東京の階段 DB

東京階段研究会 ブログ

0813 ニュータウン大久保の大階段

2021-03-30 | 新宿区 
No.0813
所在地:新宿区 大久保 3−10・11(Google Map
型  :直
段数 :31段(下から11・10・10段)
Photo 2009.5.10

 現在のニュータウン大久保周辺は、戦前は戸山ヶ原と呼ばれた演習場だった場所で、戦後は罹災者や復員者などのために木造で都営住宅が建てられた場所。

 ニュータウン大久保は、そこを再開発して1981(昭和56)にできた民間マンションで、この大階段はそれと東側の区営大久保三丁目アパートとの間を南向きに上るもの。階段を上った先には戸山公園(大久保地区)や新宿区立新宿スポーツセンターがあり、さらにその先には早稲田大学の大久保キャンパスがある。

 階段下は道路拡幅が行われた諏訪通り。かつては早大大久保キャンパスのあたりから秣川が流れていたため、この近辺には南北方向に谷が通っており、階段下、諏訪通りの北側(写真の右の方)が谷底にあたり、諏訪通りも下って上る道になっている。

 一方、早大大久保キャンパスや、ニュータウン大久保、そして戸山公園の大久保地区にもかつては谷があったはずなのだが、演習場をどこかの段階で造成したか、戦後に都営住宅を造る段階で造成したらしく、諏訪通りの南側では現在は谷が埋められている。諏訪通りの北側の一角や諏訪通りには谷地地形が残っているため、造成して谷を埋めた南側との間に高低差ができてしまい、階段が造られることになったようだ。


0812 イモリ川階段

2021-03-28 | 渋谷区 
No.0812
所在地:渋谷区 広尾 3−8(Google Map
型  :直
段数 :12段
Photo 2014.6.8

 渋谷川・古川の支流であるイモリ川の暗渠上の道から北向きに上る階段。
 「イモリ川階段」というプレートが右側の手摺支柱に付けられている。

 階段下は恐らくイモリ川の川べりで、そこを横切る道との間に高低差があるため、暗渠化した際に階段を設置したものと思われる。


0811 増上寺 大殿(本堂)前

2021-03-26 | 港区  
No.0811
所在地:港区 芝公園 4−7(Google Map
型  :直
段数 :18段
幅  :約18m
長さ :約16m
高低差:2.7m
蹴上 :13〜16cm
踏み面:90cm
傾斜 :約10°
備考 :『東京の階段』p.155
Photo 2007.4.1

 増上寺大殿(本堂)前の大階段。三解脱門を抜けてしばらく歩いた先にある、幅が広く緩やかな階段。階段下から大殿を見上げると背後に東京タワーが見える。

 ステップの踏み面奥行きが歩幅よりも大きいため、上り下りするには段数以上の歩数が必要。


0810 鳥居坂下

2021-03-24 | 港区  
No.0810
所在地:港区 六本木 5−11−25(Google Map
型  :カーブ
段数 :13段
長さ :約9m
高低差:約2m
蹴上 :12cm
踏み面:約70cm
傾斜 :約10°
備考 :『東京の階段』p.31、『凹凸を楽しむ東京坂道図鑑』p.41
Photo 2011.3.30

 鳥居坂下、鳥居坂と環状3号線の交差点の角部分に造られた階段。
 同様の階段は交差点の南側と、一つ西側の交差点南側にも造られている。
 交差点のコーナー部分に造られたこのようなタイプの階段を、個人的には鳥居坂下タイプと呼んでいる。


0809 姥ヶ橋陸橋北西側の小階段

2021-03-22 | 北区  
No.0809
所在地:北区 西が丘 2−9(Google Map
型  :直
段数 :5段
Photo 2016.7.5

 姥ヶ橋陸橋北西側の変則的に道幅が広くなった部分に造られた小階段。写真右側の車道沿いの歩道とは別に、道路に面した住宅の前を通る小道があり、そこから歩道に上がるように階段が造られている。

 南北に通る車道・歩道の傾斜と、道路沿いの家屋群の敷地との間に若干の高低差があるため、本線とは別に建物沿いの道が造られ、さらにその道と本線の歩道との間に階段が造られたようだ。


0808 南青山7丁目の歩道上

2021-03-20 | 港区  
No.0808
所在地:港区 南青山 7−4−17(Google Map
型  :直
段数 :8段
Photo 2014.6.8

 南青山7丁目の歩道上の階段。西側の道から東南向きに上る坂道が少々急なため、歩道部分に階段が設けられている。坂に沿ってなだらかに徐々に上る階段ではなく、高低差を一気に解消するものになっていて、それなりに傾斜がある階段になっている。


 階段上から。上から見ると案外急であることが分かる。


0807 青山学院高等部南側

2021-03-18 | 渋谷区 
No.0807
所在地:渋谷区 渋谷 4−5(Google Map
型  :直
段数 :17段(下から1・8・8段)
Photo 2008.7.16

 青山学院高等部の南側で、六本木通りから西へ上る階段。階段を上って少し行くと八幡通りに出る。

 階段下の六本木通りは交通量が多く、中央部の下方には切通しで首都高速3号線が通っている。

 歩道はあるが幅があまり広くなく、また、階段を下りた先には青山学院の丘の下を通るトンネルになっているため、歩くにはあまり適さない。このためここを歩く人はあまり多くない。そんなこともあり、階段の周辺にはゴミが散らかり、擁壁には落書きが多数書かれていて、残念ながらあまりよい環境・景観ではない。


0806 金王八幡神社 西側参道

2021-03-16 | 渋谷区 
No.0806
所在地:渋谷区 渋谷 3−5(Google Map
型  :直
段数 :14段(下から4・10段)
Photo 2021.3.25

金王八幡神社 西側の参道。通りから入る部分に4段、鳥居をくぐって奥の10段を上ると社殿西側に出る。かつては境内外側の通り沿いに小川が流れていたという。


0805 城山ガーデン神谷町口

2021-03-14 | 港区  
No.0805
所在地:港区 虎ノ門 5−3(Google Map
型  :屈折
段数 :75段(下から12・13・11・9・10・10・10段)
Photo 2019.4.17

 城山ガーデン神谷町口の階段。7段階に分かれており、4段階を上った後、左斜めに折れて残り30段を上る。
 階段北側には、道が折れる場所までエスカレーターが設置されている。また、階段途中の平場からは左右のビルにアクセスする通路もある。
城山ヒルズ(現 城山ガーデン)の再開発に伴って造られた、歩行者用通路の階段。道幅も傾斜も標準的で、段数は結構あるが比較的歩きやすい。計画的で人工的な場所だが、樹木や植栽も多くあり案外気持ちよい空間になっている。

 上部30段の部分は、残り10段の場所で右斜めに折れる形。階段を上りきった後は平坦もしくは緩やかな坂で、六本木方面へ向かって行く。


0804 西久保八幡 南参道

2021-03-12 | 港区  
No.0804
所在地:港区 虎ノ門 5−10(Google Map
型  :屈折
段数 :未把握
Photo 2009.4.12

 西久保八幡 南参道。霊友会釈迦殿の東側、霊友会の事務所建物との間を抜ける通路の奥で、神社のある丘へ上っていく。下部は新しく整然とした階段。


 Photo 2009.4.12

 途中で左に折れる場所に神社の鳥居があり、そこから先は石を削って加工した古い段々で直線的に境内へと上って行く。


 階段上から  Photo 2013.3.29

 下に鳥居が見えるので参道であるだろうことは分かるが、その先が見えないこともあって、参拝時に南参道で行き来する人はあまり多くない。