きのうは、ひさびさにお里帰り。古巣の帝劇に行ってまいりまして、
ミュージカル「Beautiful」を東宝時代の友人と見てまいりました。
仲間たちにも会えて、再会を喜びあい、うれしい時間を過ごしました!
見る前は、なんとなく「平原綾香さんの歌声って聞いてみたいなぁ」ぐらいの印象だったのですが、
実際に拝見して、もう涙なくしては見られない、まさに熱演・熱唱の3時間でした。
「ワン・ファイン・デイ」「YOU'VE GOT A FRIEND」「A NATURAL WOMAN」などの名曲で知られる
キャロル・キングの半生を1960年代から70年代のヒットチャートにのせてつづるミュージカルで、
トニー賞・グラミー賞・オリヴィエ賞をそれぞれ受賞した、今年有数の傑作ミュージカルの誕生です!
ヒロインのキャロルを、水樹奈々さんと平原綾香さんがWキャストで演じていますが、
私が拝見したのは平原さんの回。しかし力強くみずみずしい、圧倒的な歌唱力と、
女優としての傑出した演技力にただただ脱帽しておりました。
こんなすばらしい人が演劇界に登場してくれたなんて!
ぜひぜひ彼女でたくさんのミュージカルも見てみたいですね!
また、「ジャージーボーイズ」の快進撃も記憶に新しい、中川晃教さんも
ユーモアをまじえながら、ヒロインの人生に絡むソングライターを熱演。
のびやかな歌声で帝劇の観客を魅了しました。
瞠目したのが、伊礼彼方さん。ヒロインの夫役を好演しました。
精神を病んでしまう難役ですが、自然体の演技で演じ切りました。
彼の存在が、物語にすごく現代人の孤独と闇のリアリティを与えていて秀逸です。
涙する観客も多く散見しました。
私はおそらく彼女の演技を初めてみたのですが、
ソニンさんもすばらしかったですね!コミカルリリーフではあるのですが、
キャロルと対照的な幸せをつかむソングライター役を、好感度たかく演じました。
ミュージカル女優として大変期待の持てる人だと思っています。頑張っていただきたいですね!
そのほか武田真治さん、剣幸さん(私の世代では大変なつかしいタカラヅカのスターです)も
すばらしい演技を披露されており、アンサンブルのみなさんも超絶技巧の歌唱力で魅了しました。
このミュージカルを流れる、ハートウォーミングさと上質な音楽、
そして、人を愛することの痛みと悲しみと喜びを高らかに謳いあげた人生賛歌が
全編を覆いつくし、感動をさらに深いものにしています。
8月26日(土)までということですので、ぜひたくさんの方にお越しいただいて、
キャロル・キングと日本のカンパニーの優れた舞台をご堪能いただきたいですね!
すばらしい一日になりました!