
助手 「マツダのCX-7ですけど、カッコいいと思いませんか。」
所長 「うむ、なかなか格好いいんじゃないか。」
助手 「そうでしょ、ひと目見て気に入りましたよ。」
所長 「CX-7に限らず、最近のマツダのクルマはどれも秀作揃いじゃ。」
助手 「ですよね。」
所長 「まるでスポーツカーのような出で立ちじゃな。」
助手 「なんでもSUVとスポーツカーのクロスオーバーとのことらしいですよ。」
所長 「うーん、なんて言うかCX-7に限らず最近のSUVはみんなスポーツカー的な格好を目指しとるように思うんじゃ。特にアメリカなんかじゃポスト・スポーツカーの需要としてSUVの市場が成り立っとる気がするんじゃ。」
助手 「そうなんですか。」
所長 「どうじゃろうな。」
助手 「どうじゃろうなって、所長が言ったんじゃないですか。」
所長 「じゃから気がするとしか言っとらんじゃろ。で、CX-7はその中の最新のクルマであり、極端にスポーツカー寄りにつくったクルマじゃと思うんじゃ。」
助手 「そういうことですか。」
所長 「ま、マツダの今のコンセプトが走りとかスポーツを前面に出しとるから、SUVに当てはめるとCX-7になるんじゃろ。」
助手 「Zoom-Zoomですね。」
所長 「そうじゃ。アテンザからこっち、コンセプトやデザインを統一しとるのがよくわかるじゃろ。」
助手 「そうですね。」
所長 「あとエンジンがまた2.3Lのターボなのが気にいらんな。」
助手 「アテンザから始まってアクセラ、MPVときてCX-7ですよね。」
所長 「MPVやCX-7なんかの高額で売るクルマには向いてない気がするんじゃ。」
助手 「でもパワーやトルクなんかはライバルの3.5LのV6と遜色ないんでしょ。」
所長 「イメージの問題なんじゃが、日本で売るんじゃったら3L以上のV6の持つブランド力の強さを認識せんといかんと思うんじゃ。特にこの価格帯になるとどうしても購入層が高齢化するじゃろ、そうすると高性能化のためのターボも単に子供っぽいイメージにとられかねん。」
助手 「でも大きいエンジンはフォードのからみがあってつくれないって聞きましたから、仕方がないんじゃないですか。」
所長 「フォード製のエンジンでも別にいいじゃろ。要は使い方じゃ。」
助手 「確かトリビュートにフォードのV6のラインナップがありましたけど、売れてなかったんじゃないですか。」
所長 「トリビュート自体がパッとせんから仕方がないじゃろ。それにただ持ってきて載せるだけじゃダメなんじゃ。」
助手 「どうするんですか。」
所長 「例えばアルファ156のツインスパークってエンジンがあったじゃろ。あれはフィアットのエンジンなんじゃが、独自の技術を加えたことでイメージを変えとるんじゃ。マツダもフォードのエンジンに手を加えることでマツダのスポーティーなイメージをつくることも出来ると思うんじゃ。」
助手 「ツインスパークですか。アルファ復活の立役者ですよね。」
所長 「それにMPVやCX-7の普通のグレードに2.3Lのターボを使うことで、マツダスピード・アテンザなんかのスペシャルチューン的なイメージもダウンするじゃろ。」
助手 「それは言えてますね。フォルクスワーゲンなんかもそうですよね。ゴルフのGTIやR32では特別な高性能エンジンもパサートなんかに積んでると普通のエンジンに見えますからね。」
所長 「じゃからMPVやCX-7には2.3Lのターボなしと3LのV6エンジンを積む方が全体のラインナップとしては売りやすくなると思うんじゃ。ま、そう出来ん台所事情もあるんじゃろうけど。」
助手 「そうかもしれませんね。」
所長 「あと価格帯から考えても2.3Lのターボなしの廉価版はぜひ欲しいところじゃな。」
助手 「でも雑誌で読んだんですが、ライバルのハリアーやムラーノと比較すると2.4Lの価格で3.5Lの性能と言うのが売りらしいですよ。」
所長 「そんなことないじゃろ。CX-7は一番安いグレードでも300万以上するんじゃぞ。ハリアーじゃったら260万から選べるんじゃ。」
助手 「でも装備が違うでしょ。CX-7は初めっから装備が充実してるそうですし、同様の装備をするとハリアーやムラーノより安くなるんですよ。」
所長 「じゃがそれはあくまでユーザーが選ぶモンじゃろ。いくら標準で付いとってもいらん装備じゃったら、お客は納得せんじゃろ。じゃから実際の売れ筋とは違うかもしれんが安いグレードは必要じゃと思うんじゃ。」
助手 「そういうことですか。確かに初めに300万円からって聞くと高い印象は受けますよね。それにしても所長、MPVやロードスターのときも思ったんですが、マツダに対して厳しくないですか。実は嫌いなんでしょ。」
所長 「逆じゃ。前にも言ったと思うんじゃが、日本で一番真っ当なメーカーじゃと思うから売れて欲しいんじゃ。」
助手 「えっ、そうなんですか。」
所長 「考えてもみろ、今のマツダのラインナップは各カテゴリーに1車種ずつしかないじゃろ。売れるからどんどん車種を増やす他のメーカーと違って開発に信念が感じられるんじゃ。それにベリーサを除いて全ての車種を輸出しとるじゃろ。ワシは国内専用や特定の地域に向けた専用車種って嫌いなんじゃ。」
助手 「・・・。」
所長 「マーケットニーズに沿った商品よりもメーカーが威信をかけてつくったモンを全世界で売る方が正しいあり方じゃと思うんじゃ。ベンツにしてもBMWにしてもそうしとるじゃろ。それでこそブランドとしての信用が得られるというモンじゃ。」
助手 「・・・。」
所長 「アメリカやヨーロッパでよく売れとるという話しは聞くんじゃが、肝心の国内では相変わらず苦戦しとるじゃろ。じゃからあとは国内での販売が軌道に乗れば言うことがないんじゃ。」
助手 「・・・そうですか。でもマツダって結構評判いいですよ。マツダが嫌いって言う話しを聞いたことないですよ、ここ数年。」
所長 「そこなんじゃ。友達としてはいいんじゃが、付き合うのは・・・っていうキャラクターになってしまっとるんじゃ。そういう輩にどうやって買わすかが問題なんじゃ。」
助手 「確かに。」
参考資料
マツダCX-7(マツダ株式会社)
マツダMPV(轟クルマ文化研究所)
Yahoo!グループ 轟クルマ文化研究所
所長 「うむ、なかなか格好いいんじゃないか。」
助手 「そうでしょ、ひと目見て気に入りましたよ。」
所長 「CX-7に限らず、最近のマツダのクルマはどれも秀作揃いじゃ。」
助手 「ですよね。」
所長 「まるでスポーツカーのような出で立ちじゃな。」
助手 「なんでもSUVとスポーツカーのクロスオーバーとのことらしいですよ。」
所長 「うーん、なんて言うかCX-7に限らず最近のSUVはみんなスポーツカー的な格好を目指しとるように思うんじゃ。特にアメリカなんかじゃポスト・スポーツカーの需要としてSUVの市場が成り立っとる気がするんじゃ。」
助手 「そうなんですか。」
所長 「どうじゃろうな。」
助手 「どうじゃろうなって、所長が言ったんじゃないですか。」
所長 「じゃから気がするとしか言っとらんじゃろ。で、CX-7はその中の最新のクルマであり、極端にスポーツカー寄りにつくったクルマじゃと思うんじゃ。」
助手 「そういうことですか。」
所長 「ま、マツダの今のコンセプトが走りとかスポーツを前面に出しとるから、SUVに当てはめるとCX-7になるんじゃろ。」
助手 「Zoom-Zoomですね。」
所長 「そうじゃ。アテンザからこっち、コンセプトやデザインを統一しとるのがよくわかるじゃろ。」
助手 「そうですね。」
所長 「あとエンジンがまた2.3Lのターボなのが気にいらんな。」
助手 「アテンザから始まってアクセラ、MPVときてCX-7ですよね。」
所長 「MPVやCX-7なんかの高額で売るクルマには向いてない気がするんじゃ。」
助手 「でもパワーやトルクなんかはライバルの3.5LのV6と遜色ないんでしょ。」
所長 「イメージの問題なんじゃが、日本で売るんじゃったら3L以上のV6の持つブランド力の強さを認識せんといかんと思うんじゃ。特にこの価格帯になるとどうしても購入層が高齢化するじゃろ、そうすると高性能化のためのターボも単に子供っぽいイメージにとられかねん。」
助手 「でも大きいエンジンはフォードのからみがあってつくれないって聞きましたから、仕方がないんじゃないですか。」
所長 「フォード製のエンジンでも別にいいじゃろ。要は使い方じゃ。」
助手 「確かトリビュートにフォードのV6のラインナップがありましたけど、売れてなかったんじゃないですか。」
所長 「トリビュート自体がパッとせんから仕方がないじゃろ。それにただ持ってきて載せるだけじゃダメなんじゃ。」
助手 「どうするんですか。」
所長 「例えばアルファ156のツインスパークってエンジンがあったじゃろ。あれはフィアットのエンジンなんじゃが、独自の技術を加えたことでイメージを変えとるんじゃ。マツダもフォードのエンジンに手を加えることでマツダのスポーティーなイメージをつくることも出来ると思うんじゃ。」
助手 「ツインスパークですか。アルファ復活の立役者ですよね。」
所長 「それにMPVやCX-7の普通のグレードに2.3Lのターボを使うことで、マツダスピード・アテンザなんかのスペシャルチューン的なイメージもダウンするじゃろ。」
助手 「それは言えてますね。フォルクスワーゲンなんかもそうですよね。ゴルフのGTIやR32では特別な高性能エンジンもパサートなんかに積んでると普通のエンジンに見えますからね。」
所長 「じゃからMPVやCX-7には2.3Lのターボなしと3LのV6エンジンを積む方が全体のラインナップとしては売りやすくなると思うんじゃ。ま、そう出来ん台所事情もあるんじゃろうけど。」
助手 「そうかもしれませんね。」
所長 「あと価格帯から考えても2.3Lのターボなしの廉価版はぜひ欲しいところじゃな。」
助手 「でも雑誌で読んだんですが、ライバルのハリアーやムラーノと比較すると2.4Lの価格で3.5Lの性能と言うのが売りらしいですよ。」
所長 「そんなことないじゃろ。CX-7は一番安いグレードでも300万以上するんじゃぞ。ハリアーじゃったら260万から選べるんじゃ。」
助手 「でも装備が違うでしょ。CX-7は初めっから装備が充実してるそうですし、同様の装備をするとハリアーやムラーノより安くなるんですよ。」
所長 「じゃがそれはあくまでユーザーが選ぶモンじゃろ。いくら標準で付いとってもいらん装備じゃったら、お客は納得せんじゃろ。じゃから実際の売れ筋とは違うかもしれんが安いグレードは必要じゃと思うんじゃ。」
助手 「そういうことですか。確かに初めに300万円からって聞くと高い印象は受けますよね。それにしても所長、MPVやロードスターのときも思ったんですが、マツダに対して厳しくないですか。実は嫌いなんでしょ。」
所長 「逆じゃ。前にも言ったと思うんじゃが、日本で一番真っ当なメーカーじゃと思うから売れて欲しいんじゃ。」
助手 「えっ、そうなんですか。」
所長 「考えてもみろ、今のマツダのラインナップは各カテゴリーに1車種ずつしかないじゃろ。売れるからどんどん車種を増やす他のメーカーと違って開発に信念が感じられるんじゃ。それにベリーサを除いて全ての車種を輸出しとるじゃろ。ワシは国内専用や特定の地域に向けた専用車種って嫌いなんじゃ。」
助手 「・・・。」
所長 「マーケットニーズに沿った商品よりもメーカーが威信をかけてつくったモンを全世界で売る方が正しいあり方じゃと思うんじゃ。ベンツにしてもBMWにしてもそうしとるじゃろ。それでこそブランドとしての信用が得られるというモンじゃ。」
助手 「・・・。」
所長 「アメリカやヨーロッパでよく売れとるという話しは聞くんじゃが、肝心の国内では相変わらず苦戦しとるじゃろ。じゃからあとは国内での販売が軌道に乗れば言うことがないんじゃ。」
助手 「・・・そうですか。でもマツダって結構評判いいですよ。マツダが嫌いって言う話しを聞いたことないですよ、ここ数年。」
所長 「そこなんじゃ。友達としてはいいんじゃが、付き合うのは・・・っていうキャラクターになってしまっとるんじゃ。そういう輩にどうやって買わすかが問題なんじゃ。」
助手 「確かに。」
参考資料
マツダCX-7(マツダ株式会社)
マツダMPV(轟クルマ文化研究所)
Yahoo!グループ 轟クルマ文化研究所
いや~面白いですね。所長は独自の視点で車を見られていて、とても参考になる意見ばかりです。
ついつい色々な車について読みふけってしまいましたw
楽しい記事をありがとうございます。また顔出します。
いらっしゃいませ。
お褒めいただきありがとうございます。
また何かあったらコメント残して下さいね。
批判でもリクエストでも何でも結構ですので。