TodaiCruiserGyosyu -東大ヨット部クルーザー班仰秀's Blog-

世界選手権出場を目指し、毎週土日に三崎で練習するクルーザー班。
練習報告を軸に、部員の生活を記事にしてます。

安全講習会/ファミリーデー

2010-08-07 23:07:16 | ヨット部
3年の大河原です。

今日はディンギー班と合同で、午前に安全講習会、午後にファミリーデーという2つのイベントがありました。

安全講習会では、クルーザー班H13年卒の望月さんにいらしていただき、シミュレーションに即した座学と事故事例についてお話しいただきました。
シミュレーションでは、仰秀のブローチングでの落水および淡青のエンジントラブルという想定で、それぞれ乗員まで決めた上で、トラブル時の実際の動きを順序だてて考えました。仰秀落水シミュレーションについては、普段の落水救助練でやっている手順をイメージしきれず、手順の抜けがありました。イメージレベルでの手順の再現を確実にする必要性を感じました。
印象的だったのがその後の座学で、今までは、落水者救助では風の程度に関わらず「リーウェイで落水者を轢かないように、必ずシモから救助する」「トラブル回避のためジブは上げていたら降ろす」という認識だったのですが、「強風の場合、シモからだとリーウェイして落水者に近付けないから、落水者のカミにつけてリーウェイを利用して落水者につける」「ジブはカミにのぼるためにあげる」「エンジンもセットする」という内容でした。特にカミにつけるというのが意外だったのですが、望月さんに後で確認したところ、轢いてしまうことのリスクはエンジンに巻き込むことだけで、それにさえ気をつければケガをするにしても軽傷でリスクは小さい、回収することを最優先すべき、とのこと。実際に轢いてしまった時の話にどうなるかを具体的には知らなかったので、自分としてはとても新鮮でした。
この件については、基本でありつつまだまだ自分の気づいていない視点がありそうなので、ご意見などありましたらいただけると幸いです。

淡青のシミュレーションでは、遭難時に取りうる多くの手段(手信号・信号紅炎・ホーンなど、法律上は12種類だとか)を学べました。
シミュレーション座学の後にお話いただいた事故事例および冊子の事故事例集は生々しいものが多く、知識としてはもちろん、意識の面でも再認識させられました。

このように、講習会は本当に勉強になることばかりでした。望月さん、ありがとうございました。


ファミリーデーについては、親御さん・LBの方々で賑わいを見せていました。僕の両親も参加したのですが、満足してくれたようでよかったです。
1年に1度はこういう日があるといいな、と思いました。

では、長くなりましたがこの辺で。

大河原