!! Me gusta el flamenco !! 衣装・小物 制作販売 *cesta de costura*

『フラメンコとスペイン・手作り衣装のお話。』

アトリエ*セスタ・デ・コスチューラ*

*家族の絆 リユース衣装* [ VESTIDO de REUTILIZATION ]

2016-08-28 22:22:48 | フラメンコ衣装制作&リメイク・スペイン旅・Flamenco

¡Hola!

リオ オリンピックが終わって一週間。。

選手たちの勇姿に涙腺が弱りっぱなしの毎日でした。

競技を終えた選手たちが語る「家族やコーチ・・への感謝の言葉」

強い絆を感じると共に心洗われる清々しい気持ちになりました。

たくさんの感動をありがとう

 

私も頑張るぞ!!と言うことで・・

今回は、そんな家族の絆から出来上がった衣装のお話です。

オリエンタルな雰囲気が漂う河西さん。

実は衣装にもオリエンタルが隠れているんです!

彼女が叔母様から譲り受けお母様が一針一針丁寧にリフォームした正絹のお着物ワンピース・・

「衣装に利用できないかな〜?」と私の手元にやってきたのは昨年の暮れぐらいでした。

綺麗な桃花色に流水の地紋、金銀糸の付け下げ模様が配された素敵なワンピース。

「好きに切り刻んで下さい!」と言っていたのですが

私は「切り刻むなんて・・もったいなくて出来ないな〜」と少々頭を悩ませました。

そして考えた結果!『形をそのまま生かし、ペチワンピースとして利用しよう』

と・・次の課題はこの淡い色目のワンピースをベースに

フラメンコのパロ(曲種)『Tientos(ティエントス)』の雰囲気を出すことでした。

ラテン語の"temptare"(誘惑する)に語源を持つ『Tientos』は

ゆったりとした哀愁ある曲調で官能的なイメージです。

衣装も重味・深味が出るように

上半身はベースのワンピースにチュールレースをかぶせて優艶さをプラス。

ファルダ部分は彼女の雰囲気に合わせペイズリー柄の変形ボランテをエプロン風に配し

更にワンピースの裏地にオーガンジーレースのペチコートを付けました。

胸元は揺れ動くコラソン(心)をイメージして、絹の細番手の糸をグラデーションで何本も束ねてフレコにしました。

 

フラメンコと縁深いヒターノ(ジプシー)の人々・・

彼等がファミリア(家族)・血の繋がりを最も大切にすることは有名ですよね!

今回の衣装は、そんなヒターノの気持ちを抱きつつ制作しました。

 

家族の大切な思い出が詰まったお着物ワンピースに新たな命を繋ぐお手伝いが出来て

すご〜くワクワクで楽しかったです

 

素敵なお仕事の機会を下さり、また今回のブログ掲載にご承諾いただきました河西さん

本当にありがとうございました。

 

¡Hasta luego!

 

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暑〜い・熱〜い夏! フラメンコ・・オリンピック [ Verano caliente ]

2016-08-08 23:58:22 | フラメンコ衣装制作&リメイク・スペイン旅・Flamenco

¡ Hola !   Cuánto tiempo・・・

 

暑い日が続いていますね!

リオでも連日熱い戦いが繰り広げられ私も眠れぬ日が続いています。

4年間積み上げてきた強い思い、闘志に満ちた眼差しを

テレビ越しに見てるだけで熱い思いが込み上げてきます。

 

私はと言えば・・先日お教室のコンサートが終わり、ホッと一息な気分です。

キャスト・スタッフ・応援に駆けつけてくれた皆さん、沢山の力を与えて下さりありがとうございました。

また、今回も多くの仲間の衣装を担当させて頂き、沢山の気付き発見がありました。

衣装作りも踊りも、日々精進を重ねて より良いもを創り上げていきたいな〜と思います。

これからも、どうぞよろしくお願いします。

 

私は今回初めて『Soleá(ソレア)』に挑戦しました。

ソレアの語源は「孤独・寂しさ(Soledad)」哀愁漂う深くて重い、ゆったりとした荘厳な歌が特徴的です。

今回、バックで歌ってくれたのは「クーロ・バルデペーニャス」そしてギターは「山崎 まさし 氏」

何度かの合わせの中で、日増しに高まっていく 歌とギターを繰り返し聴き自身の気持ちを高めていきました。

自分の踊りは、まだまだ未完成で反省点がいっぱいですが・・

カンテ・ギター・パルマ・・キャストの皆さんの壮大さを胸の奥深くで感じることが出来た!

私にとって、とても大切な一曲になりました。

本当にありがとうございました。

 

ところで・・初めてフラメンコを見る友達に「後ろで手拍子している人たちは何?」とよく聞かれるのですが

あの方々はパルマス(手拍子)と言って、所謂パーカッション的な音を刻んでくれる

フラメンコにとって とても重要パートのひとつです。

 

このパルマス! 手拍子と言っても簡単なものでなくフラメンコに熟知してる方でないと容易には出来ないのです。

そ〜!!だから・・お教室の発表会などでは、だいたい先生クラスの方がパルマをしています。

フラメンコを見る機会が増えたら是非「パルマス」にも注目してみて下さいね。

 

今回、パルメーロ(パルマスをする男性)として全ての曲に参加して下さった「土方 憲人 氏」

今年1月「成人の日コンサート in サントリーホール」に出演する際に「アレグリアス」の衣装を担当させていただきました。

[上記写真はリハーサル時 モバイルにて撮影させて頂きました。]

 

彼の踊りはとても雄大でキレがあり、足や腕の可動域も広いので

衣装製作は何度も何度も確認作業を行い作り上げました。

彼は今年の春に腰を痛めて活動を休止していましたが、この晩夏から発動!

「テクニカ オープンクラス」もスタート予定だそうです。

私も興味津々です⇒ 土方憲人オフィシャルサイト 

 

ではではまた!

暑〜い夏!熱〜いオリンピックを応援したいと思いま〜す

 

¡Hasta luego!

 

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