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紋別、こんなオブジェどこにも無い!

2024年09月08日 | 北海道
 大分前になるが北海道への車旅で紋別に行ったことがある。紋別市といえば今やふるさと納税の返礼品で1位、2位の常連、ここの返礼品であるホタテは日本1のホタテと呼んでもおかしく無い絶品。大玉で甘く歯応えの良いホタテ、1度食べてみると病みつきになる。
 このホタテを育てるのがオホーツク海、そして流氷だ。冬に紋別の浜を覆う流氷がシベリアの大地の肥沃な栄養分を運んでホタテを育てる。養殖ではなくオホーツク海での放し飼い!この海で4年間かけて育てたホタテだからこそ大ぶりで歯応えよく甘い。
 なんか紋別のホタテの広告みたいになってしまったが、中国の日本産海産物の輸入規制によりホタテ事業者も痛手を負ったと思う。頑張ってほしいものだ。話がホタテになってしまったが本筋はカニの話だ。


 キャンピングカーで紋別市にある海辺のキャンプ場に1泊した時のこと。このキャンプ場、流氷観光船のガリンコ号やオホーツクタワーが近くにありトイレやゴミ捨て場などが完備している。夏場のキャンプサイトはオホーツク海という天然のクーラにより居心地が良い。
 翌日早朝、夜明けの海を楽しみながら散歩をしていると何やら構造物が見えたので近寄ってみた。物体は朝日を浴びて空に向けて紅く染まり、先が尖っていた。カニだ、カニ爪だ!あまりに場違いな出会いにびっくり。紋別といえばカニ、毛蟹だが、何のためにここに。ここは国道からは距離があり人が集まりそうな場所でもない街外れ。ポツンと置き忘れられたようにそこにある。出会の記念に写真を撮り、それにしても何でカニ爪なんだ。と疑問に思いながらその場を後にした。
 調べてみると昭和58年(1983年)から開催された「流氷アートフェスティバル」に使用するオブジェとして、昭和59年(1983年)に彫刻家の長崎歳氏、紋別商工会議所の桑原久雄氏、そして紋別市民によって共同制作されました。高さ12m 幅6m 重さ7トンにも及ぶ、見るものを圧倒する巨大なオブジェ。コンセプトは「オホーツクの蒼い空と純白の世界を表現すること」。当初は、流氷の時期になると海に浮かべられて展示されていました。とのこと。


 近くにはオホーツクタワーもあるのでクリオネを見るついでに巨大オブジェを見に行ってみては如何か。