桂木嶺のGO TO THE THEATER!~Life is beautiful!~

歌舞伎中心とした演劇・クラシック音楽・美術展・映画など芸術全般のレビューを書きます。優れた芸術は応援します!

男女雇用機会均等法世代から見た、「加賀見山旧錦絵」(^_^)/(^_^)/

2017-05-16 00:29:35 | 芝居のエッセイ



 

きのうは国立劇場小劇場にて、文楽を昼夜見てまいりました(^_^)


上は襲名された、豊竹呂太夫師へのお祝いの差し入れです。多岐にわたってさすがですね(^^)/!

 

おかげさまで「満員御礼」と書いてあります!!

第1部は「菅原伝授手習鑑」で、劇中、呂太夫師の襲名披露口上がありました(^^)

 

文楽の口上はいたってシンプルですが、味があっていいですね♪

呂太夫師のお人柄もあり、大変なごやかなものになりました(^_^)/

 


 

そして第2部は「加賀見山旧錦絵」の通しでした(^^)

こちらはとても面白かったのですが、会社勤めをされている方には

「わぁ~これはひどいや!」「あるあるこんな話(;^_^A」

「身につまされるわ~😢」「うちは関係ないもんね~(^_^)/」と

意見はいろいろわかれるかと思うお話です。

 

眼目は、なんといっても、お局・岩藤と、彼女にねちねちイジメを受ける、

中老・尾上の関係ですね(笑)

 

男女雇用機会均等法世代の私からすれば、岩藤みたいなお局さまって、

実はいなかったこともないんですけど、こんなパワハラする上司では、

逆にみんなの人望がないので、上手に根回しすれば、

職場からスポイルしやすいと思うんですが・・・(笑)

 

あと、尾上もお初も、発想が暗すぎ!!

というか思い込み激しすぎ!!(笑)

尾上は、はっきりいいましょう、彼女はMだと思いますね!(笑)

 

こういう時の対処法をご伝授しましょう♪


わたしが会社にいたときも、わたしはやりませんでしたが、

けっこうイヤミで高圧的な上司のひとがいたのです(笑)

で、みんなでその上司の似顔絵を、上司の机の上にペタっと貼ってしまうという

イタズラをやっていましたね(笑)

でも、その率先してイタズラしていた先輩たちも、

なんだかんだとちゃんとそれなりなポジションに出世しましたので、

このように、パワハラをくりかえす問題上司には、

とんちとユーモアとイタズラで上手にやり返すのが出世する方法だし、

オトナの解決方法だとおもいますけど、いかがでしょうか(笑)


もちろん、「尾上様の敵討ち!」とやらないと、

芝居が転がらないですけれど笑)

むかし中山美穂さんの主演映画で「どっちにするの。」という映画がありましたが、

あれも、イヤミな上司のコーヒーの中に、雑巾の絞り水を入れる(!!!)という

すごいシーンがありましたけど、そのくらい尾上もお初もやり返してやれば、

別に死人が出ずにすんだと、わたしは思いたいですね♪


いやはや、第2部については完成度がとても高いとは思うのですが、

お話の展開に正直ドン引きでした(苦笑)。

岩藤の立場もわからなくはなくて、彼女にしてみたら、

「トップとして使えない人には降りてもらう」という主義なんでしょうね。

彼女は男社会も渡り歩いてきたバリバリのキャリアウーマンといったところでしょうか。


で、そこがわかってない尾上とお初は、「空気の読めない困ったちゃんのお嬢様の後輩たち」

ということになりましょうか(笑) 

尾上とお初を「忠義第一」にしているのは、

実は裏に隠された「オトコ」たちの闘争だったりしますので、

結末も含めてほろ苦さを感じたのは私だけでしょうか(^^)


ともあれ、宮仕えをする人は、ある意味必見の舞台ですね♪

こんど、大いに笑ってしまう「加賀見山」を観たいでーす(^_^)/(^_^)/

 



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