工場跡

近くにあるショッピングモールに隣接して同じようなショッピングセンターがオープンした。最初の2日間はプレオープンということで近在の住民向けの広告が入っていた。

二つのモールともに工場の跡地で、ここ湘南地区は撤退ラッシュが続く。実は自分の住むマンションも同様に電気部品工場の跡地だ。
正月の大学駅伝のコース上にある松下電器の工場も撤退が決まっているし、東海道沿線の武田薬品もそう。

これだけの土地の使い道はどうなっていくのだろう。ショッピングモールばかりではつまらない。
エコノミストの話では消費は増えることなくパイの奪い合いになるそうだ。そういえば隣接してできたこのショッピングモールの両方に名前の違う食料品スーパが入っているが実は両方とも経営は同じらしい。
よそに食われるよりは、自ら売り上げを守るという苦渋の選択なのだろう。

最大の跡地である、もより駅前は広大な敷地が製鋼所の跡地としてきれいに整地されている、30haというから東京ドーム6.5個分に相当する。
ここは市の説明だと4つのゾーンに分かれる、「産業関連施設」「広域連携機能」「医療健康増進機能」「複合都市機能」。
産業と医療は分かるものの怪しいのは広域連携と複合都市である。

「３市合併の湘南市構想」が市民の反対にあっておじゃんになったのは最近のことだが、まだあきらめきれない不遜な残党が合併後の新庁舎をここに建設しようとたくらんでいるのではないか、とかんぐりたくなる。

役人は税金を使いきることしか考えない。庁舎なんて古いままでよいではないか。耐震強度が心配だったら鉄筋で補強すればよろしい。

医療健康増進機能ゾーンだけ残して、他はいっそのこと全部公園にしてしまう。子供たちが安心して遊べる空間を造ったらどうだろう。