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!! Me gusta el flamenco !! 衣装・小物 制作販売 *cesta de costura*

『フラメンコとスペイン・手作り衣装のお話。』

アトリエ*セスタ・デ・コスチューラ*

*フラメンコ衣装のリフォーム日記* Aラインワンピース編 [Arreglar de ropa]

2018-11-09 23:22:39 | フラメンコ衣装制作&リメイク・スペイン旅・Flamenco

¡Hola!

前回アップしてから、またまた半年近く立ってしまいました。

なかなかパソコンの前に、ドッシリと座っていられない性分らしいです。

 

と・・この半年間、なんだか色んな変化?がありました。

旦那様のお仕事場が移転になったり・・

習っていたフラメンコお教室が変わったり・・

このところ毎年恒例になっている秋スペイン旅行では、

復路の国内便が遅れ成田行きの便に乗れず、止む無く予定外の片道チケットを購入して帰国する羽目になったり・・

どれも自身で望んで変わった訳ではないけど

私にとって2018年下半期は、『チェンジ!変動!転移!』な感じです。

 

と、前置きが長くなってしまいましたが

今回は「変える」をテーマにリフォーム衣装の話です。

フランス人形の様に透明感があって可愛らしいイメージのMAYUさん。

これまでは、可愛らしい感じの衣装を着用してる印象でした。

でも!今回のヌメロは哀愁漂う “ タンゴ デ マラガ ”「大人っぽい感じにしたい!」と言うことで

衣装リフォームをすることになりました。

リフォームする為にMAYUさんが選んだ衣装は、上記右写真の「シンプルなAラインのシンボランテワンピース」

 

“タンゴ デ マラガ” の曲調は以前も何度か触れましたが・・

シットリ・ねっとり? なんとなーくウエットな感じです。(個人的な見解です😊)

 

リフォーム前のワンピースは、どちらかと言うと快活で明るくさっぱりしたイメージでした。

そこで!!

お袖・デコルテ・ファルダ部分に、エキゾチックなアラベスク紋様風レースを配い重厚感をプラスしました。

 

最近は、あまり目にする事がなくなった?と思う Aラインの衣装ですが

やっぱり!!!ファルダを捌いた時は、ダイナミックで華々しく迫力感あるな〜と思う。

 

ちょっぴり古風なAラインを、モダンな感じのセミタイトやマーメードラインに変えるリフォームも楽しいけど

元々のAラインを活かしてアレンジするリフォームも、原点回帰?懐古的で素敵ですよ。

 

シンプルなAライン衣装と言えばやっぱり!『マリア・パヘス』 かな〜?

って、彼女のファルダは全円を超えてる気がするけど...シンプルなのにエレガンテ!!

 

 

古い衣装を新たなヌメロの為に甦らせる!!そんな変化を考える作業は本当に楽しいですよ〜

皆さんもタンスの奥に眠っている衣装があったら、是非ご相談下さいね。

一緒に新しい衣装に作り変えましょう

 

今回の写真掲載にご承諾頂いたMAYUさん本当にありがとうございました。

MAYUさんはネイリストさんで〜す。

横浜駅近にある ネイルアトリエゆーり フラメンカの表情とは違うナチュラルなMAYUさんに会いに行って下さいね〜

 

*舞台写真 大森有起氏*

(写真コラージュ&ワンピース物写真 アトリエ*cesta de costura*)

 

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*酒とバラ(フラメンコ)の日々?! en マラガ* |Días de vino y rosas en Málaga]

2018-04-24 02:05:09 | フラメンコ衣装制作&リメイク・スペイン旅・Flamenco

¡Hola!

あっという間に春が過ぎ、初夏の風が気持ち良く感じる季節になりましたね。

お酒を愛する私としては、これからは外飲み昼飲み日和でワクワクがとまりません。

そんな訳で??

今回は、大切な飲み友達の一人 MARUさんの『タンゴ デ マラガ』の衣装です。

『タンゴ デ マラガ』通称『タンマラ』の衣装は以前もアップしましたが 

私の中では、なんとな〜く異国情緒漂うエキゾチックな雰囲気が合うように思います。

 

今回の衣装・・彼女は当初、赤地に黒薔薇プリントを希望していましたが

薔薇プリントって、柄行きや素材・微妙な色の違いで ちょっと野暮ったくなり素敵な生地を探す事が意外と難しいのです。

そして、散々迷った末に、彼女が大切にしていた大判のマントン・デ・マニラをワンピースに仕立て直すことにしました。

 

やっぱり!繊細で優美な刺繍(マントン)の衣装はプリントにはない存在感があって

個人的な感想ですが、なによりも「フラメンコ」やら「ヒターノ」っぽい気がして大好きです。

 

下の写真は10年ほど前に マラガのヒブラルファロ城(Castilla de Gibralfaro)に行った時に撮ったものです。

現代と中世が入り混じってグチャグチャなのですが・・なんか物懐かしさを感じる。。 

「MARUさんのタンマラ」の衣装は、そんな『懐』をイメージしながら製作しました。

 

近代のマラガと言えば  スペインで3番目に大きい国際空港やスペイン各地を結ぶ電車やバスのターミナルがあり

ビーチリゾートも充実しているので、スペインのみならず世界中から観光客がわんさか押し寄せてきます。

 

昨年の秋、酒好きなMARUさんと私は スペイン弾丸ツアーを決行しました。

バスク(ビルバオ)→ガリシア(コルーニャ→サンティアゴ)

→アンダルシア(マラガ→コルドバ→ヘレス→サンルーカル→セビージャ)

日本と同じくスペインも地方色豊かで、風土・文化・言語・それぞれの個性があっても多種多様!!

日本との違いは、とにかくが安価な事。。。調子に乗って飲み過ぎて、旅の終盤は少々ヘタってしまいましたが

マラガでは、日本ではあまり?全然?見ない FINO(シェリー酒の一種)や ROSADO(ロゼワイン)に出逢いました。

中でも下記写真中央の「Málaga Seco」は私達の超お気に入りになりました。

スッキリした爽やかな飲み口が、マラガ名物のESPETA(イワシの炭火焼)やChanquete(白魚のフリット)

・・Jamón ・Pimiento・・・どんなツマミにもピッタリ。

マラガに行くことがあったら是非飲んでみて下さいね!

 

さてさて、最後にMARUさんの衣装の全貌!!!

最近の衣装の傾向として、袖付きでタイトシルエットのモダンな衣装を好む方が多い中・・

トップス部は腕の動きがダイレクトに伝わるノースリーブ ファルダ部分は生地をたっぷり使用したAライン。

そのファルダを最大限に活かし、身体全体で曲を表現するパワフルでダイナミックの芯の強い『Tango de Málaga』は

現代のカルメン??蝶々夫人?? まさに!エキゾチック ジャパン  でした。

*舞台写真 大森有起氏*

(写真コラージュ アトリエ*cesta de costura*)

 

MARUさん 今回の写真掲載にご承諾下さり、旅行のお写真も何枚か使用させて頂きました。

本当にありがとうございました。

 

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情感たっぷりのシギリージャ *Siguiriya*

2018-04-04 18:02:44 | フラメンコ衣装制作&リメイク・スペイン旅・Flamenco

¡Hola!

東京は桜も終わり、ハナミズキが咲き始めました。

私は、樹木いっぱいに凛とした清楚な花を纏うハナミズキが桜よりも好きかも?!

と・・爽やかな初夏の到来をワクワクと待ち焦がれてる中、

以前、衣装を制作させていただいたお客様から素敵な舞台写真が届きました。

舞台写真は エストゥディオ・パロマブランカ 第11回発表会 での

 和田直子さん

彼女との出会いは、2年前(2016年)の今頃でした。

長身でスレンダー・・清楚な感じがする素敵な方だな〜と思いました。

ちょうどハナミズキな様な。。。

 

2年前は、今回着用いただいたファルダに合わせてオリーブ色のブラウスを製作しました。

全体的にシックな色合いで落ち着いた印象でした。

 

そして今回は、女性らしく柔らかで上品な感じのライラック色のブラウスを新調しました。

配色によって印象が違いますよね!

コーディネートやデザインを少しずつ変えて、長く愛用してもらえるのは本当に嬉しいです。

ありがとうございました。

 

和田さんが踊った「シギリージャ」情感たっぷりでその世界に惹き込まれました。

 

発表会も、音楽・構成・衣装・・どれも目を離せず、最初から最後までワクワクドキドキの連続でした。

また誘って下さいね!

 

最後に、今回の写真掲載にご承諾下さいました

・エストゥディオ・パロマブランカ 小島慶子先生

・フォトグラファー 大森有起氏

・バイラオーラ 和田直子様 

本当にありがとうございました。

 

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今年も宜しくお願い致します。[ *Feliz año nuevo *]

2018-01-11 20:38:51 | フラメンコ衣装制作&リメイク・スペイン旅・Flamenco

¡ Hola !

2018年が始まって10日が過ぎました。

皆さんはどんな新年を迎えましたか?

私は大晦日に高熱を出して、元旦早々!救急外来へ・・ちょっと寂しい寝正月でした。

 

さてさて!新年最初のブログは、

新春の慶びの意を込めて、扇を使って踊る『 Guajira グアヒーラ』の衣装からスタートしたいと思います。

『グアヒーラ』はフラメンコの曲種の中でも「ida y vuelta (イダ イ ブエルタ)=(行き帰り・往復)」と呼ばれ

キューバの農民歌 と カディスのタンゴ が出逢い フラメンコとして歌われる様になったそうです。

リズミカルで明るく、どこか甘〜くノスタルジー感がある曲で、私も大好きなヌメロの一つです。

 

中南米がスペインの植民地だった時代、多くのスペイン移民達が海を渡り栄華を極めた!!と言うのは歴史で習いましたが・・

『グアヒーロ(男性)/グアヒーラ(女性)』は、移民者の中でも肉体労働を強いられた農民達の呼び名だったそうです。

統治時代終了後、辛く悲しい思いを背負い、どんな思いでスペインに引き揚げて来たんだろう??

陽気で楽しい曲調なのに・・時折、胸キュンするのは、そんな背景のせいなのかも知れません。

 

さてさて!この『グアヒーラ』衣装は曲構成や踊りによって様々です。

淡い色のエレガンテな衣装やモノトーンでまとめたモダンな衣装。バタ・デ・コーラで踊ることもよくあります。

 

今回の衣装は、太陽溢れるカリブの海や空、多彩な花々のイメージ。

日本の生地には最近あまり無い カラフル水玉のスペイン生地をふんだんに使用し

フロント裾を短くしたファルダとアシンメトリーなお袖でコケティッシュな雰囲気を出して

彼女のキレのあるサパティアード (靴音)に 艷美さが加わった魅惑的なグアヒーラでした。

 

*舞台写真:撮影 大森有起  

 

余談ですが・・

冒頭で書いた「新春の慶びの意を込めて・・」なぜ??って思いましたよね。

『グアヒーラ』を踊る際によく用いる Abanico(扇子)は、日本生まれの美しい小さな発明品なんですよ!

末広がり(末広)で縁起が良く、昔から 新年を寿ぐ舞など、お祝い事には欠かせない小物です。

大航海時代にポルトガルを経てヨーロッパ各地に伝わり大流行したそうです。

中南米に渡った移民達も、この小さな発明品を胸元に忍ばせ持って行ったのかなぁ??

な〜んて想像すると、ロマンが広がりますよね。

 

では・・2018年が皆様にとって素敵に輝く素晴らしい年であります様に!

私も、皆さんのお役に立てる様に頑張りますので、どうぞ宜しくお願いいたします。

 

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カーニャと夕暮れ色 { Caña y Color crepuscular }

2017-10-09 21:02:40 | フラメンコ衣装制作&リメイク・スペイン旅・Flamenco

¡HOLA!

体育の日の今日、気持ち良い天気でしたね〜。

こんな日は夕暮れ時の空がとってもキレイ!

沈みゆく太陽のオレンジ色に闇が迫ってくる・・蒼のグラデーション。

私は、このちょっぴりセンチメンタルな黄昏時の色合いが大好きです。

 

今回は、そんな夕暮れ色にヒントをもらった「カーニャ」の衣装のお話です。

「カーニャ」はソレアの前身とも言われ、フラメンコの中でも最も古い歌のひとつで

マラガ県ロンダの山岳地帯が発祥地と言われています。

Lamento(ラメント)と呼ばれる 嘆き・叫び・哀悼を意味する

『イーイーイーイイ〜』というリフレインが特徴的で、なんともメロディアスで物哀しげな曲です。

この哀愁ある ゆったりした曲調のカーニャはマントンやバタ・デ・コーラを用いて踊る事が多く

その揺れ動き舞い立つ姿は荘厳で神々しくもあります。

 

今回はマントンを使用して踊るカーニャで お二人が選んだのは赤珊瑚色のマントン。

私は、『あ〜!!あの日の夕暮れ色が絶対キレイだ〜!』と思いました。

 

身生地は、この秋冬のトレンド素材 クラッシュベロア を提案しました。

この生地、今年はカジュアルなお洋服にも多く使われているけど・・

本来はとてもドレッシーな印象で照明によってキラキラと輝く舞台映えする生地です。

ファルダ(スカート)部分には同色のレースとサテンを重ねて異素材のカラーグラデーション。

 

そして・・ディティールを少しだけ違えたシンプルで大人っぽいデザインのドレスに

セビージャの手芸屋さんで購入した花のモチーフをポイントに付けました。

 

りえちゃん・あきちゃん お二人のカーニャ!

息が合いつつ それぞれの個性も出ていて ほんとにほんとに素敵でした。

二人で沢山たくさんの課題を乗り越えてきたんだな〜と・・なんだか心震える感じでした。

衣装を担当させてもらえて嬉しかったです。ありがとうございました。

 

そして・・この会を機に身体メンテナンスのお休みに入った あきちゃん!

また一緒に舞台に立てる日を楽しみにしていま〜す。

舞台写真:撮影 大森有起

 

さてさて、最後まで読んでいただいてありがとうございます。

私は、明日 2017/10/10〜二週間ほどの日程でスペインに行ってきます。

今回は、主にスペインのワインを巡る旅ですが・・

セビージャではモチーフやフレコ等を仕入れてくる予定です。

帰国したら またブログアップしますので どうぞヨロシクです!

 

最後に りえちゃん・あきちゃん 写真掲載へのご承諾ありがとうございました。

 

 

余談ですが・・

スペインで生ビールをオーダーする時「Una caña de porfabor(ウナ カーニャ ポルファボル)

って言うけどフラメンコと関係ある??のですかね??

どなたか 知っていたら教えて下さい

 

¡Hasta luego!

 

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