快読日記

日々の読書記録

「日本人の知らない日本語2」蛇蔵&海野凪子

2010年09月09日 | 言語・文芸評論・古典・詩歌
《9/8読了 メディアファクトリー 2010年刊 【漫画 日本語】》

「日本語の話」「日本文化・歴史の話」「諸外国の文化の話」「日本語教師という仕事」といったさまざまなテーマがうまくおさまっていて、前作でうっすらあったギクシャク感がなくなっている印象を受けました。

「へえ~」な箇所もたくさん。
例えば、「うれしい」と「楽しい」はどう違うか。
濁音の点「゛」と半濁音の丸「゜」はどうやってできたか。
そうそう、猿を「エテ公」って言うの、忌み詞だったんですね。知らなかった~。
終盤のお国柄の違いの話もすごくおもしろかったです。
ストレートな質問の仕方をする外国人のために「遠回しに聞く」という授業があるというのも驚きました。
実践的日本語を身に着けるってこういうことなんですね。

なんだか日本語を再発見したような読後感。
なんて繊細で優しく奥深い言語なんだ!と感激してしまいます。

→「日本人の知らない日本語」蛇蔵&海野凪子