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Tomotubby’s Travel Blog

Tomotubby と Pet の奇妙な旅 Blog。
でもホントに旅 Blog なんだろうか?

【Twitter拡張版】 Frankie Paul のこと

2010-03-19 | ラテンな America レゲエな Jamaica
3/13日の Twitter #NowPlaying 音源つき拡張版です。

1980年代前半、ボブ・マーリーの死後にジャマイカで人気のあったサウンド・システム「ボルケーノ」、その主宰者でダンスホール・ブームの火付け役となった Henry JUNJO Lawes のボルケーノ・レーベルのコンピュレーションCD2枚組(歌モノ1枚20曲+DJモノ1枚20曲)+オマケDVD1枚(ミュージシャンがヘンリー・ジュンジョ・ロウズの想い出を語るというもの) が1800円で売られていた。グレゴリー・アイザックスの専属だったルーツ・ラディックス(あのスティーリーがオルガン演ってた)を楽団に、キング・タビーの愛弟子サイエンティストをダブ・エンジニアに起用して生み出されたワン・ドロップの定番チューンの数々、それにのせて歌唱力のある新人シンガーが歌い、DJが次々と独創的なトゥスティングを繰り出す。レゲエに底知れないパワーを感じる時代のものだけあって(特に歌モノには)捨て曲のないコンピ。私が集めて聞かなくなった12″コレクションとかぶるものも多く、ジュンジョ没後10年、オマケ抜きの本編2枚 1800円は、1曲 45円というバカ安さは何だか恨めしい。

その火山コンピの最初を飾るのが Frankie Paul「Worries In The Dance」だった。久しぶりに聞いたけど、勢いがあってすごくいい。ヘンリー・ジュンジョはバーリントン・リーヴァイを世に送り出した後、このフランキー・ポールとココ・ティー(ココア・ティーともいう)、さらに伝説のDJキング・イエローマンをまさに怒涛のごとくデビュー・プロデュースするのだ。YouTube に「Worries In The Dance」のオリジナル音源が見当たらなくてがっかりだが、フランキーの後ろに Yellowman らの曲を繋いで Remix したものが見つかった。Volcano style... (ちょっと余計なコンピュータライズ音が五月蠅いけど)



火山コンピにはフランキーの曲がもう一曲入っていた。「Pass The Tu Sheng Peng (Also Known As Pass The KuShemPeng)」。Tu Sheng Peng とか Ku Sheng Peng は、Sensi とか Sinsemilla と同様にマリファナのことだろうが、始めてこの歌を聞いたときから歌詞に空耳してしまって困る。イエローマンが歌っていた「Coco Sheng Peng」というパートも、なんだか犬におしっこをさせているようで...


Frankie Paul「Pass The Tu Sheng Peng」

フランキー・ポールが弱視であることは聞いてはいたが、初めて彼のステージを観たとき、手を引かれて登場して、(今はそうでもないらしいが)ステージ上では直立不動に近い状態で歌っていたのを記憶している。目には、牛乳壜底を通り越した、分厚く巨大なレンズを持つ眼鏡をかけていて、まさに彼が全盲に近い極度の弱視であることを知った。彼がジャマイカのスティービー・ワンダーなどと呼ばれているのも頷けた。

私が大好きなヒット・チューン「Fire De A Mus Mus Tail」には、ジュンジョの下で録音したものと後に Blacka Dread レーベルから出したものと2ヴァージョンが存在する。後者の方がよく見つかるはず。ここでの歌いっぷりはデニス・ブラウンを髣髴とさせる。


Frankie Paul「Fire De A Mus Mus Tail」

「ボルケーノ」の目ざましい躍進に少し遅れて、ジョージ・パンがスライ&ロビーを立てた「パワーハウス」レーベルが人気を得るが、フランキー・ポールはこの発電所レーベルでも「Tidal Wave」というヒットを叩き出している。

それから「Love Somebody」という曲を見つけたが、これは最近の曲なのだろうか。日本のテレビ番組で使われた Maxi Priest の曲とは別物。どこかで聞いたと思ったが、Keziah Jones「Black Orpheus」限定二枚組のオマケの方のCDでも歌われていた。


Frankie Paul「Love Somebody」

後で判ったのだがこの「Love Somebody」の元曲は、先日亡くなった Teddy Pendergrass「When Somebody Loves You Back」だった。ここずっと頭にひっかかって気持ち悪かったけど、やっと解放された気分。


Teddy Pendergrass「When Somebody Loves You Back」

ボルケーノ・コンピのオマケDVDでは、今も現役のイエローマンがインタビューに答えていた。80年代前半の彼のビデオ映像も多数挿入されているのだが、当時の彼の端正な?顔立ちが今は大きく歪んでしまっており、声も変わってしまったように思われて酷い。喉頭癌、皮膚癌と二度の癌手術から生還した影響なのだろうか?

【Twitter拡張版】 UKブラック (Thompson, Pine, Paris)

2010-03-17 | ラテンな America レゲエな Jamaica
3/10日の Twitter #NowPlaying 音源つき拡張版です。見渡してみると Soul ll Soul 周辺人脈だったりしますね。

最初にシュガー・マイノットをいろいろと聞いていたら、キャロル・トンプソンをフィーチャーしたというか、デュエットしている「Make it with you」を見つけました。最初の方はキャロル・トンプソン独唱で、いつシュガー・マイノットがソロをとるかと少しドキドキします。


Sugar Minott feat. Carroll Thompson「Make it with you」

この歌は70年代のソフト・ロック(もはや死語のよう)グループ、ブレッドのヒット曲なのでした。


Bread「Make it with you」

キャロル・トンプソンでは、コートニー・パインが彼女をフィーチャーした「I'm still waiting」が好きで、よく聞いています。コートニーはジャマイカ出身のせいもあって、レゲエ色が強い時期があったよう。同時期にコルトレーンみたいな演奏もやっていて、こちらもお勧めです。


Courtney Pine feat. Carroll Thompson「I'm still waiting」

この曲はアルバム「Closer to home」に入っているのですが、これには90年版と92年版があって、内容がかなり違っています。要はコートニーが気に入らなくて作りなおしたのですが、アイランド・レコードがよく許したものです。聴き比べてみるとたいへん興味深いです(が、90年版はあまり見かけません)。「I'm still waiting」は言わずと知れた(といっても、私は後で知ったのですが)ダイアナ・ロスがオリジナル(だと思います)。


Diana Ross「I'm still waiting」

ダイアナ・ロス若かりし頃は、神々しいです。黒い女神って感じ。最近の歌い方は下世話な感じがしてあまり好きじゃないです。コートニー・パインは、(ライブを観たことあるくらい)好きなミーシャ・パリスとも、彼女のデビュー時に「Like dreamers do」のバックで吹いてます。ビデオは↓に行くと観れます。この曲はイマイチ人気ないのか、YouTube では見つからなかったです。

Mica Paris feat. Courtney Pine「Like dreamers do」

ミーシャ・パリスは、もろにグラウンド・ビートの二枚目アルバムからシングル・カットされた「If I love U 2 Nite」が好きです。なんとプリンス作曲で、かのネリー・フーパーがミックスしたヴァージョンがあります。


Mica Paris「If I love U 2 Nite (Nellee's Club U 2 Nite Mix)」

この曲には、バックで殿下がつぶやいているヴァージョンが存在するらしく、一度聞いてみたいものです。一度、そのヴァージョンの入ったレアな12インチ・シングルが3万円で売られているのを目にしたことがあります。殿下は愛する前妻マイテにもこの曲を歌わせています。ビデオは↓に行くと観れます。最後がちょっとエロいです。

Mayte feat. Prince「If I Luv U 2Nite」

【Twitter拡張版】 Jorge Ben (Jor) 「Umbabarauma」

2010-01-28 | ラテンな America レゲエな Jamaica
(またしても twitter 拡張版)

ぅんばばらうまーおめごぉ...(空耳しないように)

「Ponta De Lança Africano (Umbabarauma)」この歌を知ったのは、Arto Lindsay が Peter Scherer と組んだ Ambitious Lovers の3rdアルバム「Lust」からカットされた12インチシングルからだったと思う。アートの専売特許のノイジーなギター音は苦手だったけど、たまたま手に入れたジャケットすらない粗末なレコードにサンバと溢れるファンクを感じた。アート・リンゼイに興味を持って「Lust(色欲)」を買って、2nd「Greed(強欲)」、1st「Envy(嫉妬)」と遡った。

アンビシャス・ラバーズは「七つの大罪」をテーマに七枚のアルバムを作る予定だった。残るは「Pride(傲慢)」「憤怒(Wrath)」「怠惰(Sloth)」「暴食(Gluttony)」。ニューヨーク「No Wave」のミュージシャンの音楽に彼が育った地、ブラジルが息づいていることを知り、三枚を繰り返して聴きノイジーなギター音が心地よく聞こえるようになり、4thアルバムを待ったが、結局、それ以来リリースはされないでいる。

暫くして David Byrne の編集した Luaka Pop の記念すべき1stアルバム「Beleza Tropical」を買った。「Remain In Light」ほか Talking Heads の遺したアルバムを愛したが故に、バンド解散はラストアルバム「Naked」にも見られるバーンのワールド・ミュージックへの過度な(そして未消化な)傾斜によるところだとルアカ・ポップを毛嫌いしてきた私だったが、最初の曲が Jorge Ben の「Umbabarauma」だった。かくして、Jorge Ben は(当時既に Jorge Ben Jor という、日本人なら「便所」をイメージする名前に改名していたと思うが)ロック調でサンバを演る人というくらいの認識しかなかった私に、この馴染みの曲を作ったのが彼だと言うことをバーンは知らしめてくれた。

バーンが絡んだせいか、こちらの曲にはヘッズの「Remain In Light」や彼らに影響を与えたとする P-FUNK や Fela Anikulapo Kuti なんかとも共通するノリというかグルーヴ感を感じた。オリジナルは1976年(日本では1977年)の「Africa Brasil」(やはり一曲め) であるが、その当時、北米大陸では P-FUNK がアース・ツアーを行い、「Zombie」を引っさげたフェラがヨーロッパに渡っていたらしい。ついでに Bob Marley の油の乗り切っていた時期もこの頃。世界中で辺境のブラックミュージックが、ファンクネスがいっきに火を吹いていた時期だったのだ...



歌詞はサッカー選手をアフリカの槍の名手に喩えたもののようで、Bob Marley「Buffalo Soldier」とも似ているような。以下英訳。

Umbabarauma goal man / Umbabarauma goal man
Play ball play ball ball player / Play ball I want to play ball ball player / Jump, jump, fall, get up, go up and get down / Run, kick, find a hole, thrill and give thanks / See how the whole city empties out / On this beautiful afternoon to watch you play
Play ball ball player / Play ball corocondo
Slum Street Soccer Slum Street Soccer
Soccer Soccer Soccer Soccer... / *This is the story of Umbabarauma / An African point man / A point man whose mind is made up / Umbabarauma

Joe Gibbs 12" Reggae Discomix Showcase

2009-12-05 | ラテンな America レゲエな Jamaica
前回紹介の Was (Not Was) 再発盤を手に入れるべく渋谷のHMVに行ったら、改装後の店内がやけに白くなっていて何だかソフトバンクの店みたいで落ちつかないことこの上なかった。長年?慣れ親しんできた売場構成もがらりと変わっていたし、ややマニアックな品揃えの書籍コーナーはほぼ雑誌だけの売場に成り下がっていた。やけに充実していた再発盤のコーナーも見当たらない。二階のセンター街側にあったレゲエの一角も奥の方(西武百貨店側)に移ってしまい、ヒップホップとかと棚続きになって縮小、試聴スペースも減ってしまって、なんだか居心地がよくない。これからは、駅から遠いけどタワレコに行こうかな。と思ったり。

だけど、レゲエCDの棚で凄いのを見つけてしまった。タイトルが「Joe Gibbs 12" Reggae Discomix」それも「vol.1」「vol.2」「vol.3」と三枚も。他の新譜CDにつけられている紹介文もつけられず、それとなく飾ってあるだけだけど、これは、このブログでも何度か取り上げたことのある故 Joe Gibbs が、 Errol Thompson(音楽プロデュースは専らこちら) と組んで1980年前後にプロデュースした12インチシングルのレア音源を集めたコンピCD集ではないか!。三枚とも裏返すと、曲名は「◯◯◯ / □□□」と二曲並列が殆ど、ミュージシャンの名前も「◯◯◯ & □□□」というのが殆どで、これはいわゆるアレなんだろう。間違いない。ヤードスタイリーだ。長回しの曲前半を「シンガー」が歌い、続く後半の「ダブ」部を「DJ」がトゥストするという贅沢なスタイル。3枚とも手にとるや否やレジに向かった。Joe Gibbs の逝去が契機になってか、30年近く昔のヤードスタイリー音源のCD化が進んでいるようで、正直たいへん嬉しい。

1980年前後というと、Bob Marley の最晩年にあたり、歌のパートではまだ随所に彼の影響力を感じざるをえない。また、DJでは革新者イエローマンのデビュー直前にあたり、少し物足りなさを感じるところもある。しかし、ジャマイカ独自のサウンドシステム、45回転12インチシングルという長回しのレコードの出現、スライ&ロビーらスタジオ・ミュージシャンの過激でアップテンボなリズム・トラック、さらにギブスとチャンネル・ワンのレコード・プレス工場まで持つ一貫量産システム、これらを背景に80年代どころか、今なおワクワクさせてくれる全く新しいレゲエが生まれつつあったのを感じる。
vol.1
01. Ruddy Thomas & Trinity 「Feeling Soul」
02. Marcia Aitken & Trinity 「My Man/Blouse & Skirt」
03. Dennis Brown & Prince Mohammed 「How Can I Leave You/Bubbling Love」
04. Mighty Diamonds & Ranking Joe 「Just Like A River」
05. Enos McLead & Killer Brown 「Hello Carol/Yapa Yah」
06. Leo Graham & I Roy 「A Win Them/News Carrier」
07. George Nooks & Welton Irie 「Riding For A Fall/Gi Me One A Fi Yuh Girl Friend」
08. Madoo & Kojak 「Yuh Jamming So/Green Bay Killing」
09. Beverley Bailey & I Roy 「I Was In Love/I Pray Tree」
10. Junior Murvin, Welton Irie & Prince Weedy 「Cool Out Son/Nice Up The Party」
11. Michael Black & Ranking Joe 「Natty Contractor/Drunken Master」

vol.2
01. George Nooks & Prince Weedy 「Tribal War/Jah Did It」
02. Joe Tex, U Black & Welton Irie 「Friday Evening」
03. Madoo & Welton Irie 「Joe Grime/Serve Mi Long」
04. Cornell Campbell & Lui Lepkie 「Rope In/Love In A Jamdown」
05. Cornell Campbell & Trinity 「Two Timer/Video Man」
06. Ruddy Thomas 「When I Think Of You」
07. JC Lodge & Shorty The President 「More Than I Can Say/Lover Man Style」
08. Naggo Morris 「Jah Guide」
09. Horace Andy & Jah Mike 「Priase Him/Babylon Happening」
10. Culture & U Brown 「Innocent Blood/Rock it Up」
11. Chalice & Puddy Root 「Good To Be There/Jah A The Magician」

vol.3
01. Marcia Aitken & Trinity 「I'm Not A Queen/Duck Boy」
02. Ruddy Thomas & Trinity 「Every Day Is Just A Holiday/Natty Dread On The Go」
03. Ruddy Thomas & Trinity 「Windy Day/What A Windy Day」
04. Daouan Chambers & Trinity 「On The Mountain Top/Can't Keep a Good Man Down」
05. Sammy Dread & Lee Van Cliff 「My Princess/Get Up And Skank」
06. Cornell Campbell & Lee Van Cliff 「Boxing Around/Look How She Fat」
07. Barry Brown & U Mike 「Tourist Season/Island In The Sun」
08. Eek A Mouse & Lui Lepkie 「Virgin Girl/Lovers Take Over」
09. Danny Mangaroo & Lui Lepkie 「Dancehall Stylee/Step Mother」
10. George Nooks & Papa Tullo 「Sadie/Fe Mi Time Now」
11. Freddie McGregor & Shorty The President 「First Sight Loving/Huggling And Kissing」


(報告) 前回話題にした Was のセカンドアルバムのボーナス曲「Shake Your Head」の「Alt Version」と「Alt Mix」は、期待虚しく、やはり Madonna のものではなく Basinger & Osbourne のものだった。

Colourbox 「Baby I Love You So」

2009-09-16 | ラテンな America レゲエな Jamaica
前回コクトー・ツインズのことを書きましたが、実はわたくし4ADレーベルの中で一番気に入っていたのが Colourbox で、いろいろ思い出して聞きたくなりました。12インチはどれもジャケ絵が凝っていて後年苦労して集めましたが、CDが手元にないので、YouTube で探したところ、あるある。ありました。Jacob Miller の名曲「Baby I Love You So」。ここではビシバシのダブをバックに女性ヴォーカル Lorita Graham が入っています。時代は少し遡るけど Junior Byles「Fade Away」や Bim Sherman「Love Forever」を New Age Steppers の演ったのと似た雰囲気があります。







「Colourbox」を検索していて気づいた。実は「ホワイトカラー/ブルーカラー」という言葉は、今日までずっと「white color/blue color」というスペルだと思っていた。本当は「white collar/blue collar」で服の「襟」の色だったことを先ほど知った愚かなわたくし。

アルゼンチンのボサノバ

2009-07-14 | ラテンな America レゲエな Jamaica
最近、アルゼンチンの音楽が気にかかるのですナ。チャーリー・ガルシアとか、ルイス・アルベルト・スピネッタとか、(極)一部で持て囃されているロックの人たちも勿論凄いんですが、Tomotubby んちで長期に亘ってローテーションされていますのは、いつまで経っても名前が覚えられないこの人。アグスティン・ペレイラ・ルセーナ。アルゼンチンの現在形?ボサノバ・ギター。

本場ブラジルのボサノバというとアントニオ・カルロス・ジョビンとかジョアン・ジルベルトとか、「イパネマの娘」とか「おいしい水」とか、昔から聞いていて勿論好きは好きなんですけど、いつまで経ってもちっとも新しめのが出てこなくて、ボサノバってきっとブラジルでは懐メロ化しているに違いないゾ。と思われるのです。ところがところがお隣のアルゼンチンのアグスティン・ペレイラ・ルセーナは、本国の状況と違ってとっても新しめなのですヨ。

最初に今年リリースされたらしい「42:53」を聞いてそのように思ったんですが、次にひとつ前の、といっても9年も前に発表された「Acuerdos」を聞いても、その気持ちは変わるところがなく、いっそのこともっと昔の作品を聞いたらどんな感じだろうと、ファーストアルバム「Agustin Pereyra Lucena」を買ってきましたが、これでも私のボサノバ観と比較すればそこそこ新しめなんですナ。これが。

Discography (* 既聴)
「Agustin Pereyra Lucena」(1970) *
「El Increible Nana Con Agustin Pereyra Lucena」(1971)
「Climas」(1973)
「Ese Dia Va A Llegar」(1975) *
「Sambaiana」(1976)
「La Rana」(1980)
「Puertos De Alternativa」(1988)
「Miradas」(1998)
「Acuerdos」(2000) *
「42:53」(2009) *


懐メロ「イパネマの娘」、彼が弾くとこうなる。イメージ、かなり渋メだけど

ラスタカラーのメキシコ料理店

2009-05-12 | ラテンな America レゲエな Jamaica


「One Love Jamaica Festival」で見たラスタカラーのメキシコ料理店。

日本の片隅で、国際メディアで炎上中のメキシコシティーを想う。ラスタカラーはチリの色ともダブり、チリは、タミフルの原料の八角みたいだしインフルエンザ予防にも効きそうな気がする。

レゲエのイベントでラテンアメリカやアフリカの料理が供されるのは納得できるが、沖縄やハワイやインドネシアやインドなんかの料理を供する店までが紛れ込んで見た目似たような屋台料理を出している。料理に先んじて、レゲエのワンドロップのリズムは越境して、既に各地の音楽と結びつき多くの混淆音楽を産み出していることを思い出した。

B.Sherman, H.Andy & U.Black 「In A Rub-A-Dub Style」

2009-03-14 | ラテンな America レゲエな Jamaica

正確には Bim Sherman meets Horace Andy And U. Black「In A Rub-A-Dub Style」。 タイトルからして寄集め感が強いし、アルバムというのにこれほど無愛想なのはないだろうというジャケット(左)だった。これを大阪・梅田の輸入レコード屋で買ったのは、New Age Steppers の 1st アルバムで持ち歌の「Love Forever」が取り上げられ、3rd アルバムではメイン・ヴォーカルに格上げされていた Bim Sherman の名前を見つけたからで、当時 Horace Andy が Massive Attack に参加しているあのヴォーカリストだとは気づいていなかったと思う。

ジャケットのチープさから、あまり期待せずに聞いてみたら、びっくりした。タイトル通り全編、ヴォーカルやDJの後にダブが続く「Rub-A-Dub Style」。ただ、ありがちな奇を衒ったダブなどまったくなく、ヴォーカル部分との連続性に不自然な部分はまったくない。これは名うてのバック・ミュージシャンの演奏の良さを殺していないせいだろう。それが結果的に、高音域を得意とする二人のヴォーカリストと(よい意味で)鼻歌のような U. Black のトゥスティングを冴えわたらせて、アルバム全体に独特の哀愁をもたらしているように思える。このアルバムを静まり返った深夜に聞くと、どこか別の世界に連れて行ってくれるような気がする。その気分を味わいたいがために幾度となくレコードに針を落として聞いていた。

今回この音源に(オリジナルとの統一感に欠けて蛇足のようにも思えるが)かなりレアなボーナス・トラックまでつけられてCD化されたことは喜ぶべきことだが、ジャケットの色合いが茶系(右)に変えられていた。今となるとあのピンクにオレンジが混ざったようなチープで不思議な色合いにただならない愛着があるので、少し惜しい。無人島に持って行きたい一枚。

01. Bim Sherman - It Must Be A Dream ~ Dreaming Dub
02. Bim Sherman - If I Can Make It ~ Make It Dub
03. Bim Sherman - Lamb Of Judah ~ Judah Dub
04. Horace Andy & U Black - Power Chant ~ Chant Dub
05. Horace Andy - Tonight Dub
06. U. Black & Bim Sherman - Dread Pon Some ~ Dread Dub

Bonus Tracks:-
07. Bim Sherman - Fit To Survive
08. Bim Sherman - Fit To Survive Dub
09. Bim Sherman - Someday
10. Bim Sherman - Someday Dub

Steely & Clevie 「Old to the New」 (Deluxe Edition)

2009-02-14 | ラテンな America レゲエな Jamaica
レゲエの歴史における偉大なプロデューサーのひとり Joe Gibbs が昨年初めに亡くなったことで、追悼盤がたくさん出ています。 Dennis Brown 絡みで、「A Little Bit More」と「Scorchers from the Mighty Two」については昨秋ここでも紹介しましたが、もうひとつ、うれしい企画盤を見つけました。

「Old to the New (Deluxe Edition)」。

実はもともとこのアルバムは、Joe Gibbs の生前、2002年に Steely & Clevie のコンビが彼に捧げたトリュビート盤としてリリースされたもので、20年以上前の Joe Gibbs ヒット・ナンバーをできるだけオリジナルのシンガーを用いてリメイクした捨て曲なしの素晴らしいものでした。従って、当たり前なのですが、前世紀にこの世を去っている Dennis Brown は参加できず、代わりに Freddie McGregor や Richie Stephens や Glen Washington が歌っています。オリジナルの Yard Stylee (12インチシングルの歌の後に続くダブのパートにDJが乱入してトゥスティングするスタイルのもの) で華麗な節回しを聞かせてくれた Prince Mohammed、Trinity、Nigger Kojak & Mother Liza なども、引退して消息不明なのか参加していなかったのでした。

今回の企画は、2002年のトリビュート盤を再発しただけでなく、もう一枚オマケとしてトリビュート盤と同じ曲順のオリジナル曲のコンピ盤をつけたものです。このオマケが悪いはずはなく、前に話題にした Dennis Brown & Prince Mohammed 「Money In My Pocket」や、昨秋惜しまれて亡くなった Alton Ellis 作の超名曲 Marcia Aitken & Trinity「I'm Still in Love with You」を初めとして、(昭和調にいうと) シンガーの油の乗り切った時代の名唱オンパレードで感涙モノです。参考までに Steely & Clevie トリビュート盤(A)と、オリジナル・コンピ盤(B)を、曲別に並べ直してみました。あぁ凄い。2枚組のこの内容で 2,000円しないなんて。試聴可能。

A01. Love You Like That (Someone Loves You Honey)- Junior Kelly & JC Lodge
A14. Someone Loves You Honey - JC Lodge
B01. Someone Loves You Honey - JC Lodge & Prince Mohammed

A02. Two Sevens Clash - Culture & Anthony B
B02. Two Sevens Clash - Culture

A03. I'm Still in Love with You - Sean Paul & Sasha
B03. I'm Still in Love with You / Three Piece Suit - Marcia Aitken & Trinity

A04. Identity - Mighty Diamonds & Luciano
B04. Identity - Mighty Diamonds

A05. My Woman - Barrington Levy & Cecile
A13. My Woman - Barrington Levy
B05. My Woman / Ten Thousand Woman - Barrington Levy w/ Kojak & Liza

A06. Ain't That Loving You - Beres Hammond & U Roy
B06. Ain't That Loving You - Dennis Brown w/ Kojak

A07. I'm Not Ashamed - Culture
B07. I'm Not Ashamed - Culture & I Roy

A08. Rent Man - Mykal Rose (Michael Rose)
B08. Rent Man / Resident Area - Black Uhuru & Jah Grundy

A09. How Could I Leave - Richie Stephens
B09. How Could I Leave - Dennis Brown

A10. Should I - Freddie McGregor
B10. Should I - Dennis Brown

A11. Left with a Broken Heart - George Nooks
B11. Left with a Broken Heart - George Nooks

A12. Money in My Pocket - Glen Washington
B12. Money in My Pocket - Dennis Brown & Prince Mohammed

JC Lodge と Prince Mohammed がテレビで Yard Style で歌っている珍しい映像↓


Mallu Magalhaes

2009-02-11 | ラテンな America レゲエな Jamaica
Mallu は日本ではほとんど無名のようでもあり、知る人ぞ知る存在のようでもあり、お店に行ってもCDは在庫なしの状態がずーっと続いていて、店員にあれこれ詮索すると一度はCDが入荷した形跡もあるのですが、かといって次回いつ入荷するのかもまったく不明と要領を得ないのです。本国ブラジルでは何やらDVDもリリースされたと聞きます。日本にいると全くもって情報量の少なさにもどかしい思いをします。そろそろ日本でもブレイクするに違いない。ブレイクしてほしいナ。と願いつつ、結局CDも持ってないんですが。

不況下で疲れ果てて癒されたい人達にも彼女の歌声は受容されるのではないでしょうか? ティーンエイジャーゆえのあの愛くるしい容姿に、ロリータ趣味の男性諸氏が反応しないわけはないだろうし。

Last.fm のウェブサイトでも彼女の歌を何曲か聞けます。それもフル・レングスで。ワタシは特に「Tchubaruba」という曲が好き。





Mallu かわいぃのぉ。