)

バックは言わずと知れた Sly & Robbie

Yellowman & Sagittarius Band

年代不明。意外と新しいかも。このフィルムの見どころは Yellowman でも Mikey Dread の顔出しでもなくて、間違いなく中盤で「Fade Away」を演っている Yellowman のバック・バンド Sagittarius Band であろう

Mikey Dread with UB40「Roots and Culture」(1983)

こちら Mikey Dread が UB40 をバックにトゥスティング

UB40「King / Food For Thought」

これぞ UB40 の原点。「Food For Thought」の最後が切れているのが惜しまれる

Jimmy Cliff「The Harder They Come」

これは80年代じゃなくて70年代。コンサートじゃなくて映画。だけどとってもいいので、オマケ。キングストンの雰囲気がわかる

【18禁】 Carlos Zefiro

2007-07-01 | ラテンな America レゲエな Jamaica
Marisa Monte の渋谷でのコンサートから早くも一ヶ月が経ち、まだまだブラジル音楽に浸っています。6月末には、彼女の盟友 Carlinhos Brown の新譜「Gente Ainda Nao Sonhou」までリリースされ、うれしい限り。

さて、今回何ゆえの【18禁】なのかというと、前から気になっていた Marisa Monte「A Great Noise」のアートワークのことなのです。

←こんなの(再録)です。Sonic Youth「Goo」の Raymond Pettibon によるアートワーク↓にもどこか雰囲気が似ているようで、かねがね気になっていました。まずポップアップ広告をブロックした上で、←こちらをクリックしてから、順次「próxima >」をクリックしていくと、ライナーノーツに描かれた、というか切り貼られた膨大な絵を見ることができます。このくらいどってことないじゃない。と思われるでしょうが、25ページ目でクリックすべき「próxima >」がなくなったら、それ以上別の箇所をクリックしないように。クリックすると【18禁】の深みにはまる可能性がありますので、責任は負いません。

Tomotubby としては、この白地に黒の線で簡潔に描かれたエロティックな絵の出所が知りたくていろいろ調べてみました。というか、ライナーノーツの隅々を目を皿にして探すほどもなく「Capa o caligrafia - Gringo Cardia baseado na obra de Carlos Zéfiro」という記述が見つかって、これは「戯画の切り貼り - Carlos Zéfiro の作品をもとに Gringo Cardia が」ということでしょうから、ただただ Carlos Zéfiro を調べればいいわけなのでした。


←Carlos Zéfiro (1921-1992) 、既に15年前に他界されていました。ブラジルのイミグレで公務員として働く傍ら、50年代から70年代にかけて、Catecismos と呼ばれる24~36ページのポルノまがいのコミック冊子約 500冊を残したそうです。これらはいずれも粗悪な紙に印刷され、ホッチキス閉じされて、街のニューススタンドでこっそり売られていたそうです。内容は殆どが男女が出会って性交渉に至るまでのプロセスで、肝心な部分はまさしくポルノなんですが、そこに至るまでの「男女の機微」の描き方こそが Zéfiro の真骨頂なのでしょう。死後、彼の遺した絵は国内外で評価が高まり、マリーザ・モンチのアルバムにまで使われるようになったということです。彼の作品?を見られるホームページはここですが、内容はすさまじく【18禁】ですので、 Aceito e tenho mais de 18 anos をクリックしての閲覧は自己責任でお願いします。