助手 「トヨタのカムリが新しくなりましたね。」
所長 「みたいじゃな。」
助手 「今度のカムリは結構気合が入ってるみたいじゃないですか。」
所長 「まぁ、言っても世界中で販売しとるトヨタの基幹車種じゃからな。」
助手 「特に北米では圧倒的に支持されてるベストセラーカーですからね。」
所長 「世界の累計販売台数が1,800万台とか言っとったかのぉ。そりゃあ、気合が入って当然じゃろうな。何でもトヨタの新プラットフォームのTNGAと一体化されたパワートレインもすべて新開発だそうじゃ。」
助手 「それはそうなんですけど、ボクが言いたのは今度のカムリは日本でも売ろうとしてるって話なんですけど。」
所長 「ん、売るのはずっと売っとるじゃろ。」
助手 「いや、だから拡販するって意味で。」
所長 「それは無理じゃろ。需要が違っとるじゃろうが、日本は。」
助手 「いや、でも80年代を喚起させるCMをつくったり、ワイドアンドロ―を売りにしたりしてるじゃないですか。」
所長 「そりゃ、売るためじゃったら何でもするじゃろ。じゃがそれと売れるかは別モンじゃしな。」
助手 「それは、そうでしょうけど。」
所長 「ま、トヨタとしては日本でもそれなりに売れてくれるようになったら、めっけモン程度に思っとるんじゃろ。」
助手 「かもしれませんね。で、新しいカムリですけど、どう思います。」
所長 「そうじゃな、あんまり売れそうには思えんの。向こうではどういう評価を受けとるのか知らんが、あの顔つきはどうも馴染めんの。」
助手 「言えてますね。アッパーグリルは悪くないと思うんですけど、あのド派手なアンダーグリルはやり過ぎですよね。」
所長 「かと言って、スッとした顔つきにしたら売れるってモンでもないし、向こうで売れるんじゃったらそれでいいんじゃないか。日本なんて所詮オマケみたいなモンじゃしの。」
助手 「そう言ってしまえば、身も蓋もないですけどね。」
所長 「実際そうじゃし仕方がないじゃろ。」
助手 「あと、セダンの実用価値を保ちながら、クーペに匹敵する『官能的な動感』を追求したって言ってますけど、ちょっと中途半端な気がしますね。この間、発表されたアコードは4ドアクーペって感じのフォルムになってましたし。」
所長 「うーん、どうじゃろうな。ワシはトヨタらしいと思うんじゃがな。なんて言うか、4ドアクーペって言われとるクルマって別に目新しくもないし、今さらトヨタが基幹車種でやらんでもって気がするんじゃ。北米でもどこでも保守的な層って案外多いような気がするしの。」
助手 「かもしれませんね。」
所長 「クーペフォルムではないのかもしれんが、フォルム自体は奇麗に仕上がっとると思うぞ。斜め後ろから見たトコなんかマセラティのクワトロポルテを思い出したわ。」
助手 「斜め後ろなら、顔も見えませんしね。」
所長 「あと気になったのが、燃費の良さじゃ。先代のハイブリッドが23.4キロじゃったのが、新型では33.4キロと10キロも伸びとるんじゃ。凄いと思わんか。」
助手 「そんなに上がってるんですか。」
所長 「で、上のGグレードでは28.4キロと5キロも下がっとるんじゃ。」
助手 「ははーん、というコトは33.4キロはあれじゃないですか、売る気のないカタログだけの燃費スペシャルでしょ。」
所長 「ワシもそう思ったんじゃが、装備内容を見てもそんなに悪いワケじゃないんじゃ。目立ったトコではシートが電動から手動になるのと窓にスモークが付かんトコぐらいかの。」
助手 「そうなんですか。ま、今の需要を考えるとプライバシーガラスがないのは致命的な気もしますけどね。」
所長 「そんなモンかの、ワシからするとあんなのはない方がデザインもすっきりするし、前の前のクルマの状況までわかっていいと思うんじゃがな。」
助手 「安全面を考えれば素通しの方がいいのは間違いないですけど、デザインは黒いガラスの方が締まって見えるんじゃないですか。特に白いクルマなんかは。」
所長 「全部のガラスがそうなっとるんじゃったらいいんじゃが、横から見たとき前と後ろのガラスの色が違うのがどうも気に喰わんのじゃ。」
助手 「わからなくもないですね。」
所長 「で、カムリのグレードの差の話じゃけど、下位グレードのXは装備の差で重量が30キロほど軽いのと、ホイールが17インチが16インチになるんじゃけど、それで燃費が5キロも変わるモンかのぉ。」
助手 「エンジンやミッション、ハイブリッドは共通なんですよね。」
所長 「そうじゃ。」
助手 「じゃあやっぱり重量とタイヤサイズの差なんじゃないですか。」
所長 「と思うじゃろ。」
助手 「えっ・・・。」
所長 「上位グレードのGの上にレザーパッケージって言うトップグレードがあるんじゃけど、これがGと重量差が30キロで、ホイールが18インチになるんじゃけど、燃費はGと一緒の28.4キロなんじゃ。」
助手 「そうなんですか、ワケがわかりませんね。」
所長 「ワシの想像では、GとGのレザーパッケージはどっちかしか測定しとらんのじゃないかのぉ。重量の重いレザーパッケージの方の数値を流用しとるんじゃないかっていうのがワシの読みじゃ。」
助手 「ありそうですね。」
参考資料
トヨタ・カムリ(トヨタ自動車株式会社)
トヨタ・カムリ(轟クルマ文化研究所)
所長 「みたいじゃな。」
助手 「今度のカムリは結構気合が入ってるみたいじゃないですか。」
所長 「まぁ、言っても世界中で販売しとるトヨタの基幹車種じゃからな。」
助手 「特に北米では圧倒的に支持されてるベストセラーカーですからね。」
所長 「世界の累計販売台数が1,800万台とか言っとったかのぉ。そりゃあ、気合が入って当然じゃろうな。何でもトヨタの新プラットフォームのTNGAと一体化されたパワートレインもすべて新開発だそうじゃ。」
助手 「それはそうなんですけど、ボクが言いたのは今度のカムリは日本でも売ろうとしてるって話なんですけど。」
所長 「ん、売るのはずっと売っとるじゃろ。」
助手 「いや、だから拡販するって意味で。」
所長 「それは無理じゃろ。需要が違っとるじゃろうが、日本は。」
助手 「いや、でも80年代を喚起させるCMをつくったり、ワイドアンドロ―を売りにしたりしてるじゃないですか。」
所長 「そりゃ、売るためじゃったら何でもするじゃろ。じゃがそれと売れるかは別モンじゃしな。」
助手 「それは、そうでしょうけど。」
所長 「ま、トヨタとしては日本でもそれなりに売れてくれるようになったら、めっけモン程度に思っとるんじゃろ。」
助手 「かもしれませんね。で、新しいカムリですけど、どう思います。」
所長 「そうじゃな、あんまり売れそうには思えんの。向こうではどういう評価を受けとるのか知らんが、あの顔つきはどうも馴染めんの。」
助手 「言えてますね。アッパーグリルは悪くないと思うんですけど、あのド派手なアンダーグリルはやり過ぎですよね。」
所長 「かと言って、スッとした顔つきにしたら売れるってモンでもないし、向こうで売れるんじゃったらそれでいいんじゃないか。日本なんて所詮オマケみたいなモンじゃしの。」
助手 「そう言ってしまえば、身も蓋もないですけどね。」
所長 「実際そうじゃし仕方がないじゃろ。」
助手 「あと、セダンの実用価値を保ちながら、クーペに匹敵する『官能的な動感』を追求したって言ってますけど、ちょっと中途半端な気がしますね。この間、発表されたアコードは4ドアクーペって感じのフォルムになってましたし。」
所長 「うーん、どうじゃろうな。ワシはトヨタらしいと思うんじゃがな。なんて言うか、4ドアクーペって言われとるクルマって別に目新しくもないし、今さらトヨタが基幹車種でやらんでもって気がするんじゃ。北米でもどこでも保守的な層って案外多いような気がするしの。」
助手 「かもしれませんね。」
所長 「クーペフォルムではないのかもしれんが、フォルム自体は奇麗に仕上がっとると思うぞ。斜め後ろから見たトコなんかマセラティのクワトロポルテを思い出したわ。」
助手 「斜め後ろなら、顔も見えませんしね。」
所長 「あと気になったのが、燃費の良さじゃ。先代のハイブリッドが23.4キロじゃったのが、新型では33.4キロと10キロも伸びとるんじゃ。凄いと思わんか。」
助手 「そんなに上がってるんですか。」
所長 「で、上のGグレードでは28.4キロと5キロも下がっとるんじゃ。」
助手 「ははーん、というコトは33.4キロはあれじゃないですか、売る気のないカタログだけの燃費スペシャルでしょ。」
所長 「ワシもそう思ったんじゃが、装備内容を見てもそんなに悪いワケじゃないんじゃ。目立ったトコではシートが電動から手動になるのと窓にスモークが付かんトコぐらいかの。」
助手 「そうなんですか。ま、今の需要を考えるとプライバシーガラスがないのは致命的な気もしますけどね。」
所長 「そんなモンかの、ワシからするとあんなのはない方がデザインもすっきりするし、前の前のクルマの状況までわかっていいと思うんじゃがな。」
助手 「安全面を考えれば素通しの方がいいのは間違いないですけど、デザインは黒いガラスの方が締まって見えるんじゃないですか。特に白いクルマなんかは。」
所長 「全部のガラスがそうなっとるんじゃったらいいんじゃが、横から見たとき前と後ろのガラスの色が違うのがどうも気に喰わんのじゃ。」
助手 「わからなくもないですね。」
所長 「で、カムリのグレードの差の話じゃけど、下位グレードのXは装備の差で重量が30キロほど軽いのと、ホイールが17インチが16インチになるんじゃけど、それで燃費が5キロも変わるモンかのぉ。」
助手 「エンジンやミッション、ハイブリッドは共通なんですよね。」
所長 「そうじゃ。」
助手 「じゃあやっぱり重量とタイヤサイズの差なんじゃないですか。」
所長 「と思うじゃろ。」
助手 「えっ・・・。」
所長 「上位グレードのGの上にレザーパッケージって言うトップグレードがあるんじゃけど、これがGと重量差が30キロで、ホイールが18インチになるんじゃけど、燃費はGと一緒の28.4キロなんじゃ。」
助手 「そうなんですか、ワケがわかりませんね。」
所長 「ワシの想像では、GとGのレザーパッケージはどっちかしか測定しとらんのじゃないかのぉ。重量の重いレザーパッケージの方の数値を流用しとるんじゃないかっていうのがワシの読みじゃ。」
助手 「ありそうですね。」
参考資料
トヨタ・カムリ(トヨタ自動車株式会社)
トヨタ・カムリ(轟クルマ文化研究所)
最近のトヨタ車のグリルは、派手なだけで全然スタイリッシュじゃないですね。
ヴィッツからなにからみんなこんな感じで、ちょっと個人的には胸焼けを起こしそうです。
確かにスタイリッシュとは思えませんね。
>ヴィッツからなにからみんなこんな感じで、ちょっと個人的には胸焼けを起こしそうです。
胸焼け、わかる気がします。
なんか、韓国車ぽい感じもします。
(韓国車はデザインだけは良いクルマが多いので。。。)
しかし、ちゃんとラインナップする辺りが流石としか言いようがないです。
価格だけでみるとマークXがモデル末期とは言え、ベース価格の安さに脱帽です。
>斜め後ろから見るとマセラティはワロタ
上の画像を見てるうちに、マセラティっぽいかなと。
>なんか、韓国車ぽい感じもします。
>(韓国車はデザインだけは良いクルマが多いので。。。)
言われてみると、そんな気も。
>ダイハツ版はもっと売れないでしょうね。
>しかし、ちゃんとラインナップする辺りが流石としか言いようがないです。
社員や下請け先など、ないと困る方もいるのかもしれませんね。
旧型はたまに見掛けるんですが、エンブレムに違和感が・・・。
>価格だけでみるとマークXがモデル末期とは言え、ベース価格の安さに脱帽です。
マークXは確かにお買い得ですよね。
ただカムリと統合で廃止の話も聞きますし、気になる方はお早めに。
マークXマークⅡ兄弟ユーザーをどれだけ取り込めるのでしょうか。取り回しはマークXより少々難しいのかな。
聞いた話では、新型カムリ、国内ではマークXの名前で売るコトも検討されたとか。
マークXマークⅡ兄弟のユーザーはトヨタにとっては、取りこぼしは許されないでしょうし、あの手この手を使ってカムリに引き込もうとしてるんでしょうね。