助手 「クラウンが凄いコトになってますね。」
所長 「ああ、あれな。」
助手 「雑誌のスクープなんかで随分と前から出てましたけど、まさかあのまんまで出てくるとはさすがに思わなかったですね。」
所長 「まったくじゃな。」
助手 「アスリートの方はクルマの性格上、少々の冒険はまだ理解できなくはないですけど、保守的なロイヤルまでやりますかね。」
所長 「まぁ、クラウンもリ・ボーンかなんか知らんが、変わらんとイカンと思っとるんじゃろうな。」
助手 「あれ、所長、いつもボクにメーカーの言うコトを鵜呑みにしたらダメだって言ってるのに、自分も真に受けてるじゃないですか。」
所長 「うん、いや別にメーカーが言うとるからじゃなくって、どう見ても変わっとるじゃろうが。」
助手 「あっ、それもそうですね。」
所長 「まぁ、今までの流れのモデルチェンジの方がよかったとは思うんじゃが、結局ジリ貧は避けられんからの。」
助手 「ですね。」
所長 「最盛期は年間20万台も売れとったそうじゃけど、ここんトコ3、4万台まで落ち込んどるんじゃ。」
助手 「うーん、でも他のメーカーのクルマからしたら、十分過ぎるほど売れてると思いますけどね。」
所長 「ま、そうなんじゃけど、売れとったクルマだけにイメージダウンは避けられんからの。」
助手 「でもこのデザインで売れ行きが伸びるとは思えませんけどね。」
所長 「ワシもそう思うんじゃが、台数がどんどん落ちていくのをただ眺めとるワケにもイカンのじゃろ。なんらかの手を打たんとな。」
助手 「それがこの顔ですか。」
所長 「うーん、トヨタとしては、従来のお客以外に少しでも興味を持ってもらいたいのと、『あのクラウンまでも』っていう驚きで、トヨタの本気度をアピールしたいんじゃろうな。」
助手 「まぁ、確かに驚きましたけどね。」
所長 「キープコンセプトのモデルチェンジよりもはるかに話題性があったから、ま、宣伝的には成功じゃろ。」
助手 「でも従来のユーザーが乗り替えを躊躇ってるって話も聞きますし、販売的には成功とは言えないでしょ。」
所長 「ま、そうなんじゃが、最近の市場を見とると、あながち失敗とも言えんような気がするんじゃ。」
助手 「どういうコトですか。」
所長 「この間、CX-5の売れゆきが、トリビュートやCX-7の頃と比べたら夢のようじゃと言うとったのを覚えとるか。」
助手 「はい。」
所長 「あのあといろいろ考えたんじゃが、最近の傾向として、ブームっていうか需要が一極集中しとる気がするんじゃ。」
助手 「そんなの今に始まったコトじゃないでしょ。」
所長 「そうなんじゃが、前とは少し違っとると思うんじゃ。」
助手 「どう違うんですか。」
所長 「去年よく売れたクルマを見てみると、ハイブリッドのアクアじゃろ、ディーゼルのCX-5にアイサイトの付いたインプレッサやフォレスター、軽では第3のエコカーで売り出したミライースにホンダの新しいNシリーズなんかじゃろ。どれも尋常じゃない売れ方をしとると思わんか。」
助手 「よく売れてますけど、『尋常じゃない』とまでは思いませんけど。」
所長 「そうかぁ。例えばCX-5やフォレスターは、これまでこの分野で絶対的な強さを誇っておったエクストレイルをいとも簡単に抜き去ったじゃろ。」
助手 「でもエクストレイル自体が末期ですしね。」
所長 「ミライースやNボックスは、これまで首位を争っとったワゴンRやタントにムーヴなんかとは違う、新規車種がいきなり幅を効かせとるワケじゃ。」
助手 「確かにそうですね。」
所長 「アクアにしてもそうじゃろ。これまでも鳴り物入りで登場したクルマが売れた例はいっぱいあるんじゃが、いきなりトップになるってコトはそうそうなかったんじゃないかのぉ。」
助手 「そんなコトないでしょ。ヴィッツやフィットが登場したときや、ワゴンRやオデッセイなんかもいきなり市場を独占してたじゃないですか。」
所長 「そうなんじゃが、それって何年かに一台の大ヒット車じゃろうが。そんなクルマが去年は一年に何台もゴロゴロ出てきとるのってやっぱり尋常じゃないと思うんじゃ。」
助手 「言われてみれば、そうかもしれませんね。」
所長 「言い換えれば、これまではヒット車が出てきても、それ以上に安定して売れとるクルマがあったというコトじゃろ。クラウンにしろ、カローラにしろ、最近ではワゴンRやフィットなんかがそうじゃ。」
助手 「確かにそうですよね。」
所長 「例えばそれまでの実績によるネームバリューとか、販売店の数、営業マンの売り込みなんかで、ある程度よく売れるクルマって固定されとったと思うんじゃ。それが通用せんようになってきたんじゃないかのぉ。」
助手 「・・・・。」
所長 「始まりはエコカー補助金のときの3代目のプリウスからじゃと思うんじゃがな。で、考えてみたんじゃが、やっぱりインターネットを初めとする情報が進んだ結果なんじゃないかのぉ。」
助手 「ネットですか。今さらな気がしますけど。」
所長 「ワシが思うにクルマの選び方に変化が出てきたんじゃと思うんじゃ。」
助手 「どういうコトですか。」
所長 「ワシらのように新型車が出るたびに、詳しく見ようとするモンは別にして、多くのモンはそれほど情報を持ってなかったんじゃないかと思うんじゃ。」
助手 「まぁ、クルマに興味がないヒトなんかはそうでしょうね。」
所長 「じゃからクルマの情報ってテレビのCMや新聞の広告なんかで見る程度じゃったと思うんじゃ。あとは付き合いのある営業マンからとかな。」
助手 「ま、そんなトコでしょうね。」
所長 「それがインターネットを使って調べるようになったんじゃないかのぉ。別にクルマ好きが増えたというんじゃなくって、クルマに限らず何でも調べとるんじゃろうけど。」
助手 「うーん、そう言えば、テレビを買ったとき、ネットでどこのどの製品がいいのか調べましたね。初めは電気屋に行って安いのを探してたんですけど、それがいいのかどうかわからなかったんで、ネットで性能の比較とか買ったヒトの評価とかを参考にしたんですよ。」
所長 「今じゃ何でもインターネットで調べればかなり詳しいコトまでわかるしの。特に自分に知識がないモノほど、その傾向が強まると思うんじゃ。」
助手 「かもしれませんね。」
所長 「その結果がヒット商品の一極集中じゃ。流行りのクルマが何々で、なんたらというクルマの何々って装備がいいっていうと、みんなワーッと飛びつくワケじゃ。」
助手 「食べるラー油なんかと一緒ですね。」
所長 「そういうコトじゃな。で、そうなるとどうなると思う。」
助手 「えっ、どうなるんですか。」
所長 「例えばホンダがいきなり軽のシェアを伸ばしたように、これまでとは違ったメーカーが業績を伸ばせる絶好のチャンスってコトじゃろ。」
助手 「ああ、そうですね。」
所長 「ここんトコのスバルやマツダなんかが、そこに上手いコト乗っとるじゃろ。」
助手 「ですね。」
所長 「そうなると煽りを食うのは誰じゃと思う。」
助手 「これまでシェアを握ってたメーカー、ですか。」
所長 「そうじゃ。それもさっき言ったクラウンやカローラ、フィットにワゴンRのようにネームバリューがあって、ほっといても売れとったクルマなんじゃないかのぉ。」
助手 「そういうコトですか。」
所長 「一番危機感を持っとるのもトヨタじゃと思うんじゃ。もちろん開発に一番金を掛けられるのもトヨタじゃし、お客の支持も得られやすいんじゃが、今のような状態が続くと売れる車種はひと握りで、売れん車種がゴロゴロってコトにもなりかねんしの。じゃから出来る限り、攻めに出ようとしとるんじゃないかのぉ。」
助手 「その結果が今度のクラウンですか。」
所長 「ま、ワシにはそう見えるって話じゃけどな。じゃが新しいクラウンって顔を除けば、ほぼ先代からのキープコンセプトじゃろ。いや先々代のゼロクラウンからかのぉ。」
助手 「プラットフォームもゼロクラウンから一緒ですね。ま、改良はされてるんでしょうけど。」
所長 「顔さえ見んかったら、なかなか綺麗なカタチをしとると思うんじゃがな。先代よりもグッと重厚感が出とるしの。」
助手 「サイドの写真なんか結構いい感じですよね。ま、それだけ顔とチグハグな感じになってるんですけどね。」
所長 「初めからこんなクルマにするつもりじゃなかったのかもしれんの。どっかの時点で方向性が変わったとか。」
助手 「あり得ますね。」
所長 「ま、今回のクラウンの変化はある意味トヨタの決意表明みたいなモンじゃろ。とりあえず出したワケじゃし、あとはお客の支持を得られるかどうかで、今後の方針が決まるんじゃろう。まぁ、これだけ派手に出したワケじゃし、売れんかったとしても引っ込みがつかんじゃろうけどな。」
助手 「うーん、支持が得られるとは思えませんね。まぁアウディのシングルフレームも初めはギョッとしましたけど、すっかり見慣れましたし、クラウンもそのうちなんとも思わなくなるかもしれませんけどね。」
所長 「この顔をなんとも思わんようになるっていうのも、怖い気がするのぉ。」
参考資料
トヨタ・クラウン(トヨタ自動車株式会社)
トヨタ・クラウン(先代)(轟クルマ文化研究所)
Yahoo!グループ 轟クルマ文化研究所
所長 「ああ、あれな。」
助手 「雑誌のスクープなんかで随分と前から出てましたけど、まさかあのまんまで出てくるとはさすがに思わなかったですね。」
所長 「まったくじゃな。」
助手 「アスリートの方はクルマの性格上、少々の冒険はまだ理解できなくはないですけど、保守的なロイヤルまでやりますかね。」
所長 「まぁ、クラウンもリ・ボーンかなんか知らんが、変わらんとイカンと思っとるんじゃろうな。」
助手 「あれ、所長、いつもボクにメーカーの言うコトを鵜呑みにしたらダメだって言ってるのに、自分も真に受けてるじゃないですか。」
所長 「うん、いや別にメーカーが言うとるからじゃなくって、どう見ても変わっとるじゃろうが。」
助手 「あっ、それもそうですね。」
所長 「まぁ、今までの流れのモデルチェンジの方がよかったとは思うんじゃが、結局ジリ貧は避けられんからの。」
助手 「ですね。」
所長 「最盛期は年間20万台も売れとったそうじゃけど、ここんトコ3、4万台まで落ち込んどるんじゃ。」
助手 「うーん、でも他のメーカーのクルマからしたら、十分過ぎるほど売れてると思いますけどね。」
所長 「ま、そうなんじゃけど、売れとったクルマだけにイメージダウンは避けられんからの。」
助手 「でもこのデザインで売れ行きが伸びるとは思えませんけどね。」
所長 「ワシもそう思うんじゃが、台数がどんどん落ちていくのをただ眺めとるワケにもイカンのじゃろ。なんらかの手を打たんとな。」
助手 「それがこの顔ですか。」
所長 「うーん、トヨタとしては、従来のお客以外に少しでも興味を持ってもらいたいのと、『あのクラウンまでも』っていう驚きで、トヨタの本気度をアピールしたいんじゃろうな。」
助手 「まぁ、確かに驚きましたけどね。」
所長 「キープコンセプトのモデルチェンジよりもはるかに話題性があったから、ま、宣伝的には成功じゃろ。」
助手 「でも従来のユーザーが乗り替えを躊躇ってるって話も聞きますし、販売的には成功とは言えないでしょ。」
所長 「ま、そうなんじゃが、最近の市場を見とると、あながち失敗とも言えんような気がするんじゃ。」
助手 「どういうコトですか。」
所長 「この間、CX-5の売れゆきが、トリビュートやCX-7の頃と比べたら夢のようじゃと言うとったのを覚えとるか。」
助手 「はい。」
所長 「あのあといろいろ考えたんじゃが、最近の傾向として、ブームっていうか需要が一極集中しとる気がするんじゃ。」
助手 「そんなの今に始まったコトじゃないでしょ。」
所長 「そうなんじゃが、前とは少し違っとると思うんじゃ。」
助手 「どう違うんですか。」
所長 「去年よく売れたクルマを見てみると、ハイブリッドのアクアじゃろ、ディーゼルのCX-5にアイサイトの付いたインプレッサやフォレスター、軽では第3のエコカーで売り出したミライースにホンダの新しいNシリーズなんかじゃろ。どれも尋常じゃない売れ方をしとると思わんか。」
助手 「よく売れてますけど、『尋常じゃない』とまでは思いませんけど。」
所長 「そうかぁ。例えばCX-5やフォレスターは、これまでこの分野で絶対的な強さを誇っておったエクストレイルをいとも簡単に抜き去ったじゃろ。」
助手 「でもエクストレイル自体が末期ですしね。」
所長 「ミライースやNボックスは、これまで首位を争っとったワゴンRやタントにムーヴなんかとは違う、新規車種がいきなり幅を効かせとるワケじゃ。」
助手 「確かにそうですね。」
所長 「アクアにしてもそうじゃろ。これまでも鳴り物入りで登場したクルマが売れた例はいっぱいあるんじゃが、いきなりトップになるってコトはそうそうなかったんじゃないかのぉ。」
助手 「そんなコトないでしょ。ヴィッツやフィットが登場したときや、ワゴンRやオデッセイなんかもいきなり市場を独占してたじゃないですか。」
所長 「そうなんじゃが、それって何年かに一台の大ヒット車じゃろうが。そんなクルマが去年は一年に何台もゴロゴロ出てきとるのってやっぱり尋常じゃないと思うんじゃ。」
助手 「言われてみれば、そうかもしれませんね。」
所長 「言い換えれば、これまではヒット車が出てきても、それ以上に安定して売れとるクルマがあったというコトじゃろ。クラウンにしろ、カローラにしろ、最近ではワゴンRやフィットなんかがそうじゃ。」
助手 「確かにそうですよね。」
所長 「例えばそれまでの実績によるネームバリューとか、販売店の数、営業マンの売り込みなんかで、ある程度よく売れるクルマって固定されとったと思うんじゃ。それが通用せんようになってきたんじゃないかのぉ。」
助手 「・・・・。」
所長 「始まりはエコカー補助金のときの3代目のプリウスからじゃと思うんじゃがな。で、考えてみたんじゃが、やっぱりインターネットを初めとする情報が進んだ結果なんじゃないかのぉ。」
助手 「ネットですか。今さらな気がしますけど。」
所長 「ワシが思うにクルマの選び方に変化が出てきたんじゃと思うんじゃ。」
助手 「どういうコトですか。」
所長 「ワシらのように新型車が出るたびに、詳しく見ようとするモンは別にして、多くのモンはそれほど情報を持ってなかったんじゃないかと思うんじゃ。」
助手 「まぁ、クルマに興味がないヒトなんかはそうでしょうね。」
所長 「じゃからクルマの情報ってテレビのCMや新聞の広告なんかで見る程度じゃったと思うんじゃ。あとは付き合いのある営業マンからとかな。」
助手 「ま、そんなトコでしょうね。」
所長 「それがインターネットを使って調べるようになったんじゃないかのぉ。別にクルマ好きが増えたというんじゃなくって、クルマに限らず何でも調べとるんじゃろうけど。」
助手 「うーん、そう言えば、テレビを買ったとき、ネットでどこのどの製品がいいのか調べましたね。初めは電気屋に行って安いのを探してたんですけど、それがいいのかどうかわからなかったんで、ネットで性能の比較とか買ったヒトの評価とかを参考にしたんですよ。」
所長 「今じゃ何でもインターネットで調べればかなり詳しいコトまでわかるしの。特に自分に知識がないモノほど、その傾向が強まると思うんじゃ。」
助手 「かもしれませんね。」
所長 「その結果がヒット商品の一極集中じゃ。流行りのクルマが何々で、なんたらというクルマの何々って装備がいいっていうと、みんなワーッと飛びつくワケじゃ。」
助手 「食べるラー油なんかと一緒ですね。」
所長 「そういうコトじゃな。で、そうなるとどうなると思う。」
助手 「えっ、どうなるんですか。」
所長 「例えばホンダがいきなり軽のシェアを伸ばしたように、これまでとは違ったメーカーが業績を伸ばせる絶好のチャンスってコトじゃろ。」
助手 「ああ、そうですね。」
所長 「ここんトコのスバルやマツダなんかが、そこに上手いコト乗っとるじゃろ。」
助手 「ですね。」
所長 「そうなると煽りを食うのは誰じゃと思う。」
助手 「これまでシェアを握ってたメーカー、ですか。」
所長 「そうじゃ。それもさっき言ったクラウンやカローラ、フィットにワゴンRのようにネームバリューがあって、ほっといても売れとったクルマなんじゃないかのぉ。」
助手 「そういうコトですか。」
所長 「一番危機感を持っとるのもトヨタじゃと思うんじゃ。もちろん開発に一番金を掛けられるのもトヨタじゃし、お客の支持も得られやすいんじゃが、今のような状態が続くと売れる車種はひと握りで、売れん車種がゴロゴロってコトにもなりかねんしの。じゃから出来る限り、攻めに出ようとしとるんじゃないかのぉ。」
助手 「その結果が今度のクラウンですか。」
所長 「ま、ワシにはそう見えるって話じゃけどな。じゃが新しいクラウンって顔を除けば、ほぼ先代からのキープコンセプトじゃろ。いや先々代のゼロクラウンからかのぉ。」
助手 「プラットフォームもゼロクラウンから一緒ですね。ま、改良はされてるんでしょうけど。」
所長 「顔さえ見んかったら、なかなか綺麗なカタチをしとると思うんじゃがな。先代よりもグッと重厚感が出とるしの。」
助手 「サイドの写真なんか結構いい感じですよね。ま、それだけ顔とチグハグな感じになってるんですけどね。」
所長 「初めからこんなクルマにするつもりじゃなかったのかもしれんの。どっかの時点で方向性が変わったとか。」
助手 「あり得ますね。」
所長 「ま、今回のクラウンの変化はある意味トヨタの決意表明みたいなモンじゃろ。とりあえず出したワケじゃし、あとはお客の支持を得られるかどうかで、今後の方針が決まるんじゃろう。まぁ、これだけ派手に出したワケじゃし、売れんかったとしても引っ込みがつかんじゃろうけどな。」
助手 「うーん、支持が得られるとは思えませんね。まぁアウディのシングルフレームも初めはギョッとしましたけど、すっかり見慣れましたし、クラウンもそのうちなんとも思わなくなるかもしれませんけどね。」
所長 「この顔をなんとも思わんようになるっていうのも、怖い気がするのぉ。」
参考資料
トヨタ・クラウン(トヨタ自動車株式会社)
トヨタ・クラウン(先代)(轟クルマ文化研究所)
Yahoo!グループ 轟クルマ文化研究所
ゼロクラウン以前のアスリートは野暮ったさがありましたが、今のクラウンはロイヤルもどちらかというとスポーティな前傾姿勢のアスリート寄りになっていますよね。
ただやはりこの顔については確かに賛否両論ですよね。
モールの素材感や細かい部分では確かに上質感があるかもしれませんが、ギザギザに切り抜いたようなアスリートとと言い、開口部の大きすぎるロイヤルといい、見慣れるから大丈夫!と言われても、素直にかっこいいと思えません。(見慣れると「かっこいい!欲しい!」と思うのとは別ですよね)
マークXもそうですが、これらの高級車を「上質ないいデザインでしょ?」と言われても、「はぁ…(そうなのか?それはメーカーの自己満足に過ぎないのでは?)」と思ってしまいます。
少なくとも奇をてらったものより、新型アテンザやUSの2013年アコードのような機能の向上ととシンプルで正当な方向のデザイン進化の方がセダンには好ましいと思います。
>車全体のフォルムとしてはそんなに悪くないですよね。
>ゼロクラウン以前のアスリートは野暮ったさがありましたが、今のクラウンはロイヤルもどちらかというとスポーティな前傾姿勢のアスリート寄りになっていますよね。
個人的には新型クラウンのフォルム好きです。横からや斜め後ろからの写真を見ると、先代、先々代のゼロクラウンと比べても負けてないと思うんですよ。(顔が写ってなければですが)
>ただやはりこの顔については確かに賛否両論ですよね。
>モールの素材感や細かい部分では確かに上質感があるかもしれませんが、ギザギザに切り抜いたようなアスリートとと言い、開口部の大きすぎるロイヤルといい、見慣れるから大丈夫!と言われても、素直にかっこいいと思えません。(見慣れると「かっこいい!欲しい!」と思うのとは別ですよね)
顔についてはアッパーグリルとアンダーグリルとをバンパーで分割すれば、従来のクラウンのように見えるかと思って指で隠してみたんですが、アッパーグリルの上端が高過ぎるのが気になりました。
これが中国メーカーの高級車であれば、向こうはこういうのがウケるのかと納得できるんですが。
>マークXもそうですが、これらの高級車を「上質ないいデザインでしょ?」と言われても、「はぁ…(そうなのか?それはメーカーの自己満足に過ぎないのでは?)」と思ってしまいます。
マークXもフォルム自体は綺麗なクルマだと思うんですよ。なのにどうしてあんな顔にしたのか、不思議でなりません。
>少なくとも奇をてらったものより、新型アテンザやUSの2013年アコードのような機能の向上ととシンプルで正当な方向のデザイン進化の方がセダンには好ましいと思います。
仰る通りですね。
世界で最もコストパフォーマンスが優れる高級車はクラウンでしょう。
しかし400万円台で今まで通りの満足度を維持するのは厳しいだろうな。
意味不明なデザイン・マーケティングするぐらいならクラウンビクトリア3兄弟みたいに
放置プレイ状態で売り続ける方がマシかもな。ってあれ、廃版になっちゃったんですよね。
やることが思い付かない、けど何かが変わった様に思わせたい・・・そうとしか思えないです、
このグリルや「ピンク」は。
そもそも関係者インタビューも、サイドビューには割と自信がある様ですがフロントマスクに関しては自信無さげなコメントだと感じました。
そもそもゼロクラウンで謳った「若返り」って何だったのかと。あれからたった9年じゃないか。
まあなんだかんだ言っても受注は好調らしいですね。
個人的に歴代で一番好きなのは130系後期ワゴン2トーンカラーです。
>世界で最もコストパフォーマンスが優れる高級車はクラウンでしょう。
>しかし400万円台で今まで通りの満足度を維持するのは厳しいだろうな。
日本で高級車に乗るならクラウンに敵う高級車はないでしょうね。
>意味不明なデザイン・マーケティングするぐらいならクラウンビクトリア3兄弟みたいに
>放置プレイ状態で売り続ける方がマシかもな。ってあれ、廃版になっちゃったんですよね。
クラウンユーザーの数を考えると放置プレイはもったいない気がしますが、モデルチェンジサイクルを8年ぐらいに引き伸ばす手もありますよね。
>やることが思い付かない、けど何かが変わった様に思わせたい・・・そうとしか思えないです、
>このグリルや「ピンク」は。
>そもそも関係者インタビューも、サイドビューには割と自信がある様ですがフロントマスクに関しては自信無さげなコメントだと感じました。
開発サイドも上からの指示で致し方なく、って感じかもしれませんね。
ピンククラウンは出そうと思えばすぐにでも出せると思うんですが、年末発売にするのは再度話題をつくりたいってコトなんでしょうか。
>そもそもゼロクラウンで謳った「若返り」って何だったのかと。あれからたった9年じゃないか。
トヨタの、クラウンの理念はその程度ってコトなんでしょうね。
>個人的に歴代で一番好きなのは130系後期ワゴン2トーンカラーです。
やっぱり120系、130系あたりが一番印象が強いですね。
逆に、アスリートの方はどうしようも無い気がします。誰得というか。
若いイメージを狙うのは良いんですが、どうにもやってしまった感だけが伝わって来ます。スープラ復活なんて話も出てますし、スポーツ路線に力を入れてくれるのは素直に嬉しいんですが…。
何世代か前のアスリートを山道で見かけましたが
特に峠を攻めているわけでもなく・・・。
覆面パトカーにも採用されてるぐらいですがら性能は高いんでしょうけど。
うーむ。やはり走りを求めない落ち着いた走りを求める
年配の方が買うのでは。
基本的に覆面パトカーに採用されるかどうかはある程度以上の加速力・ある程度以上の安全性・入札価格で決まると思います。大抵の人は素直に即停止しますし、延々と停止しなかったら事後捜査に回します。なので足回りに多少手を加えているという噂もありますが、ハンドリングやロールの大きさは実はあまり気にしていないのかも知れません。実際パトカーのベースはアスリートではなくてロイヤルですよ。
>素人意見ですが、ロイヤルの方は見慣れれば様になっている気もします。
>逆に、アスリートの方はどうしようも無い気がします。誰得というか。
>若いイメージを狙うのは良いんですが、どうにもやってしまった感だけが伝わって来ます。スープラ復活なんて話も出てますし、スポーツ路線に力を入れてくれるのは素直に嬉しいんですが…。
うーん、ボクはどっちもどっちな気がしますが(笑)
あ、レクサスのスピンドルグリルがカッコよく見える効果があるのかも。
スポーツ路線に力を入れるのは構わないんですが、クラウンに必要かどうかは疑問ですね。
>デザインがダメでも乗ったら良い・・・のかもしれませんし。
>何世代か前のアスリートを山道で見かけましたが
>特に峠を攻めているわけでもなく・・・。
>覆面パトカーにも採用されてるぐらいですがら性能は高いんでしょうけど。
>うーむ。やはり走りを求めない落ち着いた走りを求める
>年配の方が買うのでは。
ボクは乗ったコトないんですが、ゼロクラウンからかなり良くなったって話は聞きますね。
ま、峠を攻めるクルマではないでしょうし、しっかり走ってくれればって感じなんでしょうね。
>時間が過ぎれば呑み込めなくもないデザインですけど、慣れる慣れないの問題じゃなくて、そもそもクラウンが派手な事をする必要性があるんですかね。ユーザーの若返りが必要らしいですが、現在の若年層が中高年になったら受け入れられる可能性があるというか、ゼロクラウン以前の型でもVIPカーに改造している若者なんて山ほどいるし、将来性が無いのであればすっぱりと歴史を止めるのもアリだと思います。
トヨタもきっと社内で喧々諤々した結果、行き着いたのが今回のクラウンなんでしょうね。
プラットフォームも3代続けて使ってますし、次のクラウンでまた大きく変わりそうな気がします。
(次があれば、ですが)
>基本的に覆面パトカーに採用されるかどうかはある程度以上の加速力・ある程度以上の安全性・入札価格で決まると思います。大抵の人は素直に即停止しますし、延々と停止しなかったら事後捜査に回します。なので足回りに多少手を加えているという噂もありますが、ハンドリングやロールの大きさは実はあまり気にしていないのかも知れません。実際パトカーのベースはアスリートではなくてロイヤルですよ。
昔からパトカーって特別なチューニングが施されてるって言いますよね。実際はどうなんでしょうね。
そう言えば、ゴーンさんになってから日産が入札に参加しなくなったので、パトカーはクラウンの独断場って話を聞いた覚えがあります。
写真でみるよりは悪く無いように思えましたが、やはりギザギザグリルが違和感。
ダメージジーンズと茶髪で「ちょいワルオヤジ」気取ってる痛いおじさんみたいな印象を受けてしまいます…
ずっとスーツしか着てなかったオジサンが「若返れ」と言われて慌ててちょい悪オヤジ向け雑誌買ってきて似たようなアイテムで揃えました!みたいな…
ロイヤルもそう。
生地も仕立ても悪くないんだけど、どことなくヤンチャなスーツを着て目立つ時計してるオヤジを連想させます。
(ヤンチャといっても「若い」「センスが良い」というわけではありません。いい歳で周りを威嚇するようなオラオラ感です)
「高級車」「フラッグシップ」という割にはアウディA8やマセラティクアトロポルテのような仕立ての良いスーツをセンス良くビシッと着たような気品が感じられません。
(まぁ、値段も違いますけどね。また最近のアウディも2008年頃の若さと落ち着きがギリギリのバランスだった頃と比べるとちょっとヤンチャ路線が強くイマイチですが…。)
先代のクラウンは見た目の若づくりではなくジムに通って体に合ったスーツを着てる、奇をてらわないけれどわかる人にはわかる、40代~50代のおじさんという感じがして好感が持てたのですが…
(さらにその前のゼロクラウンは割と落ち着きがあって好きでしたが)
そういえばメルセデスのSクラスも似たような若づくりオラオラ感ありますね。
まぁ、Sクラスという名前と速そうなイメージで何とかフラッグシップを保ってるような感じがします。
新型クラウンロイヤルはメルセデスSクラスを、アスリートはアウディを意識してどちらも保守的なユーザーを置いてっちゃってしまったのかな?と思います…
本文にもあるようにかなり大部分の人が何かを買うときに、ネットで性能や価格そしてその費用対効果を存分に調べてから、というのが当たり前に。ましてや価格が相対的に非常に高いクルマともなればなおさらですね。
ろくに調べないでとりあえず「トヨタ」だから、「カローラ」、「クラウン」…だからと買ってくれていた層がどんどんいなくなってしまったのでしょう。
トヨタのクルマの売り方とは全くベクトルの異なるVWのupも結構売れていると聞きました。あのクルマもきちんと調べて、その性能や品質に納得の行く人には安くてお得な買い物です。
かつてはネームバリューに苦汁を飲まされていた、国内第3位以下のメーカーからいいクルマが出れば、今まで以上にヒットする可能性に期待したいですね。
>クラウンアスリート、街で走っているのを見かけました。
>写真でみるよりは悪く無いように思えましたが、やはりギザギザグリルが違和感。
>ダメージジーンズと茶髪で「ちょいワルオヤジ」気取ってる痛いおじさんみたいな印象を受けてしまいます…
>ずっとスーツしか着てなかったオジサンが「若返れ」と言われて慌ててちょい悪オヤジ向け雑誌買ってきて似たようなアイテムで揃えました!みたいな…
>ロイヤルもそう。
>生地も仕立ても悪くないんだけど、どことなくヤンチャなスーツを着て目立つ時計してるオヤジを連想させます。
>(ヤンチャといっても「若い」「センスが良い」というわけではありません。いい歳で周りを威嚇するようなオラオラ感です)
ボロクソですね(笑)
確かにおじさん視点の「若者」って感じはありますね。
以前話題になったカジュアルフライデーを思い出しました。
>(まぁ、値段も違いますけどね。また最近のアウディも2008年頃の若さと落ち着きがギリギリのバランスだった頃と比べるとちょっとヤンチャ路線が強くイマイチですが…。)
>先代のクラウンは見た目の若づくりではなくジムに通って体に合ったスーツを着てる、奇をてらわないけれどわかる人にはわかる、40代~50代のおじさんという感じがして好感が持てたのですが…
>(さらにその前のゼロクラウンは割と落ち着きがあって好きでしたが)
>そういえばメルセデスのSクラスも似たような若づくりオラオラ感ありますね。
>まぁ、Sクラスという名前と速そうなイメージで何とかフラッグシップを保ってるような感じがします。
>新型クラウンロイヤルはメルセデスSクラスを、アスリートはアウディを意識してどちらも保守的なユーザーを置いてっちゃってしまったのかな?と思います…
クラウンに限らず、現在の高級車市場はどれだけ存在感を示せるかに固執してて、バランスの良さとか「控えめ」とか「奥ゆかしさ」なんかがないがしろにされてる気がしますね。
これも流行り廃りのあるモノでしょうから、そのうち変わってくると思いますが。
>所長の考察はネット用語でいうところの「情弱」相手の車種が売りにくくなったということでしょうか。
そうそう、それです。「情強」、「情弱」とか言うそうですね。
>本文にもあるようにかなり大部分の人が何かを買うときに、ネットで性能や価格そしてその費用対効果を存分に調べてから、というのが当たり前に。ましてや価格が相対的に非常に高いクルマともなればなおさらですね。
>ろくに調べないでとりあえず「トヨタ」だから、「カローラ」、「クラウン」…だからと買ってくれていた層がどんどんいなくなってしまったのでしょう。
そういうコトなんでしょうね。ネームバリューよりも商品性の良し悪し、費用対効果で選ぶっていうのはある意味健全な市場なんですが、メーカーにとっては安全パイがないという状況なワケですし、大変だと思います。
>トヨタのクルマの売り方とは全くベクトルの異なるVWのupも結構売れていると聞きました。あのクルマもきちんと調べて、その性能や品質に納得の行く人には安くてお得な買い物です。
ただ、輸入車のシェア自体が小さいですし、up!が売れてると言っても、日本の市場を変えてしまうほどでもないんですよね、現状では。
趣味性じゃなく、国産車と同じ土俵で比べて選ばれるようになり、供給体制も整えば面白いと思うんですが。
(販売台数のトップ10にゴルフやup!が入るようになるとか)
>かつてはネームバリューに苦汁を飲まされていた、国内第3位以下のメーカーからいいクルマが出れば、今まで以上にヒットする可能性に期待したいですね。
現在のトヨタひとり勝ち状態を崩す願ってもないチャンスですし、出し惜しみすることなく攻勢を掛けて欲しいですね。