
所長 「ゴルフに続いてトゥーランにもTSIが設定されたようじゃの。」
助手 「みたいですね。」
所長 「今度のはゴルフとおんなじ170馬力仕様の他、140馬力のマイルド仕様があるらしいわ。」
助手 「そうそう、それボクも気になってたんですよ。」
所長 「馬力、トルク、燃費の数字はそれぞれ下がっとるんじゃが、価格が50万円も安いのは驚きじゃ。」
助手 「そうなんですよね。エンジンやDSGなんか全く同じモノですし、これは魅力的な価格ですよね。」
所長 「マイチェン前のGLiとEというグレードの価格帯を周到しとるせいじゃろうな。」
助手 「そうですね。高性能モデルとお買い得グレードと性格がはっきりと別れてましたからね。そのマーケットを引き継ごうと無理に性能に差をつけたって感じですね。」
所長 「そんな感じじゃな。性能に差を付けたと言っても十分高性能じゃしな。従来のEが116馬力でトルクが15.8キロじゃったのが、新しいのは140馬力でトルクなんて22.4キロもあるんじゃ。トルクの数値は前の高性能版のGLiの20.4キロを凌いどるからな。」
助手 「それじゃ170馬力仕様はいらないんじゃないですか。」
所長 「ま、ゴルフにあるんじゃからグレードとしてはいるのかもしれんが、売れるのは140馬力仕様の方じゃろうな。性能的には十分で価格が50万も違ったら誰でもそう思うじゃろ。」
助手 「安いグレードが売れるってことは、フォルクスワーゲンとしては売上げが下がってしまうんじゃないですか。」
所長 「その分、数が出るなら問題ないじゃろ。ま、ワシじゃったら、あと20万ぐらい高い目の設定にするんじゃがな。」
助手 「それでも内容を考えると十分売れそうですモンね。」
所長 「ま、なんにしろそろそろ忘れ去られかけとったトゥーランが、注目されることになるんじゃろうから、マイナーチェンジとしては大成功じゃろ。」
助手 「ですね。そうなると今度は本家のゴルフにも140馬力仕様が欲しくなりますよね。トゥーランとゴルフの価格差を考えると250万台も可能でしょうし。」
所長 「販売戦略上出さんじゃろ。ま、GT-TSIの売れ行きが鈍ったら出すかもしれんがの。」
助手 「それもそうですね。あとトゥーランの275万円という価格ですけど、考えてみたら国産車とでも戦えそうな金額ですね。」
所長 「そうじゃな。ハッチバックのゴルフが305万というのは他のクルマと比べるとまだまだ割高感があったんじゃが、3列シートミニバンとして考えたら高くないかもしれんな。ストリームやウィッシュなんかと比べたらさすがにまだ高いんじゃが、ステップワゴンやセレナ辺りじゃったらそこそこいい勝負じゃないか。」
助手 「ですよね。ターボとスーパーチャージャーという新しい発想のエンジンとDSGが付いてる訳ですからね。」
所長 「今まで国産車しか考えてなかった消費者にも、手を出しやすいクルマには違いないじゃろ。」
助手 「そうですね。」
所長 「あとDSGだけで考えても275万円で買えるクルマに付いとるというのは凄いことじゃと思うぞ。」
助手 「そうですよね。アルファのセレスピードにしてもBMWのSMGにしても、ミッションベースのセミオートマは200万台では買えませんし、DSGはそれらよりもさらに進んだトランスミッションですからね。」
所長 「じゃがこのトランスミッションがトゥーランに必要かどうかは疑問じゃけどな。」
助手 「どういうことですか。」
所長 「つまり、トゥーランのようなファミリーカーにDSGが合っとるとは思えんのじゃ。」
助手 「そうですか。確かにマニュアルシフトを凌駕する性能は必要ないかもしれませんけど、あって困るもんでもないでしょ。それに前に所長も言ってたように家族持ちだから、オートマで我慢してたお父さんには喜ばれるんじゃないですか。」
所長 「そうなんじゃが、ターゲットユーザーの使用頻度からいったら、圧倒的に自動変速モードになるじゃろ。」
助手 「それはそうでしょうね。」
所長 「そうするとじゃな、DSGのようなセミオートマよりも自動変速に特化した、普通のオートマチックの方がより適しとるじゃろ。DSGの自動変速モードがどれ程のモンかは知らんがな。少なくとも余計なコストがかかっとるはずじゃからな。」
助手 「でもTSIの低燃費はDSGの採用があってこそ、なんじゃないですか。」
所長 「確かにそういう風に書かれとるのぉ。じゃがTSIのキモは、二つの過給機を使って十分な出力を低排気量で得るのと、低速トルクを太らせることでアクセル開度を少なくすることじゃろ。それだったら普通のオートマチックを合わせても十分効果はあると思うんじゃがな。」
助手 「でもトルコンによる出力損失は出てしまうでしょ。」
所長 「おっ、なかなか鋭いところを突いてきたな。確かにトルクコンバータを介しとるから伝達効率は悪くなるんじゃが、そもそもマイチェン前のGLiもEも普通のオートマチックじゃったから、エンジンのみでの効果は十分期待できるじゃろ。」
助手 「そうかもしれませんね。フォルクスワーゲンは今後DSGをどういう車種に展開していくつもりなんでしょうね。」
所長 「少なくともオートマの普及率の高い日本では、高性能なモンに特化してじゃな、それ以外のモンは普通のオートマかCVTの方がいいじゃろうな。コストだけでなくメンテナンスも含めてな。」
助手 「そうですね。ところでトゥーランですけど、新世代のフォルクスワーゲンらしい顔つきになりましたね。」
所長 「そうじゃな。前の大衆車然としたデザインも捨てがたいんじゃが、まぁ全体を見ると仕方がないと言ったところじゃろ。それに案外似合っとるしな。」
助手 「そうですね。全然違和感ないですよね。ワッペングリルも見慣れてきたせいか、前のトゥーランが古臭く見えてきてましたから、いいタイミングだったんじゃないですか。」
所長 「そうじゃな。しかしフォルクスワーゲンの快進撃はすざまじいモンがあるのぉ。」
助手 「そうですね。今年も輸入車ナンバー1の座は固いでしょうね。」
参考資料
フォルクスワーゲン・ゴルフ トゥーラン(『webCG』 日経デジタルコンテンツ)
フォルクスワーゲン・ゴルフGT-TSI(轟クルマ文化研究所)
フォルクスワーゲン・ゴルフGTI(轟クルマ文化研究所)
Yahoo!グループ 轟クルマ文化研究所
助手 「みたいですね。」
所長 「今度のはゴルフとおんなじ170馬力仕様の他、140馬力のマイルド仕様があるらしいわ。」
助手 「そうそう、それボクも気になってたんですよ。」
所長 「馬力、トルク、燃費の数字はそれぞれ下がっとるんじゃが、価格が50万円も安いのは驚きじゃ。」
助手 「そうなんですよね。エンジンやDSGなんか全く同じモノですし、これは魅力的な価格ですよね。」
所長 「マイチェン前のGLiとEというグレードの価格帯を周到しとるせいじゃろうな。」
助手 「そうですね。高性能モデルとお買い得グレードと性格がはっきりと別れてましたからね。そのマーケットを引き継ごうと無理に性能に差をつけたって感じですね。」
所長 「そんな感じじゃな。性能に差を付けたと言っても十分高性能じゃしな。従来のEが116馬力でトルクが15.8キロじゃったのが、新しいのは140馬力でトルクなんて22.4キロもあるんじゃ。トルクの数値は前の高性能版のGLiの20.4キロを凌いどるからな。」
助手 「それじゃ170馬力仕様はいらないんじゃないですか。」
所長 「ま、ゴルフにあるんじゃからグレードとしてはいるのかもしれんが、売れるのは140馬力仕様の方じゃろうな。性能的には十分で価格が50万も違ったら誰でもそう思うじゃろ。」
助手 「安いグレードが売れるってことは、フォルクスワーゲンとしては売上げが下がってしまうんじゃないですか。」
所長 「その分、数が出るなら問題ないじゃろ。ま、ワシじゃったら、あと20万ぐらい高い目の設定にするんじゃがな。」
助手 「それでも内容を考えると十分売れそうですモンね。」
所長 「ま、なんにしろそろそろ忘れ去られかけとったトゥーランが、注目されることになるんじゃろうから、マイナーチェンジとしては大成功じゃろ。」
助手 「ですね。そうなると今度は本家のゴルフにも140馬力仕様が欲しくなりますよね。トゥーランとゴルフの価格差を考えると250万台も可能でしょうし。」
所長 「販売戦略上出さんじゃろ。ま、GT-TSIの売れ行きが鈍ったら出すかもしれんがの。」
助手 「それもそうですね。あとトゥーランの275万円という価格ですけど、考えてみたら国産車とでも戦えそうな金額ですね。」
所長 「そうじゃな。ハッチバックのゴルフが305万というのは他のクルマと比べるとまだまだ割高感があったんじゃが、3列シートミニバンとして考えたら高くないかもしれんな。ストリームやウィッシュなんかと比べたらさすがにまだ高いんじゃが、ステップワゴンやセレナ辺りじゃったらそこそこいい勝負じゃないか。」
助手 「ですよね。ターボとスーパーチャージャーという新しい発想のエンジンとDSGが付いてる訳ですからね。」
所長 「今まで国産車しか考えてなかった消費者にも、手を出しやすいクルマには違いないじゃろ。」
助手 「そうですね。」
所長 「あとDSGだけで考えても275万円で買えるクルマに付いとるというのは凄いことじゃと思うぞ。」
助手 「そうですよね。アルファのセレスピードにしてもBMWのSMGにしても、ミッションベースのセミオートマは200万台では買えませんし、DSGはそれらよりもさらに進んだトランスミッションですからね。」
所長 「じゃがこのトランスミッションがトゥーランに必要かどうかは疑問じゃけどな。」
助手 「どういうことですか。」
所長 「つまり、トゥーランのようなファミリーカーにDSGが合っとるとは思えんのじゃ。」
助手 「そうですか。確かにマニュアルシフトを凌駕する性能は必要ないかもしれませんけど、あって困るもんでもないでしょ。それに前に所長も言ってたように家族持ちだから、オートマで我慢してたお父さんには喜ばれるんじゃないですか。」
所長 「そうなんじゃが、ターゲットユーザーの使用頻度からいったら、圧倒的に自動変速モードになるじゃろ。」
助手 「それはそうでしょうね。」
所長 「そうするとじゃな、DSGのようなセミオートマよりも自動変速に特化した、普通のオートマチックの方がより適しとるじゃろ。DSGの自動変速モードがどれ程のモンかは知らんがな。少なくとも余計なコストがかかっとるはずじゃからな。」
助手 「でもTSIの低燃費はDSGの採用があってこそ、なんじゃないですか。」
所長 「確かにそういう風に書かれとるのぉ。じゃがTSIのキモは、二つの過給機を使って十分な出力を低排気量で得るのと、低速トルクを太らせることでアクセル開度を少なくすることじゃろ。それだったら普通のオートマチックを合わせても十分効果はあると思うんじゃがな。」
助手 「でもトルコンによる出力損失は出てしまうでしょ。」
所長 「おっ、なかなか鋭いところを突いてきたな。確かにトルクコンバータを介しとるから伝達効率は悪くなるんじゃが、そもそもマイチェン前のGLiもEも普通のオートマチックじゃったから、エンジンのみでの効果は十分期待できるじゃろ。」
助手 「そうかもしれませんね。フォルクスワーゲンは今後DSGをどういう車種に展開していくつもりなんでしょうね。」
所長 「少なくともオートマの普及率の高い日本では、高性能なモンに特化してじゃな、それ以外のモンは普通のオートマかCVTの方がいいじゃろうな。コストだけでなくメンテナンスも含めてな。」
助手 「そうですね。ところでトゥーランですけど、新世代のフォルクスワーゲンらしい顔つきになりましたね。」
所長 「そうじゃな。前の大衆車然としたデザインも捨てがたいんじゃが、まぁ全体を見ると仕方がないと言ったところじゃろ。それに案外似合っとるしな。」
助手 「そうですね。全然違和感ないですよね。ワッペングリルも見慣れてきたせいか、前のトゥーランが古臭く見えてきてましたから、いいタイミングだったんじゃないですか。」
所長 「そうじゃな。しかしフォルクスワーゲンの快進撃はすざまじいモンがあるのぉ。」
助手 「そうですね。今年も輸入車ナンバー1の座は固いでしょうね。」
参考資料
フォルクスワーゲン・ゴルフ トゥーラン(『webCG』 日経デジタルコンテンツ)
フォルクスワーゲン・ゴルフGT-TSI(轟クルマ文化研究所)
フォルクスワーゲン・ゴルフGTI(轟クルマ文化研究所)
Yahoo!グループ 轟クルマ文化研究所
私のブログで
こちらの記事を紹介させて頂きましたので
ご連絡させて頂きました。
紹介記事は
http://ko7209.blog79.fc2.com/blog-entry-288.html
です。
これからもよろしくお願いいたします^^
DSGは、確かに凄いです。ですが、私はどっちかというと、単純なマニュアル車をセコセコ走らせる方が、楽しいですネ。10年後は、もうマニュアル車を選ぶことは不可能になっているような予感がしますが・・・
いつもいつも紹介していただきありがとうございます。
フォルクスワーゲン凄いですね。
トゥーランにしても買ってみたいと思わせる内容と価格帯を備えてますよね。
MT車、なくなりはしないと思いますが、かなり特殊なモノになってるかもしれませんね。