東京の階段 DB

東京階段研究会 ブログ

0860 日枝神社 西参道鳥居下

2021-07-02 | 千代田区
No.0860
所在地:千代田区 永田町 2−12・13(Google Map
型  :直
段数 :8段(下から8段)
幅  :10.4m
蹴上 :15cm
踏み面:35cm
Photo 2007.6.12

 日枝神社、西参道鳥居下の階段
 江戸期、日枝神社の西側には溜池があった。日枝神社の正面の参道は江戸城側からの道である山王男坂で、西側から丘へ上る参道は裏側にあたるが、溜池があり外堀通りもない状態だったので、江戸期には西側の参道はなかったようだ。


 Photo 2007.6.12

 しかし明治初期の地図では、溜池に既に橋が架けられていて稲荷参道や西参道に相当する道が見て取れる。ただ、ここに階段がいつごろ最初に造られたのかの詳細は不明。現在の階段は、山王橋参道とほぼ同時期に整備されたものではないかと思う。


0859 日枝神社 南参道

2021-06-30 | 千代田区
No.0859
所在地:千代田区 永田町 2−10(Google Map
型  :蛇行
段数 :110段
幅  :2m
蹴上 :15cm
踏み面:35cm
Photo 2021.6.11

 日枝神社 山王橋参道の上部へ、東南側から上る階段。正式名称は分からないが、個人的にはとりあえず南参道と呼んでいるもの。

 この参道も山王橋参道の整備と同時期に整備されたもの。写真は下部。左奥に見えているのが山王橋参道の橋。撮影している私の背後には東急キャピトルタワーへの入口がある。階段の途中にもキャピトルタワー方面へ上る階段がある。
 また、以前は手摺の最下部に山王橋参道のエスカレーターを案内する看板が取り付けられていたが、現在は撤去されている。


 Photo 2007.6.12

 木々の間を蛇行して上ってくる長い階段。この階段も使っている人はあまり多くない。


0856 日枝神社 北参道(山ノ茶屋側の参道)

2021-06-24 | 千代田区
No.0856
所在地:千代田区 永田町 2−10(Google Map
型  :蛇行
段数 :63段
Photo 2007.6.14

 日枝神社の北東側、神社の駐車場から西向きに上る階段。目立たぬ場所にあるので通る人は多くない。
 全体はやや蛇行していて、奥はあまり見通せない。蹴上げは石で、踏み面も石張りのようだ。階段の両側には自然石が積まれている。両側から木も覆い被さっていて昼でも薄暗く、山道のような雰囲気。


 Photo 2010.4.6

 上りきった先にある山王稲荷神社の幟が両側にたくさん並び、日枝神社の他の参道とは異なる独特の雰囲気を醸し出している。


 Photo 2007.6.14

 また、途中の北側に「山ノ茶屋」があり、そのアプローチ道にもなっている。


0781 紀尾井町ビル 公開空地 東側

2020-01-31 | 千代田区
No.0781
所在地:千代田区 紀尾井町 3−12(Google Map
型  :蛇行
段数 :35段(下から14・14・7段)
Photo 2012.10.1

 紀尾井町ビルの公開空地内の階段。ビルの東側を南向きに上る。

 中段(14段)部分。奥に上部7段がわずかに見えている。

 階段を上り切り、ビルの南側を回りNo.1303の公開空地内階段を下ると、敷地西南端からNo.0780の階段で清水谷公園へ抜けることができる。


0780 清水谷公園〜紀尾井町ビル

2020-01-29 | 千代田区
No.0780
所在地:千代田区 紀尾井町 2・3(Google Map
型  :蛇行
段数 :55段(下から28・27段)
Photo 2012.10.1

 清水谷公園の園内から上り、北東側の紀尾井町ビルの公開空地へ至る階段。清水谷公園内に階段部分がある。公園中央部と公開空地の間には10m程度の高低差があるため、段数はやや多い。

 階段は、蹴上げ部分に自然石を並べ、踏み面部分はコンクリート舗装している。中央に鉄製手摺がある部分もあるが、少し幅が狭い場所では片側に転落防止用のアルミ柵があるだけで手摺はない。ところどころに街灯があるが、夜間は暗そうだ。

 ビル側の公開空地の管理の都合があるらしく、階段上の公開空地との境界部には門が設けられている。ここを通り抜けて園内を下ることができるのは07:30〜23:30で、深夜から朝は通行できない。ただ、公園の側は深夜でも恐らく入れるので、公園の側から訪れれば、通り抜けはできないが階段自体の上り下りはできるだろうと思う。


0778 東京大神宮参道

2020-01-24 | 千代田区
No.0778
所在地:千代田区 富士見 2−4(Google Map
型  :直
段数 :15段(下から1・5・9段)
Photo 2009.11.28

 東京大神宮参道の石段。通りから6段上って鳥居をくぐり、さらに9段上って門を入って社殿前に至る。

 神社は麹町台地の縁にあたる位置にあり、境内裏手はかつて平川が流れていた日本橋川沿いの低地で、社殿は低地を背にして建っている。なので、周辺の地形は境内手前より奥の方が低く、近くにあるNo.0772の東京大神宮東側の階段も北東向きに下っている。しかしいつの頃かは分からないが、神社前の道の勾配を緩くして境内が擁壁上にあるような形にしたため、現在は境内に向かって少し階段を上る空間構造になっている。


0776 旧江戸城 清水門内の階段

2020-01-20 | 千代田区
No.0776
所在地:千代田区 北の丸公園 2(Google Map
型  :直
段数 :19段
幅  :14〜18m
長さ :約45m
高低差:約5m
蹴上 :20〜40cm
踏み面:200〜240cm
傾斜 :約6°
Photo 2019.7.16

 旧江戸城、清水門内の階段。清水門は高麗門と渡櫓門からなる枡形門。渡櫓門を抜け180°向きを変えると階段になり、東南方向へ上って行く。

 幅が10m以上ある堂々とした階段。段数はあまりないが、蹴上の高さが高く、また舗装もされておらず、上り下りに結構手間取る。石垣に使われているような石が蹴上げ部分に並び、城だった頃の歴史を強く感じさせる。皇居周辺には他にも門がいくつかあるが、この清水門とその内側は昔の雰囲気を最もよく残している場所かもしれない。

 城として使われていた当時は武士が多く行き来してこんなに雑草が生えたりしてはいなかったのだろうが、現在はこの階段を上り下りする人はそれほど多くなく、夏場になると草が繁茂している。城跡でこのような様子を見ると、ありきたりだがつい「夏草や兵どもが夢の跡」の句を思い浮かべてしまう。

 石が平行に並べられていたことから雁木坂とも呼ばれていたようだ。現在は北の丸公園の一角で、階段を上ると園内の緑地に至る。『東京の階段』p.174


0775 靖国神社大鳥居近く

2020-01-17 | 千代田区
No.0775
所在地:千代田区 九段北 1−15(Google Map
型  :直
段数 :10段
Photo 2005.3.25

 靖国神社大鳥居の東側にある階段で、神社入口の前を通っている早稲田通りから東へ上り、三角形の緑地北側の小道につながっている。

 靖国神社南側の九段坂とそこから始まる早稲田通りの勾配を軽減するために、神社の入口前を少し掘り下げたために高低差ができたようで、靖国神社の東側にある3つの坂、九段坂、冬青木坂、中坂は東向きに下っているが、この階段は東向きに少しだけ上る形になっている。


0774 富士見1丁目の小階段

2020-01-15 | 千代田区
No.0774
所在地:千代田区 富士見 1−11−8・12(Google Map
型  :直
段数 :16段(下から1・10・5段)
Photo 2019.8.8

 富士見あんず館東側の小道から、ふじみこどもひろばの東側の道へ上る小階段。L字型の小道を南から入ってくると擁壁に突き当たり、西へ向きを変えて歩くと、ビルの間を上る階段に至る。

 付近には白百合学園小中高や、富士見小学校、暁星中学・高校など、学校が多いが、この階段を通っても抜け道や近道には特にならないこともあってか、通る人は少ない。