ダンプースからは、ノーダラが見えその向うには、
ぺワタール湖が薄く光って見える、
そのあたりがポカラの町になっている。
夕暮れになるとポカラの町の外灯が
小さく光っているのが見え、
山道を旅してきた者には、文明のしるしのように見え、懐かしく、
そして不思議に見える。あと1日で文明圏にもどることになる。
体の不調で、しんどい思いをしてきたが、ヒマラヤの峰々を
見ることが出来て、満足のいくトレッキング . . . 本文を読む
翌朝まで熟睡した。目覚めると、ここが何処か記憶がとんでいた
旅をしていると、時々こうゆう事がある。前日に酔っ払った時とか
ラリッタ時とか、今日みたいに疲労していたときなどは、目覚めても
しばらくは、魂は肉体から離れて、どこかへ行ってしまい、
もぬけのからになった肉体は、宿主が帰るまで、暫くは、じっとベッドの上で
横たわっていなければならない。思考力は回復されず、
映画のせりふみたいに
「昨日は . . . 本文を読む
プーンヒルから宿へ帰って来たのはお昼前だった。
昼食の用意がなされていたが、食欲がない、
それでも何か食べておかないとまずいと思い、ジャガイモ
とチーズを一個づつ食べ、ミルクティーをがぶ飲みした。
何処で調達してくるのか訊かなかったが、ミルクだけは
必ず切らすことなく、紅茶に入れて出てきたので、
ありがたかった、ミルクティーはこの旅の主食になっていた。
体重は5キロぐらいはやせたと思う、ほほがこけ . . . 本文を読む
翌朝、アンナプルナ山群を見渡せるプーンヒルへいくことにした。
家内は、昨日から鼻水が止まらず、小屋で寝ている事にしたので、
私とカンサと二人で行くことになった。私のほうは熱が下がらず
本当は、小屋で寝ていたかったのだけれど、ここは、この旅の
クライマックスと言ってもいい、地点で、せっかくここまできて
これをはずす訳にはいかない、後で一生後悔するかもしれないと
いう思いで、是が非でも行かなければと、 . . . 本文を読む
昨日は一日中寝ていたので、多少熱が下がったように思う。
しかし、足元はなれなくてふらふらしている。
ウレリまでの道は、ずうと階段状の登りで
途中で少しづつ、アンナプルナ南峰の白い頂が見えてくる
それに励まされるように、くねくねした登り道を
ウレリ村まで登った。村のそばに廃墟があった
以前学校があったそうだ。こんな辺鄙なところに
学校があったとは、信じられないので、
よく聞いて見ると、どうも、途中で . . . 本文を読む
昨日の熱が下がらず、今日は、1日沈殿することにした。
食欲もなく、ミルクティーだけが、のどを通った。
川沿いの段々畑に張ったテントに日が当たると、
中がけっこう暖かくなるので、その中でシュラフにはいり
タオルを巻きつけて汗を出した。
家内は是幸いに、洗濯をはじめた、
先日からの下着やタオルなどを川で洗ってテントのまわりで干し始めた
やはり女がいると、あたりが、いっぺんに、生活の場になってしまうもの . . . 本文を読む
昨日カリーについてから、下痢ぎみだ
途中でのんだ生水がまずかったらしい
岩の割れ目を流れていたのでつい、手ですくって
飲んでしまったが、上のほうに上がってみて気がついた
これは湧き水ではなく潅漑用の小川の水であった
何が入っているかわからないので、正露丸を多めに
飲んだが、芳しくない。生水は危険だと注意されていた
のに、このようなミスを犯すとは、やはり日本とは
違うのだ。それに、きのうの登りで、け . . . 本文を読む
今日はフェディーを経てカリーまでの行程です。
フェディーまでは平坦な道を2時間ほどだらだらと
歩きます。途中、旅人のために休憩場所がところどころに
作られていて、街道らしい風情があります。どの休憩場所でも
荷物を降ろしたり担いだりしやすいように
石段をしつらえてあり、便利に使うことが出来ます。
ここが街道であることの証でしょうか
時々ロバの隊列が通ります、首にベルをぶら下げて
カランカランいわせな . . . 本文を読む
この日の晩飯はカリ-とオニオントマトサラダと味噌汁でした
ご飯ももちろん付いています。
カリ-は中にカリフラワーが入ったカレー汁のような感じで、
日本のカレーとはちょっと違うのですが、すきばらには
けっこうおいしいのです。ひさしぶりに蝋燭の光で
晩飯をたべ、二皿も平らげてしまった。
今晩はあまり寒くなく、気温は10度ぐらいはありそうで、
外で満天の星を眺めながら、ワインを飲みつつ、
一句 「マチャ . . . 本文を読む
街道には半日から1日歩く距離ごとに
バッティーとよばれる宿屋があり
旅人の便宜を図っている。いわゆる
小屋泊まりでトレッキングをする人々は
テント、食料など持たず、わずかな荷物で、
ガイドなしで、移動するのだけれど、
ある程度慣れてないと、不自由かもしれない。
我々はなんせアンナプルナ内院まで行く計画でしたので
6人のパーティーで、全てキャンプ生活です。
キャンプといっても、村のそばの空き地や、
. . . 本文を読む
翌朝マチャプチャレの頂きにピンク色の朝日が
点灯して、徐々に山容を現すのを眺めながら
1日がはじまった。
今日は出発の日なのだ、しかし緊張感がない、
今までの山行きは、すべて自分で荷を担ぎ
ルートも研究し、事前に調査し計画をたてて実行
されたのだが、今回はすべて人任せの
大名旅行です。私物とカメラだけもって
ガイドのあとをついていく気楽なもんです。
今は一月ですが日本の三月頃の気候で夜は寒いけれど . . . 本文を読む
翌日朝早くバスターミナルへ向かった。荷物は個人の分だけ
リュックサックにつめて、残りはポーターにまかせてしまう
ので、本当にハイキングみたいな気分で行動できるのです。
バスの目的地はポカラという町。湖のそばにある観光地ですが
田舎の小さな町でかろうじて電気が通じております。
そこまで6時間かかります。舗装してないガタガタみちを
満員バスにゆられて行くわけですが、
これがひどいバスで日本の廃車置場に . . . 本文を読む