快読日記

日々の読書記録

「ひろさちやの笑って死ぬヒント」ひろさちや

2010年09月07日 | エッセイ・自叙伝・手記・紀行
《9/5読了 青春新書(青春出版社) 2010年刊 【日本のエッセイ】 ひろさちや(1936~)》

唐突ですが、先日めでたく妊娠を発表した野田聖子氏が以前、流産したときに、「自分の思い通りにならないことがあるなんて」とかいうコメントをしていて、心底驚きました。
これまで相当「思い通り」にして来たんでしょうね、皮肉じゃなくすごい。
恵まれた環境にいるのと、もちろん本人の努力があることはわかりますが、
それにしても、この"人生を絶対コントロールしてやる感"は怖い。
この人は(自分にとって)不利な状況や他人だけでなく、老いや病、死とも徹底的に闘うんでしょうね。
そういう姿勢を批判するわけではないけど、ちょっと待ってと言いたい気がします。

人が思い悩み、苦しむのは、自分ではどうにもならないことをどうにかしようとしたり、「わからないこと」を「わからない」と認められなかったりするときなわけで、
手枷足枷を外して、心の負担を軽くするひろさちや本は効果ありです。

だからといって2ヶ月に1冊くらい読んでるわたしはもはや依存症かも(笑)
ハマっている、ともちょっと違う、例えるなら定期的に行くマッサージ(あるいはエステ)みたいなものなんですけど。
コリがほぐれて、軽く柔らかくなりますよ。
だから、内容が既刊の本と重複してたって許しちゃう。わはは。