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『フラメンコとスペイン・手作り衣装のお話。』

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*コルドベス・ハットとフラメンコ衣装パート2* [ Sombrero cordobés Parte2 ] 

2016-10-18 20:40:35 | フラメンコ衣装制作&リメイク・スペイン旅・Flamenco

¡ HOLA !

昨日に引き続き「コルドベスと衣装のお話」パート2です。

パート1はこちらから見てね!

 

今回は、『Tanguillo(タンギージョ)』です。

タンギージョはアンダルシアの南西部カディスという港街で生まれた歌で、一般的には『Tanguillo de cádiz(タンギージョ・デ・カディス)』と言います。

TANGO(タンゴ)にスペイン語の縮小辞 LLOを付けて『Tanguillo』謂わば「小さい可愛いタンゴ」みたいな感じでしょうか?

 「カディスのカルナバル(謝肉祭)」 で古くから歌い踊られているひとつだそうです。

 

タンギージョの曲説明する時によく「港街カディスらしい陽気で粋な歌」なんて書かれていますが

私が以前に立ち寄ったカディスの街は粋で陽気な港街というか??

海岸沿いのテトラポットの上で猫ちゃん達が日向ぼっこしていて、旧市街の細い路地に入ると窓からインコの鳴き声が聞こえてくる

なんかホンワカした「江ノ島」みたいな・・・・感じでした。

 

タンギージョは私が大好きな曲の一つで、フラメンコに出逢って最初の頃に習いました。

その頃はどんな曲とも知らず、パソを覚えるのに必死で・・残念ながらこの曲を楽しむには至りませんでした。

その後、しばらく立ってから  EvaYerbabuena (エヴァ) が ''Lluvia'' 中で

リズミカルでちょっとコミカルに舞ったタンギージョを見て『また踊ってみたい』思いがフツフツと湧いてきました

もちろん!!Evaとその舞踊団のようにはいかないけれど・・

仲間を集って踊ったタンギージョ。

衣装はパンタロネスで軽快に鯔背な感じにしたいな〜なんて!ちょっと無謀でしたが(笑)

自分達なりにこの曲と向き合い、皆んなで意見を出し合って振りを考え、

個性のぶつかり合いでたまに険悪になったり、先生に叱咤され落ち込んだり

始めてのギター合わせでは、思ってた以上の速いテンポと慣れない2拍3連のリズムに撃沈。

と、まあ今思えば・・沢山の思いが詰まった大切なタンギージョになりました

 

衣装製作もフラメンコも一筋縄ではいきませんね〜。。

でも・・だからハマってしまう(笑)

 

そして!もう一点は、ガラッと変わって・・アンダルシアの青い空とカディスの海を思い出させるような

ターコイズブルーとサンドベージュのボランテが華やかなワンピースに

背中がパックリ開いたスタイリッシュなチャレコ(ベスト)の組み合わせです。

チャレコは衣装製作直前に観劇した『スペイン国立バレエの公演』からヒントを頂いて製作しました

 

余談ですが・・フラメンコという舞踊は、もちろん!基本はあるけれど

良し悪しは、好み次第みたいな所があるなぁと私は思っていて

きっと他の舞踊も同じなんだろう?と思いますが、フラメンコの群舞は特に難しいではないだろうか?

そんな難しい群舞を四人で気持ちを一つにして、大人の茶目っ気たっぷりに明るく軽快に舞っていた皆さん

衣装製作に携われて本当に楽しかったです。

ありがとうございました。

 

 
さてさて、私は大好きなスペインワインと抜けられない(笑)フラメンコに触れるために
明日10/19〜二週間、渡西してまいります
 
セビージャを訪れる度に、気になるシガー色のパナマ素材のコルドベス・・
しばらくは使うこともないであろうに、もしかしたら買ってしまうかも。
散財しないように気を付けて行ってきま〜す。

 

ではまた ¡Hasta luego¡ 

 

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*コルドベス・ハットとフラメンコ衣装パート1* [ Sombrero cordobés Parte1 ] 

2016-10-17 18:14:21 | フラメンコ衣装制作&リメイク・スペイン旅・Flamenco

¡ HOLA !

またまたお久し振りです。

10月に入って、だいぶ秋も深まってきましたね!

なんだか今年は衣替えのタイミングが分からず・・未だ、夏物と冬物が混在しています。。

そ〜そして!私の場合、この時期いつも困るのが帽子。

パナマ帽にするか?フェルト帽にするか?本当に迷います。

 

そんな訳で?今日は「コルドベス」のお話で〜す。

フラメンコでよく使われる Sombrero(帽子)

通称「Cordobés(コルドベス)」本来の意味は「コルドバの・・」です。

コルドバはスペイン・アンダルシアの北東の方にあり、世界遺産「メスキータ」を中心に

名産の銀細工や革細工などなど、こじんまりと可愛いらしいお店が並ぶ街です。

上の写真は、以前コルドバに行った時に見かけた観光馬車のおじ様達!

な〜んか近所を散歩するような日常着にコルドベス・ハットをかぶっていて

「かわいい〜?!」(笑)思わずシャッターを押していました。

 

と、前置きはこのぐらいで・・

この帽子を使ってよく踊られる『Garrotín(ガロティン)とTanguillo(タンギージョ)』

いつも思い浮かぶ言葉は「粋・鯔背・伊達男」・・どこかクールで遊び心ある!みたいな感じです。

そんな思いで製作した衣装を何点かご紹介しまーす!

 

今回 Parte1 は

北スペイン・アストリア地方の舞曲がアンダルシアでフラメンコになった!と言われている「ガロティン(Garrotín)」

「ガロティン」とは、麦を脱穀するのに使った棒のことだそうで、私的には仕事歌や収穫祭の歌のイメージが強いのですが・・

Pregúntale a mi sombrero~ 「私の帽子に聞いて!」なんて歌詞で始まる 陽気でリズミカルな楽しく明るい曲です。

 モスグリーンのコルドベスに青リンゴ色のサパトス。とってもお洒落な芦野さん。

『こんな衣装が着たいんです』と衣装写真を張り合わせたマップを持って来て下さり

ボランテ(フリル)部分もティアード型にしたい!!とのこだわり。

期待に応えられるように・・色々考えるのが楽しくて制作中もワクワクしました。

本番の踊りにも、彼女の強い意志が現れていて小意気な姿に惚れ惚れしました

 

いつもチャキチャキっとしていて凛々しい美香さん。

チャコールグレイのスーツストライプの身頃に11段もあるフリフリボランテを付けて

所謂、甘辛MIXコーデのように仕立てたワンピース。

まさに伊達な感じで、どこか中性的な雰囲気を持つ彼女の魅力にピッタリでした

 

ガロティンの衣装どうでしたか?

お写真掲載にご承諾いただいたお二方、ありがとうございました。

 

次回 parte2 は「Tanguillo (タンギージョ)」の衣装を紹介します。

是非また読んで下さいね〜

 

¡ Hasta luego !

 

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