萬文習作帖

山の青年医師の物語+警視庁山岳救助隊員ミステリー(陽はまた昇る宮田と湯原その後)ほか小説×写真×文学閑話

雑談寓話:或るフィクション×ノンフィクション@御曹司譚34

2014-03-17 01:00:00 | 雑談寓話
こんばんわ、残雪にも芽吹きの春でした、笑
で、遅くなりましたが、コノ雑談にもバナー押して頂いた方いらっしゃるようなので続き載せます。



雑談寓話:或るフィクション×ノンフィクション@御曹司譚34

或る日の20時過ぎ@一人の部屋、
ハンガーに掛けたばかりのジャケット見ながら考えこんだ。

いま何のコト言ってんだろなコイツ?

いま電話ごし御曹司クンが言った言葉、その意味を考えた。
今までの御曹司クンの言動から考えて、けれど持ったままの携帯電話から御曹司クンがまた笑った。

「大好きだ!俺、おまえのこと大好きだから!」

マジ何言ってんだろコイツ?

「はあ?」

ワケ解んないなあ思ったまんま声が出て、笑
そうしたら御曹司クンが言ってきた、

「だからあ、おまえのこと大好きだって言ってんの!惚れてんのマジでっ!」

惚れてるってつまりそういうこと?

「は?」

いまナニ言われてるんだろ何だこの展開?
なんて頭ぐるっと回った電話ごしゴキゲンな声が言った。

「俺、今朝ホント起きた瞬間に今日言おうって決めたんだ!俺おまえが大好きだって今朝ほんと起きた瞬間に笑った、マジ自覚した!」

ようするに、

朝起きて→惚れた大好き→告白するぞ→そして今、

ってことらしい?
なんてカンジに顛末を納得したら可笑しくて笑った。

「なんだソレ、あははっ、」
「あっ、なに笑ってんだよもー真面目に俺いま告ってんだぞ?拗×笑」

拗ねながら笑ってる声が聞えて、それがハイテンションに機嫌良かった。
ここまで突き抜け明るいのって初めてでさ、だから可能性いくつか考えながら訊いてみた。

「真面目って言うけどさ、おまえ田中ちゃんのコト気にしまくってたじゃん?坊ちゃんクンのコトも、幼馴染クンのコトもあるだろが?笑」

幼馴染クン(男)=真剣交際マジ初恋別れても好きな人
坊ちゃんクン(男)=幼馴染クン以来の恋トキメキすぎてセクハラout
田中さん(女)=気になる可愛い結婚相手にイイかなあ萌

ていうのが御曹司クンの恋愛事情で、
それ全部の話を聴いてるからさ、

いつも自分にSられる御曹司クン→たまには驚かして仕返ししたい→で今ちょっと冗談中

だからハイテンション盛り上がってるんだろな?
って思いながら笑ったんだけど電話ごし御曹司クンは言ってきた。

「前に俺オマエに言ったよな、女との恋愛は星の数ほどあって、男との恋愛は滅多に見つからないけどスゴイ大事に出来るってさ?でも違うんだ、」

でも違う、そんな言葉を聴きながらハンガーのジャケットちょっと袖を整えた。
そのままベランダの窓のとこ行ってカーテン少し開けたら月が見えてさ、
あー月が綺麗だなーとか思ってたら電話の声が笑った。

「おまえだけ違うんだよ、女とか男とか関係なく好きなんだ。おまえって人間が大好きなんだよ、誰よりも一緒にいたいって想ってる。
あいつのこと全部なんか忘れられない、でも俺おまえの方が大事になってるって気づいたんだ、だからすぐ伝えたいって想って電話してる、」

そんなこと言うなよ、って思った。

「おまえほど優しくて綺麗なヤツっていない、イジワルだけどホントあったかいって俺もう知ってる、大好きだ、ほんと大好きだ、」

こんなこと言ってほしくなかったな、
こんなこと想われたくない言われたくないって思ったよ、

想われたくないのも言われたくないのも御曹司クンだけじゃない、
男でも女でも言われたくなかった、そんな本音と月見てるまんま電話から御曹司クンが笑った。

「おまえだけ違うんだよ、誰よりおまえが好きだ、大好きだ!」

しまったな、

そう心底から思った、



とりあえずココで一旦切りますけど電話会話まだ続きます、
おもしろかったらコメントorバナー押すなど頂けたら嬉しいです、
で、気が向いたら続篇載せます、笑

第74話「芒硝4」読み直し校正またします。
それ終わったらAesculapiusか短編連載の続き予定ですが、ソッチも面白かったらバナーorコメントお願いします、笑

取り急ぎ、



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