集成・兵隊芸白兵

 平成21年開設の「兵隊芸白兵」というブログのリニューアル。
 旧ブログ同様、昔の話、兵隊の道の話を続行します!

「人の好き嫌いをなくしましょう」という虚言

2020-06-23 12:26:10 | 兵隊の道・仕事の話
 ワタクシは生まれつき、食べ物に好き嫌いはありませんが、付き合う人間に関してはかなり好き嫌いが激しく、それは現在進行形で続いています。
 ですからガキのころから「友達」なんてものはほぼ存在せず、ガキの時分にはそうした姿勢をよく教師から責められていました。しかし「みんな仲良く」というのが生理的にムリなワタクシの「友達なんていらん」という姿勢が変わることはありませんでした。

 ワタクシの好きなとある作家さんの著作の中に、こんな一節があります。
「人を嫌ってはいけないという教えは、
『食事をしてはいけません』
『寝てはいけません』
というダメ出しと同様、本能に背くものだから実現不可能である」
 これを初見したとき、我が意を得たりと膝を打つとともに、自分の今までの選択が間違っていなかったと、大いに意を強くしたものであり、また同一作者の別著作の中では「一人になりたい人間を無理にドッジボールの仲間に入れる教師がいたが、あれは犯罪に等しい」といったことも主張しており、これまた我が意を得たりとの意を強くしております。

 で、大人になった今、バカ教師やバカ上司が言っていた「みんな仲良く」が出来なくて人生何か困ったか?…ということを自問したとき、ワタクシは即座に「何も困らなかった」と答えます。
 むしろ大人になってからこそ、「人の好き嫌い」を鮮明にし、自分より馬鹿なヤツ、ダメなヤツとの付き合いをどんどん切るべきだと思っています。
 なぜかといえば、「人は年を取るごとに様々なことを勉強・経験するため、どんどん賢くなっていく生き物」ではなく、「人は勉強や鍛錬、修身を怠れば、年を取るごとに生来持っている愚かさが顕在してきて、どうしようもなくなる生き物」だからです。

 近年の研究結果によりますと、人間はその性格形成において、少なく見積もって5割、多く見積もってなんと9割が親の遺伝子がダイレクトに反映される、とされています。
 繰り返しになりますが、だからこそバカやクズは年をとればとるほど激化するいっぽうであり、治ることはありえない。だからこそ年を重ねるごとに、ダメなヤツ、バカなヤツとの付き合いはどんどん絶っていくべきなのです。

 ワタクシが現在「付き合いを断つべき輩」としているのは以下の3通りの人間です。

①「仕事のスキルを身に着ける=会社に認められている、ひいては社会に認められている」と勘違いしている
②自分の仕事以外における「普通」を知らない
③「小人の交わりは甘きこと醴(よう)の如し」を地で行くような人づきあいを快としている

 ①~③に共通するのは「愚かな人間が虚栄心を安易に満たすことができる」という点であり、いずれにせよ、これらに該当する人間と付き合いを断つことは、はっきりいっていいことづくめ。何も悪いことはないと断言できます。

 バカ人間やクズ人間と付き合わない。
 これは「うがい、手洗い」レベルの予防策ですが、皆様の人生をバカ・クズの魔の手から守るためには、必要不可欠にして最も効果的な予防策であると、少なくともワタクシは信じて疑っておりません。

 それを実践しているワタクシは…職場内における「心を許して話や相談ができる先輩・後輩」が片手で数えられる程度しかいないですね(;^ω^)

2 コメント

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Unknown (老骨武道オヤジ)
2020-06-24 20:36:35
中々他の方のコメントが入らず、ついついジリジリしてコメします。私の座右の銘は「謹厳実直!」これは誰とでも要領よく立ち回ることを意味しません。クズのような人間だが地位のある人に忠誠を誓うことは死んでもやらない!私はトップに立てる裁量はありません、よって気楽な立場にありながら最上のナンバー2に徹することに生き甲斐を見出すジジイです。よってトップからは時々「お前は冷たい人間に思われるから気を付けろ・・」とクギを刺されます。孤独な私のような組織人に真の友達は多くありません・・口先ばかりの要領のいい人間集団はロクなもんじゃありません、ブログ主の思いはよーく分かります!!こんなところかな・・
ありがとうございます! (周防平民珍山)
2020-06-29 12:34:28
 老骨武道オヤジさま、いつもコメしにくい話題にコメ頂き、ありがとうございますm(__)m。

 ガキのころから「どんな人とも仲良くしろ」と言われるのが死ぬほどキライだったワタクシ。
 かの名将・三原脩はこんなことを言っています「アマは和して勝つ、プロは勝って和す」…ワタクシは「勝って和す」のほうを大事にしたい、そんなオッサンです。

 またよろしくお願いいたします。

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