¡Hola!
2023年が始まって、もう20日も経ってしまいましたが…
本年もよろしくお願い致します。
昨年はありがたいことに、沢山の衣装をお作りさせて頂きました。
今回は 2022/12/21 に衣装担当させて頂いた”スタジオジュリナ制作”
舞台「CARMEN~カルメン」の衣装の一部をご紹介します。
「カルメン」はフラメンコ経験者には、よく知れた物語と思いますが、
私が初めて「カルメン」に出会ったのは確か?小学4年生ぐらいの頃…
フラメンコではなく「世界の名曲クラシック」でした。
その名曲集の説明では【1820年頃のスペイン・アンダルシアを舞台に、タバコ工場で働く妖艶なジプシー女カルメンをめぐって、竜騎兵伍長ドン・ホセと闘牛士エスカミーリョとの三角関係を扱った、血生臭い恋物語である。】なんとも簡略化しすぎた説明。
その後、オペラ・バレエ・シネマ・フラメンコ 色んなジャンルで見てきたけれど
この血生臭い名作「カルメン」の衣装制作&コーディネートを自身の手で表現出来たことに喜びを感じています。
ジュリちゃん、こんな小さな個人衣装屋に依頼してくれて本当にありがとう。
スタジオジュリナの「CARMEN」は
明日1月23日0時までアーカイブ配信で視聴出来ます→ご予約はこちらから
まだご覧になってない方、もう一度見たい方、お見逃しないように。
さてさて今回は4人のアンサンブルの衣装のお話です。
舞台はセビージャのタバコ工場。
女工達の衣装は、粗野なブラウスとオーバースカート。
私が思ったそれぞれのイメージカラーのファルダにボタニカル調柄をポイントに利かせました。
私の衣装制作は大抵、曲や歌詞・物語の背景を思い浮かべて、色味から考えます。
カルメンのイメージカラーは血・火・愛・情熱・怒り・攻撃を連想させる
”rojo 赤 ・sangre 血”
アンサンブルの四人にも 一人ひとりにイメージカラーを持たせました。
タバコ工場のシーンでカルメンの仇敵マヌエリータを演じた早絵さん。
”turquesa ターコイズ色”
青空・水・勇気とパワーの石!赤とのコントラストを図りました。
仇敵ながら、流石に息の合ったカルメンとのバイレ。そして、酒場でのスニガとのパレハかっこよかったです。闘牛場シーンのヘッドドレスもすっごくお似合いでした。
後半アジトのシーンで占い師を演じる愛梨さん。
”morado 紫色”
神聖・霊性・深い悲しみの色。スピリチュアルな印象を表したいと思いチョイスしました。
アジトでのくるくるシェネ優美でした~。タロットカード捌きの音ハメも気持ち良かったです。
初回の衣装合わせの時、お袖付けて差し上げられず申し訳なかったです。
劇中でマントンを運んだり、カルメンに危険を知らせたりと、
使いっぱしり?していた若さ漲る美結さん。
”oliváceo オリーブ色”
オリーブと言えばアンダルシア。忍耐と活力!若々しさを表現したいと思い選びました。
酒場シーンでのカディーラの動きが小悪魔的でとっても魅惑的でした。衣装の腰に付けたタッセルを最大限に活かして下さったのかな~?嬉しかったです。
気風のいい姉御的な役柄の美希さん。
私の構想は「世話焼き屋と見せかけて、実はプロのスリだった!」そんな訳で…
"mostaza マスタード色”
どちらかと言うと富や権力の象徴カラーORO(金色)のイメージです。
スリだけにwww 酒場シーンでは沢山のアクセサリーを付ける羽目になり、早着替えで不安な思いをさせてしまいゴメンなさい。
でも本番は皆で協力してバッチリ!いい感じの豪遊ぶりでした。
最終幕 闘牛場シーンでレース日傘の扱いすっごく可愛かった~。日傘も大喜び。ありがとうございました。
カルメン・ミカエラ・ホセ・エスカミーリョ・スニガ・ガルシア・男性陣達のお話は
また次回掲載しますね。
その前に!アーカイブ配信を是非ご覧下さい。
写真 近藤佳奈
アトリエ*cesta de costura* 》公式サイト
TOMOMI SATO
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