所長 「がっかりじゃな。」
助手 「いきなりなんなんですか、がっかりって。」
所長 「新しいタウンエースとライトエースじゃ。」
助手 「そうですか、ボクは結構いいと思いますけどね。最初見たときはカッコ悪いと思ったんですけど、見慣れれば悪くないですよ。先代よりも小さくなったのに、荷室は大きくなってるところなんて素晴らしいじゃないですか。」
所長 「それはエンジンがボンネットから座席の下に移動したからじゃろ。キャブオーバーじゃった先々代と比べれば狭くなっとる。」
助手 「そうなんですか。まぁ、衝突安全をクリア出来ればキャブオーバーの方が容量的には有利ですしね。」
所長 「先代は乗用のノアと共用せんといかんかったから、キャブオーバーじゃ具合が悪かったんじゃろうな。ウォークスルーも出来んしな。じゃが今回は商用車だけじゃから問題ないんじゃろ。」
助手 「それでどこががっかりなんですか。」
所長 「そんなモン、トヨタの心意気が感じられんからに決まっとるじゃろ。」
助手 「そう言えば、ダイハツ製らしいですね。」
所長 「しかもインドネシアのグランマックスの名前を変えとるだけなんじゃ。」
助手 「らしいですね。このままでは電化製品や衣料品なんかとおんなじで、安い商品はみんな外国製になるかもしれませんね。」
所長 「まぁ、イメージの問題もあるじゃろうし、個人所有のクルマはすぐにはならんじゃろうけど、値段で選ばれる商用車やあんまり売れない車種じゃったらそうなるのかもしれんのぉ。」
助手 「自動車産業は部品まで考えたら凄い数のヒトが働いてますし、大きな問題になりかねないですよね。」
所長 「自動車会社もそんなことは百も承知じゃし、安くつくれるのはわかっとっても、そう簡単には出来んじゃろ。ま、中国メーカーなんかが力をつけて安くていいクルマが入ってくればわからんがの。」
助手 「じゃあ、何でがっかりなんですか。」
所長 「じゃからトヨタの心意気が感じられんからじゃと言うとるじゃろ。」
助手 「確かに自社生産をやめてしまったのは残念ですけど。」
所長 「生産自体は前からダイハツに委託しとったから、インドネシアでつくろうが別に構わんのじゃが、タウンエースをいいクルマにしようという気が感じられんのじゃ。」
助手 「ま、確かに積極的に売ろうという感じはしませんね。」
所長 「じゃろ。前にも言ったと思うんじゃが、商用車って日本の景色の一部なんじゃ。ここをよくしないといくら乗用車を格好よくしても、街の風景はちっともよくはならんのじゃ。」
助手 「そう言えば前に言ってましたよね。でもいくらデザインをよくしても値段が上がってしまえば結局売れないんじゃないですか。この手のクルマってデザインよりも値段や使い勝手で選ばれるんでしょうし。」
所長 「もちろんそうじゃ。じゃが開発に多少余分に金を使っても、一台あたりにすれば微々たるモンじゃろ。それだけのことで国の美観がよくなるんじゃったら安いモンじゃと思わんか。ワシからしたら格好で選ばれん商用車じゃからこそ、デザインをよくするのは製造メーカーの責務じゃと思うぞ。」
助手 「・・・・。」
所長 「このクラスは日産や三菱も自社開発を放棄してマツダのボンゴを回してもらっとるんじゃ。じゃから余計にトヨタの責任は大きいと思うんじゃがな。それなのに外国向けにしつらえたクルマを持ってきて売るなんて言語同断じゃ。」
助手 「・・・・。」
所長 「ただでさえ、クルマが白モノ家電化しとると言われとる時代なんじゃから、その白モノ家電のデザインを底上げせんといかんじゃろうが。」
助手 「・・・・。」
所長 「プロボックスやハイエースなんかではそこそこ頑張ってデザインしとったから期待しとったんじゃがな。」
助手 「確かにカッコいいですよね。プライベートでも使えそうですし。」
所長 「結局そこなんじゃ。前のカローラバンやハイエースが結構個人所有でもウケたから投資をしたんじゃろうけど、ノア・ヴォクシーが独立して商用色が強まったタウンエースにはお金を掛けんのじゃ。そこら辺がトヨタの、と言うか日本の企業の考え方のいかんところじゃ。」
助手 「・・・・。」
所長 「トヨタなんて散々儲けとるんじゃから、日本の美観のために少々骨を折ってもバチは当たらんと思うんじゃがな。環境保全のために色々と資金を投入しとるようじゃけど、自動車会社でしか出来ん貢献の仕方があるじゃろうが。」
助手 「・・・じゃあ、具体的にどうすればいいですか。」
所長 「そうじゃな、せめてお洒落な花屋さんとか移動式のカフェあたりが、積極的に使いたくなるようなクルマにせんといかんじゃろうな。」
助手 「お洒落な感じですね。でも仕事に使ってるヒトがみんなそんなのを望んでるとは思えませんけどね。」
所長 「じゃがデザインで選んどらんのに格好のいいクルマじゃったら誰も文句を言わんじゃろ。」
助手 「それはそうかもしれませんけど、街中にそんなクルマが溢れたら、花屋さんはやっぱり使わないと思いますけどね。」
所長 「じゃが街の景色は断然よくなるじゃろ。」
助手 「・・・確かに。」
参考資料
トヨタ・タウンエース バン(トヨタ自動車株式会社)
トヨタ・ライトエース バン(トヨタ自動車株式会社)
ダイハツ・グランマックス(ダイハツ工業株式会社)
ルノー・カングー(轟クルマ文化研究所)
Yahoo!グループ 轟クルマ文化研究所
助手 「いきなりなんなんですか、がっかりって。」
所長 「新しいタウンエースとライトエースじゃ。」
助手 「そうですか、ボクは結構いいと思いますけどね。最初見たときはカッコ悪いと思ったんですけど、見慣れれば悪くないですよ。先代よりも小さくなったのに、荷室は大きくなってるところなんて素晴らしいじゃないですか。」
所長 「それはエンジンがボンネットから座席の下に移動したからじゃろ。キャブオーバーじゃった先々代と比べれば狭くなっとる。」
助手 「そうなんですか。まぁ、衝突安全をクリア出来ればキャブオーバーの方が容量的には有利ですしね。」
所長 「先代は乗用のノアと共用せんといかんかったから、キャブオーバーじゃ具合が悪かったんじゃろうな。ウォークスルーも出来んしな。じゃが今回は商用車だけじゃから問題ないんじゃろ。」
助手 「それでどこががっかりなんですか。」
所長 「そんなモン、トヨタの心意気が感じられんからに決まっとるじゃろ。」
助手 「そう言えば、ダイハツ製らしいですね。」
所長 「しかもインドネシアのグランマックスの名前を変えとるだけなんじゃ。」
助手 「らしいですね。このままでは電化製品や衣料品なんかとおんなじで、安い商品はみんな外国製になるかもしれませんね。」
所長 「まぁ、イメージの問題もあるじゃろうし、個人所有のクルマはすぐにはならんじゃろうけど、値段で選ばれる商用車やあんまり売れない車種じゃったらそうなるのかもしれんのぉ。」
助手 「自動車産業は部品まで考えたら凄い数のヒトが働いてますし、大きな問題になりかねないですよね。」
所長 「自動車会社もそんなことは百も承知じゃし、安くつくれるのはわかっとっても、そう簡単には出来んじゃろ。ま、中国メーカーなんかが力をつけて安くていいクルマが入ってくればわからんがの。」
助手 「じゃあ、何でがっかりなんですか。」
所長 「じゃからトヨタの心意気が感じられんからじゃと言うとるじゃろ。」
助手 「確かに自社生産をやめてしまったのは残念ですけど。」
所長 「生産自体は前からダイハツに委託しとったから、インドネシアでつくろうが別に構わんのじゃが、タウンエースをいいクルマにしようという気が感じられんのじゃ。」
助手 「ま、確かに積極的に売ろうという感じはしませんね。」
所長 「じゃろ。前にも言ったと思うんじゃが、商用車って日本の景色の一部なんじゃ。ここをよくしないといくら乗用車を格好よくしても、街の風景はちっともよくはならんのじゃ。」
助手 「そう言えば前に言ってましたよね。でもいくらデザインをよくしても値段が上がってしまえば結局売れないんじゃないですか。この手のクルマってデザインよりも値段や使い勝手で選ばれるんでしょうし。」
所長 「もちろんそうじゃ。じゃが開発に多少余分に金を使っても、一台あたりにすれば微々たるモンじゃろ。それだけのことで国の美観がよくなるんじゃったら安いモンじゃと思わんか。ワシからしたら格好で選ばれん商用車じゃからこそ、デザインをよくするのは製造メーカーの責務じゃと思うぞ。」
助手 「・・・・。」
所長 「このクラスは日産や三菱も自社開発を放棄してマツダのボンゴを回してもらっとるんじゃ。じゃから余計にトヨタの責任は大きいと思うんじゃがな。それなのに外国向けにしつらえたクルマを持ってきて売るなんて言語同断じゃ。」
助手 「・・・・。」
所長 「ただでさえ、クルマが白モノ家電化しとると言われとる時代なんじゃから、その白モノ家電のデザインを底上げせんといかんじゃろうが。」
助手 「・・・・。」
所長 「プロボックスやハイエースなんかではそこそこ頑張ってデザインしとったから期待しとったんじゃがな。」
助手 「確かにカッコいいですよね。プライベートでも使えそうですし。」
所長 「結局そこなんじゃ。前のカローラバンやハイエースが結構個人所有でもウケたから投資をしたんじゃろうけど、ノア・ヴォクシーが独立して商用色が強まったタウンエースにはお金を掛けんのじゃ。そこら辺がトヨタの、と言うか日本の企業の考え方のいかんところじゃ。」
助手 「・・・・。」
所長 「トヨタなんて散々儲けとるんじゃから、日本の美観のために少々骨を折ってもバチは当たらんと思うんじゃがな。環境保全のために色々と資金を投入しとるようじゃけど、自動車会社でしか出来ん貢献の仕方があるじゃろうが。」
助手 「・・・じゃあ、具体的にどうすればいいですか。」
所長 「そうじゃな、せめてお洒落な花屋さんとか移動式のカフェあたりが、積極的に使いたくなるようなクルマにせんといかんじゃろうな。」
助手 「お洒落な感じですね。でも仕事に使ってるヒトがみんなそんなのを望んでるとは思えませんけどね。」
所長 「じゃがデザインで選んどらんのに格好のいいクルマじゃったら誰も文句を言わんじゃろ。」
助手 「それはそうかもしれませんけど、街中にそんなクルマが溢れたら、花屋さんはやっぱり使わないと思いますけどね。」
所長 「じゃが街の景色は断然よくなるじゃろ。」
助手 「・・・確かに。」
参考資料
トヨタ・タウンエース バン(トヨタ自動車株式会社)
トヨタ・ライトエース バン(トヨタ自動車株式会社)
ダイハツ・グランマックス(ダイハツ工業株式会社)
ルノー・カングー(轟クルマ文化研究所)
Yahoo!グループ 轟クルマ文化研究所
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