快読日記

日々の読書記録

「島暮らしの記録」トーベ・ヤンソン

2010年09月14日 | エッセイ・自叙伝・手記・紀行
《9/12読了 冨原眞弓/訳 筑摩書房 1999年刊 【翻訳エッセイ フィンランド】 Tove Jansson(1914~2001) とみはら・まゆみ(1954~)》

期待してたよりずっとあっさりしていて、
引き込まれる前に読了。
どんな内容だったっけ?と自問してみても、
あんまり思い出せない…ってどういうことだ。
ん~。
こういうこともあるか。
ぼーっと読んでたのかな。

あ。ヤンソンの80過ぎたお母さんが海を泳いだり、
島に小屋を建てる許可が下りにくいし、下りたとしても時間がかかるからって、先に既成事実を作っちゃったり、
泥棒に入られたり、
かと思えば共に暮らすトゥーティとそれぞれの創作活動に打ち込む静かな日々の描写もあったり、
けっこういろいろあったかもしれない。
でも、どの場面も擦り硝子の向こうに見えるようで、
手が届きそうで届かない。
不思議な味の本でした。

→「トーベ・ヤンソン短編集」
→「誠実な詐欺師」トーベ・ヤンソン