きのうは快晴の中、
話題沸騰中の舞台「スーパー歌舞伎Ⅱ(セカンド)~ワンピース~」に行ってまいりました!
新橋演舞場は、すでに大変な熱気でした!
結論から申しましょう!
「ワンピース」は私は初めて見たのですが、
今回の配役を得て、まさに「21世紀の歌舞伎」の傑作が誕生しました!
これも、りっぱな「かぶき」なのだとわたしは痛感します。
とにかく、大感激して帰ってきました!
ぜひ、演舞場のみならず、海外にもこのすばらしいパフォーマンスを輸出させたいですね!
まずは、劇場の中をご案内いたしましょう(^_^)/
開演30分前の3階席から見た風景。舞台には、ルフィがお出迎えです。
この後、キャストのみなさんから、たのしいグッズ(スーパータンバリンやミニトートバッグなど)の
販売のご案内が、映像で流れ、おもわず場内は大爆笑!
これがうわさの「スーパータンバリン」です!
どんな場面で使うかは、見てのお楽しみに!
一個900円しますが、たのしい観劇の記念にもなりますし、
ぜひぜひみなさまおかいもとめくださいませ(^_^)/
今回「ワンピース」が成功しているのは、この演舞場全体が、
すっかり「ワンピース」シアターと化しているところ。
おびただしいグッズコーナーも、熱心な「ワンピース」ファンにとっては
ほとんど「聖地」なのですね!
(こちらは2階のグッズコーナーです。スーパータンバリンもここで買えます)
今回惜しくも休演された、猿之助さんからの直筆メッセージ。
演出・主演とまさに今回の「ワンピース」旋風の立役者です!
彼の才能・才気に、今回すっかり瞠目、感心してしまったかつらぎです!
丈の、一日も早いご回復をお祈りたします!
ちょっとお高めですが、1800円の筋書きです。
この筋書きはいろいろな意味で、レジェンドな記念品。
「ワンピース」ワールドをよく知るためのすぐれた手引きになっています!
今回、大抜擢にこたえて、一気にスター誕生!
尾上右近さんが海賊王・ルフィと、美しき女王・ハンコックの二役を見事に演じ分け、
拍手喝采をあびました。
(写真は舞台写真を購入しました)
この場面に涙するファンも多いのでは・・・(^^)
とにかく、「ワンピース」の最大のクライマックスで、
今回の白眉ともいうべき場面です!
私はおもわず一緒にタンバリンを使って盛り上がっておりました。
宙乗りをすればいいというわけではなく、
こうして、尾上右近さんのように、演舞場の1階から3階まで、
客席を一体化させて、劇的なカタルシスを生む、その双方向性が
今回の「ワンピース」の最大の成功の要因だと思っています。
まさに21世紀の新世代の歌舞伎にふさわしい名場面です!\(^o^)/
こちらも舞台写真から。右近さんはもちろんのこと、こちらもスター誕生の
隼人さん(サンジ・イナズマ・マルコ)、
巳之助さん(ロロノア・ゾロ、ボン・クレー、スクアード)のコンビ。
本水の立ち廻りでも大活躍で、抜群の身体能力を示しました。この二人から今後は目が離せません!
隼人さんはなんと(ネタバレご容赦!)宙乗りもあり、こちらもすばらしい飛翔ぶりです!
いろいろ見所満載ですばらしい成果を上げている「ワンピース」ですが、
まずなんといっても見事なのは、「原作の絵から抜け出たような」キャラクターの造型のみごとさ!
(個人的には、新悟さんのサディちゃんが気に入りました^^彼もすばらしい役者さんですね!)
竹田団吾さん(よく劇団新感線の衣裳を担当されていますね)の衣裳のすばらしさ、
センスのよさが随所にひかります。
また、プロジェクトマッピングと歌舞伎を見事に融合させ、
歌舞伎役者のすぐれた演技方法と、プロジェクトマッピングという最新映像技術をコラボさせて、
「ワンピース」のスケールの大きな世界を見事に現出したこと!
(これは大変にむずかしい技術なので、演舞場スタッフの技術の見事さを讃えたいと思います!)
そして、「ゴムの手」や「マグマの術」「炎の術」「氷の術」など
原作に登場するさまざまな術を、歌舞伎の手法や、演劇の最新の演出方法、照明などをくふうして、
完璧なまでに再現したこと。
また膨大な原作の中から、もっとも感動的なテーマ「友情」「冒険」「家族」
というシンプルかつ強烈なテーマをきちんと抽出し、
一本の強烈なドラマと太いストーリーに仕上げた、横内謙介の脚本のすばらしさ。
まったく、だれることなく、スーパー歌舞伎のすぐれた点を継承しつつ、
洗練された音楽などで、さらに進化させた猿之助さんの演出の卓抜したセンス!
右團次・笑也・笑三郎・猿弥・弘太郎・寿猿・門之助・・・
といったおなじみの猿之助劇団の重鎮たちの堂々たる演技、
そして、歌舞伎以外のすぐれた資質をもった、平岳大、浅野和之、嘉島典俊といった役者たちの参戦。
ふだんなかなか見る機会のすくない、男女蔵・竹三郎などのユニークかつ強烈な個性あふれる演技。
プリズムのような魅力を発揮する「ワンピース」は、まさに今月の「演劇界」で田中聡さんがいみじくも
「ヤマトタケル」に匹敵する作品である、と評されていますが、
ひょっとするとそれ以上のポテンシャルを秘めた、
日本の演劇シーンでも、まさにエポックメーキング的な作品になるだろう、と
いうことが、いえるだろうと思います。
主題歌の”ゆず”の声のすばらしさが演舞場に響き渡るのも、
まさにこの「スーパー歌舞伎Ⅱ」にふさわしい清新さですし、
イヤホンガイドも、「ワンピース」を熟知する谷原章介さんといううれしいごちそう。
尾上右近というひとのもつ爽やかな魅力が
主人公ルフィのまっすぐで「根拠のない前向きさ」にもつながって、
みごとな成果をあげています。
チケットはまだ手に入るようですので未見の方は、
ぜひぜひこのすぐれたパフォーマンスを見逃しなきよう!
演舞場へ急げ!\(^o^)/\(^o^)/\(^o^)/
#ワンピース歌舞伎
#尾上右近
#中村隼人
#坂東巳之助
#市川猿之助
あ、補足しますと、チョッパー役の市川右近くんも名演技でしたね!
彼の登場にも要チェックですし、
いったいチョッパーをどうするんだろうとおもっていたので、
まさに膝を打つ好配役でした\(^o^)/