助手 「ゴルフに1.2リットルのTSIが追加されましたね。」
所長 「本命登場と言ったところじゃな。」
助手 「ですね。これでようやくゴルフⅥもラインナップの完成ですね。」
所長 「そのようじゃな。」
助手 「昨年の4月に1.4のターボとダブルチャージのTSIが出て、9月に2リッターのGTI、今年に入って3月にR32の後継のゴルフR、最後に1.2のターボ。これでダウンサイジング・コンセプトもひとまず終了だそうですよ。」
所長 「ふーん、そうか。」
助手 「なんか興味なさそうですね。」
所長 「いや、そんなコトないわ。よぉこれだけ次から次へと出しよると感心しとるトコじゃ。」
助手 「そうですよね。ヨーロッパ向けにはさらにディーゼルのラインナップもありますし、ハイブリッド何するモノぞ、って感じですよね。」
所長 「ブルーテックとか言うとったかの。」
助手 「それはベンツで、フォルクスワーゲンはブルーモーションですよ。」
所長 「みんなブルーじゃな。トヨタもハイブリッドは青いのを付けとるしの。」
助手 「青い空をイメージしてるんでしょうね。でもホンダはグリーン・マシーンですよね。緑は草木なんでしょうね。」
所長 「反対にスポーツモデルは赤いのが定番じゃし、どこの国の人間も考えることは似たようなモンじゃの。」
助手 「成金趣味は金色のエンブレムってのもありますが。で、フォルクスワーゲンですけど、この間のワールドカーオブザイヤーでも2年連続の大賞とグリーンカーのダブル受賞ですし、向こうではハイブリッドよりも評価が高いようですね。」
所長 「みたいじゃのぉ。ま、ヨーロッパも今後はハイブリッドやEVに移行して行くんじゃろうけどな。」
助手 「でしょうね。それにしてもここんトコのTSIやDSGって、なんか優等生過ぎてイヤな感じしませんか。」
所長 「何でもかんでもハイブリッドっていうよりはマシじゃろ。既存のディーゼルやガソリン・エンジンでもまだまだ戦えるってコトを示しとるわけじゃし。」
助手 「それはそうですけど。」
所長 「それよりもワシが感心したのはフォルクスワーゲンの戦術じゃ。」
助手 「戦術ですか。」
所長 「そうじゃ。一連のTSIエンジンもカードの切り方を間違ったら全然違う結果になってたと思うんじゃ。」
助手 「どういうコトですか。」
所長 「一番初めに1.4リットルのターボとスーパーチャージャーのダブル過給で世間をあっと言わせたじゃろ。」
助手 「そうですけど、それがどう上手いんですか。」
所長 「つまりそれまでの2リットルのNAのGTを馬力・トルクと燃費の両方を大幅に上回って見せて、わずか3万円アップで出してきたじゃろ。」
助手 「でしたよね。2リットルのGTを買ったユーザーに申し訳ないような気分になりましたよね。」
所長 「で、そのあと1.4リットルのターボを出して、今度の1.2リットルのターボと燃費方向に優れたクルマにつなげていったんじゃ。」
助手 「はい。」
所長 「これが順番が逆じゃったらどうじゃ。例えば今の1.2リットルのトレンドラインで見てみるとじゃな、前は1.4のターボで、その前が1.6のNAなんじゃけど、燃費は代を追うごとに良くなってるんじゃけど、出力は1.6が115馬力、1.4が122馬力、1.2が105馬力と下がっとるんじゃ。」
助手 「そうなんですか。」
所長 「トルクは1.6の15.8キロから17.8キロに上がっとるんじゃけど、価格を見ると1.6が245万、1.4が248万で出て最後が253万、で今の1.2が257万とジワジワと吊り上げてきとるしの。」
助手 「1.6時代から見ると10万以上も違うんですね。」
所長 「その分燃費が大幅に良くなっとるから納得出来るんじゃろうけど、正直最初のTSIが出たときほどのインパクトは感じんじゃろ。」
助手 「ですね。」
所長 「じゃが今の時代を考えると1.4のダブルチャージよりも1.4のターボ、1.4のターボよりも1.2のターボの方が燃費もいいし、価格も安いし、支持されるわけじゃ。」
助手 「みんながみんなとは思わないですけど、ボクが買うならやっぱり1.2でしょうね。」
所長 「じゃろ。最初に一番旨みの大きい1.2を出しとったら、1.4のターボやダブルチャージに行くモンは少なかったと思うしの。」
助手 「でしょうね。今は高性能なエンジンより燃費や価格の安さの方が強い武器になりますからね。」
所長 「じゃろ。プリウスばっかり売れて他の車種が伸び悩んどるトヨタにも見習って欲しいモンじゃ。」
助手 「言えてますね。」
所長 「あと、より重量が軽くて価格も安いポロが出て締めくくりということなんじゃろ。」
助手 「楽しみですね。」
所長 「じゃがあんまり安くならん気がするんじゃ。」
助手 「どうしてですか。」
所長 「これまでのエンジンの置き換えを見とると出力がおんなじぐらいのクルマに宛がっとるんじゃ。と言うことは1.2のターボは先代の1.4リットル、80馬力のトレンドラインじゃなくって、1.6リットル、105馬力のスポーツラインになると思うんじゃ。ま、名前はハイラインになるかもしれんが。」
助手 「そういうことですか。」
所長 「となると、現行の1.4リットルのコンフォートラインの上になってじゃな、先代のスポーツラインが225万円じゃから、少し値上げした228万から230万ぐらいに落ち着くんじゃないかのぉ。」
助手 「ありそうですね。」
所長 「となると空席になったトレンドラインに1リットルターボなんか欲しくなるじゃろ。それで180万ぐらいで出してきたら言うことないんじゃが。」
助手 「確かに。」
参考資料
フォルクスワーゲン・ゴルフTSIトレンドライン(『webCG』 日経デジタルコンテンツ)
フォルクスワーゲン・ゴルフ(轟クルマ文化研究所)
フォルクスワーゲン・ゴルフGT-TSI(轟クルマ文化研究所)
フォルクスワーゲン・ポロ(轟クルマ文化研究所)
Yahoo!グループ 轟クルマ文化研究所
所長 「本命登場と言ったところじゃな。」
助手 「ですね。これでようやくゴルフⅥもラインナップの完成ですね。」
所長 「そのようじゃな。」
助手 「昨年の4月に1.4のターボとダブルチャージのTSIが出て、9月に2リッターのGTI、今年に入って3月にR32の後継のゴルフR、最後に1.2のターボ。これでダウンサイジング・コンセプトもひとまず終了だそうですよ。」
所長 「ふーん、そうか。」
助手 「なんか興味なさそうですね。」
所長 「いや、そんなコトないわ。よぉこれだけ次から次へと出しよると感心しとるトコじゃ。」
助手 「そうですよね。ヨーロッパ向けにはさらにディーゼルのラインナップもありますし、ハイブリッド何するモノぞ、って感じですよね。」
所長 「ブルーテックとか言うとったかの。」
助手 「それはベンツで、フォルクスワーゲンはブルーモーションですよ。」
所長 「みんなブルーじゃな。トヨタもハイブリッドは青いのを付けとるしの。」
助手 「青い空をイメージしてるんでしょうね。でもホンダはグリーン・マシーンですよね。緑は草木なんでしょうね。」
所長 「反対にスポーツモデルは赤いのが定番じゃし、どこの国の人間も考えることは似たようなモンじゃの。」
助手 「成金趣味は金色のエンブレムってのもありますが。で、フォルクスワーゲンですけど、この間のワールドカーオブザイヤーでも2年連続の大賞とグリーンカーのダブル受賞ですし、向こうではハイブリッドよりも評価が高いようですね。」
所長 「みたいじゃのぉ。ま、ヨーロッパも今後はハイブリッドやEVに移行して行くんじゃろうけどな。」
助手 「でしょうね。それにしてもここんトコのTSIやDSGって、なんか優等生過ぎてイヤな感じしませんか。」
所長 「何でもかんでもハイブリッドっていうよりはマシじゃろ。既存のディーゼルやガソリン・エンジンでもまだまだ戦えるってコトを示しとるわけじゃし。」
助手 「それはそうですけど。」
所長 「それよりもワシが感心したのはフォルクスワーゲンの戦術じゃ。」
助手 「戦術ですか。」
所長 「そうじゃ。一連のTSIエンジンもカードの切り方を間違ったら全然違う結果になってたと思うんじゃ。」
助手 「どういうコトですか。」
所長 「一番初めに1.4リットルのターボとスーパーチャージャーのダブル過給で世間をあっと言わせたじゃろ。」
助手 「そうですけど、それがどう上手いんですか。」
所長 「つまりそれまでの2リットルのNAのGTを馬力・トルクと燃費の両方を大幅に上回って見せて、わずか3万円アップで出してきたじゃろ。」
助手 「でしたよね。2リットルのGTを買ったユーザーに申し訳ないような気分になりましたよね。」
所長 「で、そのあと1.4リットルのターボを出して、今度の1.2リットルのターボと燃費方向に優れたクルマにつなげていったんじゃ。」
助手 「はい。」
所長 「これが順番が逆じゃったらどうじゃ。例えば今の1.2リットルのトレンドラインで見てみるとじゃな、前は1.4のターボで、その前が1.6のNAなんじゃけど、燃費は代を追うごとに良くなってるんじゃけど、出力は1.6が115馬力、1.4が122馬力、1.2が105馬力と下がっとるんじゃ。」
助手 「そうなんですか。」
所長 「トルクは1.6の15.8キロから17.8キロに上がっとるんじゃけど、価格を見ると1.6が245万、1.4が248万で出て最後が253万、で今の1.2が257万とジワジワと吊り上げてきとるしの。」
助手 「1.6時代から見ると10万以上も違うんですね。」
所長 「その分燃費が大幅に良くなっとるから納得出来るんじゃろうけど、正直最初のTSIが出たときほどのインパクトは感じんじゃろ。」
助手 「ですね。」
所長 「じゃが今の時代を考えると1.4のダブルチャージよりも1.4のターボ、1.4のターボよりも1.2のターボの方が燃費もいいし、価格も安いし、支持されるわけじゃ。」
助手 「みんながみんなとは思わないですけど、ボクが買うならやっぱり1.2でしょうね。」
所長 「じゃろ。最初に一番旨みの大きい1.2を出しとったら、1.4のターボやダブルチャージに行くモンは少なかったと思うしの。」
助手 「でしょうね。今は高性能なエンジンより燃費や価格の安さの方が強い武器になりますからね。」
所長 「じゃろ。プリウスばっかり売れて他の車種が伸び悩んどるトヨタにも見習って欲しいモンじゃ。」
助手 「言えてますね。」
所長 「あと、より重量が軽くて価格も安いポロが出て締めくくりということなんじゃろ。」
助手 「楽しみですね。」
所長 「じゃがあんまり安くならん気がするんじゃ。」
助手 「どうしてですか。」
所長 「これまでのエンジンの置き換えを見とると出力がおんなじぐらいのクルマに宛がっとるんじゃ。と言うことは1.2のターボは先代の1.4リットル、80馬力のトレンドラインじゃなくって、1.6リットル、105馬力のスポーツラインになると思うんじゃ。ま、名前はハイラインになるかもしれんが。」
助手 「そういうことですか。」
所長 「となると、現行の1.4リットルのコンフォートラインの上になってじゃな、先代のスポーツラインが225万円じゃから、少し値上げした228万から230万ぐらいに落ち着くんじゃないかのぉ。」
助手 「ありそうですね。」
所長 「となると空席になったトレンドラインに1リットルターボなんか欲しくなるじゃろ。それで180万ぐらいで出してきたら言うことないんじゃが。」
助手 「確かに。」
参考資料
フォルクスワーゲン・ゴルフTSIトレンドライン(『webCG』 日経デジタルコンテンツ)
フォルクスワーゲン・ゴルフ(轟クルマ文化研究所)
フォルクスワーゲン・ゴルフGT-TSI(轟クルマ文化研究所)
フォルクスワーゲン・ポロ(轟クルマ文化研究所)
Yahoo!グループ 轟クルマ文化研究所
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