集成・兵隊芸白兵

 平成21年開設の「兵隊芸白兵」というブログのリニューアル。
 旧ブログ同様、昔の話、兵隊の道の話を続行します!

これは食えんかった・・・・海外マズイ列伝

2015-04-08 20:30:47 | グルメ
 平成7年の今頃、今の会社の兵隊養成所に、オヤジの運転する車に乗って出かけたとき、海外に行くなんてことは夢のまた夢どころか、思考の端をも掠めない、とっても現実味のない話でした。
 しかし世の中とはわからないもので、その3年後の平成10年夏に韓国に行ったのを皮切りに、インド、シンガポール、オーストラリア、フィリピン、そして韓国には都合3回行きました。まあ、その全てが社用つうのが、田舎者の私らしいんですが(汗)。
 その土地でしか食えないうまいものや、うまいお酒を数々飲み食いしてきまいしたが、「こりゃー二度と食わん!」という凄まじい味のものも多数遭遇しました。
 その一端をお話します。

①インドのメシ
 全般。とにかく全てがハーブ味。生の香菜を直に炊き込んでいるので、鳥といい米といい、全てが線香を生でかじっているような味がした。
 食べる青雲バイオレット。大食い自慢の私が、何もかも全部食えなかった・・・
 インド滞在の4日間で4キロ痩せました。そして次寄港地のシンガポールでリバウンドしました。
②マトンの焼串(シンガポール)
 屋台村で食ったマトン。マトンは独特の臭気がすると聞いてはいたが、あまりにもマジな臭気に、倒れそうになった。
 結局ひと串も食えず、同じ羊でもラムばっかり食ってヘタレ扱いされた26歳の私。
③ポンテギ
 韓国ではJKでも食べている、カイコのさなぎを湯掻いたもの。
 夏のソウルで遭遇して、あまりの臭いにブッ倒れそうになった。
 全身の気合を振り絞って紙コップ1つ買ってみたが、臭気と独特の食感にすぐさまギブアップ。1つしか食えなかった。残りを、東大門球場にいた韓国人のおっさんにあげたら、うまそうにすぐに食べ尽くした。それはうまいものだったのか???・・・私にはわからなかった。ガクリ。
 同じ虫系の食べ物でも、長野県で食った蜂の子やイナゴはうまかったのに。なんであんなに違ったんだろう?????
④甘甘ステーキ
 オーストラリア。グラッドストーンという田舎町で、何も考えずに入った店で出てきたステーキに、「エバラ焼肉のたれ子供味」の100倍甘いタレがかかっていた。肉もカチカチだった。まあ、日本円で800円くらいだったので、贅沢も言えない。
 ついでに出てきた「XXXX(フォーエックス)ビール」も、なぜか「ライト」という、麦茶みたいな薄いやつが出てきた。日本人はガキのように見えるからナメられたのか・・・後日ブリスベンで飲んだXXXXの「ビター」は、普通のビールだった。

 海外から帰ってきてから、いつもいつも思うことは、「日本の食物はうまい」でした。
 当時は独身で、家に帰って食うものといえば、焼き鳥大吉とか、回転寿司なんですが、それでも「うまいー!」と思いました。「お前が田舎者だから、海外のうまさがわからんのじゃないのか」という批判も外れてはいないと思います。
 しかし、私の手元には、海外に行くたび、私がシャレでつけた当時の絵日記があります。常に「あれがうまかった」「これがマズかった」とか、すごくどうでもいいことがヘタクソな絵とともに書かれていますが、仔細に眺めますと、上陸後に「あれがうまかった」「こんなうまいものを食った」という記述が、シンガポール以外ほとんどないことに気づきました。「マズかった」「へんなものを食った」というのはいっぱいあるんですが。

 やはり私は日本人なんだなあ、日本人として生まれ、日本人の味覚を持ってよかったと、つくづく思う昨今です。