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東京階段研究会 ブログ

0951 湯島聖堂境内・聖橋門への階段

2022-03-08 | 文京区 
No.0951
所在地:文京区 湯島 1−4(Google Map
型  :L字
段数 :29段(下から10・19段)
幅  :4.0/1.8m
長さ :約12m
高低差:約4.5m
蹴上 :10〜18/14cm
踏み面:28〜34/40cm
傾斜 :20°
Photo 2010.8.6

 湯島聖堂の境内、入徳門の前から西へ上り、本郷通り、聖橋のたもとに上る階段。

 階段は入徳門前から緩やかに西へ10段上り、右折して整然とした階段を19段上って本郷通りに出る。下部10段は、蹴上部分と踏み面中央にだけ石が置かれたタイプ。少々歩きにくいが、この様子は歴史を感じさせるものになっている。


 Photo 2010.6.6

 一方、上部19段の手摺等は聖橋のそれと似ていて、橋の建設時に一緒に造られたものではないかと思われる。


 Photo 2010.8.6

 本郷通りと聖橋は震災後に建設されたもので、写真(1枚目)の擁壁は、おそらくこの道路建設時に盛り土されたものだろう。湯島聖堂南側の斜面は神田川の谷へ向かうものだが、これが神田川の開削に伴ったものなのか、それ以前から谷があったためなのかは私にはよくわからない。ただ、新たな流路の開削のためだけならここまで斜面を削る必要はなさそうに思われる。現在の地形の様子から考えると、もともとここには東側に開いた小さな谷があったのではないだろうか。個人的には、台地の東西にあった谷をつないで流路を造ったのではないかと考えている。


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