萬文習作帖

山の青年医師の物語+警視庁山岳救助隊員ミステリー(陽はまた昇る宮田と湯原その後)ほか小説×写真×文学閑話

Short Scene Talk ふたり暮らしact.40 ―Aesculapius act.50

2014-03-18 23:35:00 | short scene talk
二人生活@ playground3
Aesculapius第3章act.10-11の幕間



Short Scene Talk ふたり暮らしact.40 ―Aesculapius act.50

「吉村ほんと無事で良かったー俺らホント心配したんだぞ?(あー無事でほんと良かった安堵)」
「ん、なんでソンナ心配させたかね?(のーてんきな荒木がこんなに言うってよっぽどだろね雅樹さんもアレほんとは怒ってた感じだし)」
「そりゃ心配するって、先輩ら追っかけてったの見たからさあ(ナンカ悪い顔してたもんな先輩ら何する気だったんだろ)」
「ふうん、先輩ら追っかけて来るとこ見たんだ、荒木?(まあ4人ぞろぞろ歩いてたら目立つよね雅樹さんも話し声とかで見つけてくれたかな)」
「見たから探しに行ったんだよ、マジ心配したんだって。若杉も山本も、なあ?」
「うん、ほんと心配したよ?晴美なんて泣きそうだったんだから、(晴美ホント必死で探してたよね)」
「そんなに山本、ありがとね?(笑顔)(そんなに心配してくれるなんてドウしてだろね雅樹さんも心配顔通り越して怒ってるの隠してる顔だったけど)」
「もう…ほんと無事でよかった吉村くん(泣笑顔)(だって先輩たち変な目で見てる感じだったんだもの吉村くんが綺麗だからよねきっと)」
「でも吉村、なんか丸く収まってる感じだったケド何がどうなってたワケ?父さんと姉さんまでいたしさ(美男と美女だったなあさすが吉村の身内)」
「あ、さっき一緒にいたのって吉村くんのお父さんとお姉さんなの?綺麗な人たちだったけど(遠目だけど綺麗だったな背も高くて)」
「だねっ、あの別嬪ふたりが俺の雅樹さんと姉ちゃんだねっ(ドヤ笑顔)(やっぱ二人とも綺麗だよね別嬪だよねっ)」
「あのひとが話してたお姉さんなんだ、高校生って言ってたよね?(すごく大人っぽくて綺麗なカンジのひとだったな)」
「ん、高3だよ、今年は受験生なんだってさ、(姉ちゃんどこの大学にするんだろね雅樹さんに今日すこし相談するって言ってたけど)」
「俺んちの上の兄貴も去年受験生だったけどさ、試験前はケッコウ気ぃ遣ったぞ?風邪とか絶対家に持ち込むなって言われた(って吉村と姉さん別のトコ住んでるんだった俺またアホなこと言ったかもゴメン吉村あれでも気にして無いカンジかな良かったあ)」
「へえ、そういうのあるんだね?俺も気を付けなきゃ、(遊び行ったりするとき気をつけないとね謙造ジイさんにも言っとく方が良いかねでも雅樹さんいるからメディカルチェック大丈夫だろうけどっ)」
「吉村くん、お姉さんの家にもよく行くの?(仲良さそうだったもんね)」
「うんっ、雅樹さんと車で行ってるよ(ドヤ笑顔)でも、コッチいるなら一人でも電車で行ってみようかなってさ(電車一人でも乗れるよう慣れたいねそしたら雅樹さんも大人って今より想ってくれるかねっ期待)」



Aesculapius第3章act.10-11の幕間というか裏より光一@運動会
中学生のワンシーン+雅樹のことばかり考えている光一3です、伏線的なカンジで、

Aesculapius「Mouseion 学舎の光 act.10」校了しています、
第74話「芒硝5」草稿UPしたんですけど、加筆校正まだします。
それ終わったらAesculapiusか短篇連載かナンカの続き掲載します、

取り急ぎ、笑



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第74話 芒硝act.5―another,side story「陽はまた昇る」

2014-03-18 13:30:08 | 陽はまた昇るanother,side story
while the birds thus sing a joyous song 告げる聲



第74話 芒硝act.5―another,side story「陽はまた昇る」

窓ゆれる赤い実が、空の青きらめかす。

艶やかに黒い枝から朱赤こぼれる、その梢に金茶色ゆれて風が鳴る。
木洩陽の黄金ガラスを透かして廊下に揺らせて、澄んだ光まぶしく周太は微笑んだ。

―まるで木がお喋りしてるみたいだね、風に声を載せて、

ベンチ独りの待合室、しんと静寂は病院を寛がす。
いま昼休みに誰もいない、その安堵に膝のページ繰る向こう明るい声が呼んだ。

「湯原くん、待ってる間お昼一緒にいかが?」

懐かしい声に顔上げた先、日焼あわい笑顔きれいにほころばす。
澄んで明るいトーンに緊張また解かれながら立ちあがり頭下げた。

「ありがとうございます、お昼休みに伺ったりしてすみません、」
「そんな謝らないで?お昼に呼んだのは吉村先生の方なんでしょう、どうぞ、」

大らかに笑ってパンツ姿は踵返してくれる。
その後へ素直に付いて行きながら呼吸ひとつ、聴きたかったことを口にした。

「あの、鹿野さんは僕がどうして来たのか知ってるんですか?」
「定期健診でしょう?」

さらり答えて端正な横顔ふり向いてくれる。
穏やかにも凛と涼やかな瞳は微笑んで、率直に言ってくれた。

「雅人先生は湯原くんの主治医になったと聴いています、それだけで私には充分よ?」

詮索はしない、けれどサポートを欠かさないでくれる。
そんな意志やわらかな笑顔は院長室の扉を開いてくれた。

「冷めないうちに食べましょう?すぐ先生も結果と戻られるから、」

薦めてくれる食卓に心遣いが温かい。
この献立を選んでくれた感謝に周太は微笑んだ。

―蓮根の料理が2つもある、はさみ焼きときんぴらと…僕の喘息を気遣ってくれてる、ね?

蓮根は喘息に効果がある、そう雅人医師から教えてもらった。
だから自分でも毎日摂るようにしている、それを鹿野も気遣ってくれたのだろう。
こんな所にも彼女が抱いている想い伝わるようで、その真摯と愛情に笑いかけた。

「鹿野さんは雅人先生のこと、本当に大切にしてるんですね…こんなふうに気遣えて、」

雅人が向きあっている患者を理解して、雅人と共に向きあおうとしてくれる。
たぶん事情の詮索などしていない、それでも濃やかに治療を支えてくれる笑顔は羞んだ。

「献立、ちょっと見え透いてたかな?」
「嬉しいです、ありがとうございます…なんか羨ましいです、」

素直な言葉と座った前、白いシャツ姿も座ってくれる。
味噌汁を椀に注いでくれながら少し恥ずかしそうに鹿野は微笑んだ。

「羨ましいって、どうして?」
「ん…雅人先生の仕事を理解して援けられているから、素敵だなって、」

想うまま声になって懐かしい笑顔ひとつ探してしまう。
あのひとを自分も援けられたなら?そんな願いと今の現実に鼓動そっと噛まれながら笑いかけた。

「夏に伺ったとき話してくれましたよね、雅人先生のこと好きだから援けたくて御岳まで追っかけて来たって。その通りに鹿野さんしてるでしょう?
雅人先生が診ている僕の病気を理解してくれて、少しでも治るようにって蓮根も出してくれて…こういうの、雅人先生の気持ちから大切にしてるなって、」

雅人は自分の喘息を秘密にしてくれている。
だから周囲に持病を明かさず診察を受けられるように今回も大学の演習と合せてくれた。
この2ヶ月も電話の問診で診続けてくれている、そんな隠した意図ごと受けとめる明眸は恥ずかしそうに微笑んだ。

「ほんと追っかけって感じでしょう?二十半ばなのに落着き無いわね、私、」
「え、」

言われた年齢につい声こぼれて見つめてしまう。
まだ鹿野は三十前だろうとは思っていた、けれど意外と近い齢に驚かされるまま悪戯っ子な瞳が微笑んだ。

「やっぱり湯原くん、私のこと何歳も上だと思ってたでしょう?でも私も最初は湯原くんのこと高校生と思ってたから、おあいこね?」

2ヶ月すこし前の初対面、医学部希望なのかと質問された。
あのとき鹿野も雅人との出会いを話してくれている、その記憶に周太は謝った。

「あの、ごめんなさい、夏にお邪魔したとき伺っていたのに…高校生で雅人先生と出会って8年って、」
「ちゃんと憶えてくれていたのね、でも幾つも年上って思っちゃったんだ?あははっ、」

可笑しそうに笑ってくれながら茶碗をよそってくれる。
どこか少年のような瑞々しい闊達ふり向いて、愉快なトーン微笑んだ。

「こんど26歳なの、湯原くんと2歳しか違わないのよ?私って齢より上に想われるみたいでね、十四も上の人を追っかけてるせいかな、」

可笑しそうに話してくれる瞳は黒曜石のよう澄んで温かい。
白いシャツの肩に束ねたダークブラウンの髪ゆれて、その向こう扉がノックされ開いた。

「お兄さん、模試の結果が…あ、」

深いテノールの声とセーター姿こちらを見、ジーンズしなやかな脚が立ちどまる。
窓ふる光に黒髪きらめいて白皙の肌に映える、その端正な貌やわらかな桜いろ羞みだす。
のびやかに華奢な体躯は中学生くらいだろうか、どこか生真面目で透明な容子に周太は微笑んだ。

―すごく綺麗な子、男の子だよね?…誰かな、

初対面、けれど綺麗で見つめてしまう。
春3月と夏と、この医院に来るのは今日が3度めになるけれど初めて見る。
けれど慣れたふうは此処に通いなれているだろう、そんな推定と見つめるまま鹿野が微笑んだ。

「ごめんね環くん、雅人先生はまだ診察室なの、」
「ありがとうございます鹿野さん、お話中にすみませんでした、」

確りとした言葉遣いに頭下げてくれる。
その白皙の貌が見覚えあるようで首傾げた前、優しい笑顔が尋ねてくれた。

「湯原くん、環くんに今ここで待ってもらっても良いかしら?」
「はい、僕に遠慮とかしないで下さい、」

思ったまま笑いかけた前に澄んだ瞳も笑ってくれる。
そのままシャツ姿は立ち上がり少年へ笑いかけた。

「環くん、雅人先生もうすぐ戻られるから待っていたら?お茶淹れてあげるわ、」
「はい、ありがとうございます、」

素直に頷いて部屋に入って来てくれる。
歩く姿勢もきれいな少年はこちら向き直り、切長い瞳やわらかに微笑んだ。

「お邪魔してすみません、僕も兄を待たせてもらって良いですか?」
「はい、どうぞ、」

頷いた先、長い睫の瞳きれいに微笑んでくれる。
その明るい穏やかなトーン見たことあるようで、けれど思い出せない。

―この感じ誰かと似てる…いま兄って言ったよね、雅人先生がお兄さんってことなら吉村先生の息子さんってこと、だけど、

雅人はたしか今年で40歳になる、あの少年が中学生なら25歳は差があるだろう。
そして吉村医師は60半ばだから少年が生まれた頃は50歳ということになる。
そんな年齢差に関係が不思議で考えこんだ向こう、快活な声が笑った。

「お、ちょうど環も来たのか。昼飯はもう済んだか?母さんが待ってたろう、」

朗らかなトーン笑って扉から白衣姿が入ってくる。
その若い笑顔を仰いで少年は嬉しそうに笑った。

「いま塾から帰ってきたんだ、模試の結果が出たから真直ぐお兄さんのところへ来たんです、」
「そうか、見せてみろ、」

気さくに笑って白衣の手は書類を受けとる。
その日焼あわい横顔と、見あげる白皙の笑顔は造りも肌の色も似ていない。
それなのに空気が似ているようで、不思議で見つめるまま精悍な瞳こちらへ笑ってくれた。

「お待たせして悪いな、湯原くん。もうすこし待ってもらってもいいかい?」
「はい、」

頷いて笑いかけながら見つめてしまう。
いま話している二人は年齢差から言えば親子だろう、けれど雅人は未婚だと聴いている。
それに「兄」と少年は言っていた、そんな事実関係が緩やかに考えを廻ってしまう。

―やっぱり吉村先生の息子さんなのかな、雅樹さんの下ってことだから三男で…遅い時のお子さんなのかな、

50歳でも男は子供が作れる、そんなことを保健体育の授業でも教わった。
そして女性は年齢制限があると聴いている、けれど吉村の妻は若く見えるけれど夫と同齢くらいだったはず。
そう考えると少年が雅人の弟であることが不思議で、それでも辿る記憶からも少年の話は見つかってくれない。

―雅樹さんの弟なら光一が知らないはず無いよね、でも、あの子の話って光一から聴いたことなくて…どうして、

吉村医師の息子、それは説明がつくかもしれない。
けれど吉村の妻の年齢から考えたなら夫妻の実子とは考え難いだろう。
そんな事実関係に少年はむしろ雅人の息子だと思う方が納得できる、でも、雅人は未婚だ。

それなら誰があの少年を産んだのだろう?



(to be continued)

【引用詩文:William Wordsworth「Intimations of Immortality from Recollections of Early Childhood」】

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雑談寓話:或るフィクション×ノンフィクション@御曹司譚35

2014-03-18 01:23:00 | 雑談寓話
こんばんわ、春っぽい青空な今日でした。
で、遅くなりましたが、コノ雑談にもバナー押して下さる方いらっしゃるようなので続き載せます。



雑談寓話:或るフィクション×ノンフィクション@御曹司譚35

或る日の20時台、ベランダの窓から月見ながら携帯電話を持ってた。
スーツのパンツとシャツのまま月ぼんやり見てる、そういう電話から御曹司クンが言った。

「おまえだけ違うんだよ、女とか男とか関係ない、誰よりおまえが好きだ、大好きだ!」

しまったな、そう心底から思った。
相手が男でも女でも、誰が相手でも関係なくソウイウコト言われたくなかった。
こういうの誰にも言われたくないのが自分の本音でさ、ホントしまったって思いながら笑った、

「おまえさ、今ドコで叫んでんの?笑」

電話の向こう雑踏みたいの聞えるんだよね、
だから外のドッカで電話してるんだろなって思ったら御曹司クン笑った、

「ビルの前の広場、笑」

ビルの前って、もしかして?

「ビルって職場のビルのコト言ってる?」
「そうだよ、だってすぐ言いたかったしさ、だからビル一歩出た瞬間に電話した、笑」

即答してくれる声は笑って少し得意そうだった、
犬が喜んで褒めてもらうの待ってる、ソンナ感じのトーンにSってやった、笑

「おまえ馬鹿だろ?職場の近くで告白電話とかすんなよ、誰かに聴かれたら迷惑だろが?モット大人になりな、ガキだねえ、笑」

ホント馬鹿でガキだよね?笑
ってカンジに笑ってやったら御曹司クン、御機嫌で笑った。

「ゴメン、ほんと俺いま馬鹿になってるから。でも俺ほんと言いたかったんだ、だから帰り捕まえたかったのに気がついたらいねえんだもん、笑」

あー今日は早く帰れて良かったなって思った、笑
なんて思ってたら電話ごし御曹司クンが言ってきた、

「なあ、オマエは?おまえ俺のコト好き?教えてよ、俺のコト好きになってよ?」

いきなりソレなんだ?笑

こんなことイキナリ言ってくるアタリ子供だなって思った、
そういう「子供」を御曹司クンがホントにしたい相手は他にいる、それが解かるから言ってみた。

「おまえさ、今の台詞そのまんま親に言いたいだろ?」
「…え、」

小さい声に御曹司クンが止まった、
なんで今そんなこと言うんだろう?そんな途惑いに笑ってやった、

「おまえが言ってるセリフ、子供が親に大好きだよって抱きつく言葉と同じだよ?ほんと親代わりとかって無理、笑」

大好き、そう両親と言いあってみたい。

大好きと言って大好きだと笑ってほしい、そうやって両親に無条件で愛されたい。
そんな傷みを抱えこんでる御曹司クンだと解かるから、自分への台詞がドコにあるか解かるなって思った。

両親と交わすはずだった無条件の愛情を求めたい、

そういう恋愛もあると思う、でもソウイウ相手に自分はなれない。
そんなこと自分で解かってるまんま言った電話ごし、御曹司クンが言った。

「親代わりとか俺よく解んねえ、でも確かに俺、子供が駄々ってるみたいだな、笑」
「ふうん、そこは自覚してるんだ?笑」

笑って答えて、風呂の準備完了の呼出し音が鳴ってさ、
あー風呂入ってスッキリして考えまとめたいな思ってたら、言われた。

「でも、俺だって誰がいちばん大好きで一緒にいたいのか解かってる、だから今も電話してんだ、だから真面目に応えてよ?俺のコト好き?」

そういう追い詰め止めてほしいな?って思った、

嫌われるより好かれる方が嬉しいだろうし、恋されることも嫌いじゃない。
だけど相手のペースで感情を言葉にしてくれても、それが自分のペースに合うとは限らない。
何よりもコウイウの誰が相手でも今の自分は難しい、だから今想うことそのまんま言ってみた、

「今言われて、すぐ答えろって言われても何にも言えない。電話で告白とか趣味じゃないしさ、笑」

ほんと何も言えない、
時間を掛けても言えないかもしれない?
そんなふう想いながら笑った電話ごし御曹司クンが笑った。

「じゃあ今から俺のコト好きになってよ?俺、好きになってもらえるまで頑張るから、」

頑張ってもらっても無理だよ?ってホントは思った、

相手が御曹司クンだから無理なんじゃない、相手が誰でも無理だろうって思った。
御曹司クンが言うところの「好き」にはなれない、だけど一生懸命に言ってくれた言葉は大事だと思った。
きっと応えるなんか出来ない。それでも今笑ってくれてる想いは大事にしたくて、だから軽くSってやった、

「友達として好きになるなら努力で可能性あるケドね、恋愛ならハードル高いから無理じゃない?笑」

ホント無理だよ止めときな?
そんな想い笑ったら御曹司クン訊いてきた、

「恋愛なら無理って、さー…バイでゲイだから無理ってこと?」

バイセクシャルとかゲイとか気持ち悪いって思われる、恋愛対象になんかなれない、だからカミングアウトが怖い。
そんなふう前に御曹司クンが言ったときの貌を今もしてるのかな、って思いながら正直に言ってやった、

「オマエが男でも女でも無理だろなってコト、笑」
「なんだよそれーひでえなあ、拗笑」

拗ねながら御曹司クン笑ってくれた。
で、訊いてきた、

「あのさー…これからも飯とかフツーに誘ってイイ?変なコトとか絶対しねえから、」

こいつ前科あるから不安なんだろな?笑
って思いながら普通に頷いた、

「友達づきあいなら歓迎だよ、オマエに好き勝手される程ヤワじゃないしね、笑」
「あーまたそういう言い方するホントS、どうせ俺はヘタレだよ、拗笑」

ヘタレ自認で笑って、すこし空気が止まった。
なんだろなって一拍の後すぐ御曹司クン笑って言った、

「ホントおまえのこと大好きだ、俺。また明日な、」

言ってくれるトーン明るくて嬉しそうだった、
こいつ今きっと笑ってるんだろな、そんなこと思いながら月見ながら言ってやった、笑

「明日は土曜だろ?圏外のトコ行く予定だからさ、また週明けな、笑」

ちょっと週末2日ほっといてほしいなって思ったんだよね、
すこし考えまとめたいのとインターバル置きたいのと、所謂ほとぼり冷ましたかった。
で、そんな想い知ったかドウだか御曹司クンは拗ねながらも意地+ナニかを気張ってくれた、

「圏外でも俺メールするから。良い休日過ごしてくれな、おやすみ愛してるよ、」

なんて台詞で通話が切れて、ベランダの窓辺ため息ごと座りこんだ。


まさかの出来事ブログトーナメント

とりあえずココで一旦切りますけどまだ続きます、
おもしろかったらコメントorバナー押すなど頂けたら嬉しいです、
で、気が向いたら続篇載せます、笑

Aesculapius「Mouseion10」草稿UPしてあります、加筆校正倍くらいの予定です。
それ終わったら第74話か短編連載の続き予定ですが、ソッチも面白かったらバナーorコメントお願いします、笑

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お手数ですが宜しくお願いします、笑

取り急ぎ、



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