バラナシ駅から汽車に乗ってカルカッタまでは24時間かかる
このインドの旅の最後の行程になった。
コンパートメントの2ベットの客室にようやく落ち着いて
家内が買ってきた果物をたべながら
ほっと一息ついたのは次の駅までであった。
車窓から眺める風景に見入っていたのもつかの間、
次の駅を過ぎた頃、ドアをノックする音がした。
ドアをあけると車掌が話し掛けてきた、券察だった。
「どちらまで」
「カルカッタへ . . . 本文を読む
バラナシからカルカッタまではバスで行くか汽車で行くかいろいろ迷ったあげく、汽車で行くことになった。距離があるので、時間がかかることと、ネパールでの恐怖の満員バスにいやけがさしていたこともあって、途中はすべてスルーしてカルカッタへ向うのに決めた。そうなれば、1等車のコンパートメントを予約しようと駅に行き、切符を購入する事となった。ところがである、ここはインドなのだ。全てがスムーズに運ばない。予想はし . . . 本文を読む
はるかな地平線に沈む夕日をガンジス河のほとりにたち
1人眺めながら,旅の時間を通過していく日々を反芻していた。
ここにいることは一瞬の時間でしかないのですが、
一生ここにいるような気にもなっていた。
30年経って思い出してみると、やはり、いまだに
あの時のままに、立ち尽くしているような気がするのです、
どちらが旅だったのかと。
BGM
<What a wonderful world>
I see . . . 本文を読む
今年は記録的な暖冬です。
例年なら飛騨は雪深く、東海北陸自動車道は
いつ何時通行止めになること覚悟で、
出かけなければならないのだけれど、
今年は、違います。もう初春の気候で、積雪の
ない道路を快適にとばしていけます。
昨日今日と天候に恵まれ快晴の飛騨路を楽しみました。
世界遺産の白川村五箇山などは、屋根に雪がなく
がっかりでしたが、快晴の空に春の予感を感じつつ
ルンルン気分でした。白銀の山は観る . . . 本文を読む
この地には世界から人が集まってくる。
恐らく、この土地の住人の半分ぐらいの人数のよそ者
がいつもこの町にいるのではないか。
国内国外を問わず、死臭をもとめてやってくる。
人の死を見届けることによって、自分の生を確認するのだ。
仏教の修行に死体を自然のままに置きそれが
腐敗しやがて、白骨になるまで
毎日それを見届ける行があるそうで、
死から隔離された我々にとっては、想像することはできても
実際に体験 . . . 本文を読む
聖地バラナシ
活気あふれる死の都バラナシ
世界で唯一の葬祭都市バラナシ
外から見るといろいろ形容されるが
中にいる人々にとっては、
それが日常であり、普通であり自然である。
東京で毎日2時間かけて通勤して働く人々の環境のほうが、
驚きであり、異常だと彼らは感じるだろう。
この都市の中心に死というブラックホールがあり
全てがその中心にに向かって吸い込まれていく。
死は、絶対的な現実であるがゆえ、
こ . . . 本文を読む
長らくお待たせしました
ネパール紀行に次ぐインド紀行を始めたいと思います
インドの旅は記憶も薄くなっていく日々の自分のために
書くつもりで居りますが、前回のネパール紀行の出だしの部分
と重なりますので、ネパール出国後のバラナシからはじめます。
バラナシ(ベナレス)の飛行場についたのは昼過ぎだった。
カトマンズの飛行場を後にしたのは覚えていたが、
そのあとは、深い眠りに落ちていた。飛行機がこ . . . 本文を読む
マオ派が武装解除したというのは、間違っておりまして
あくまで、政治権力と軍治権力をえるための、手段として
武器を預けているにすぎず、今回の和平交渉の枠がはずれれば
即、武器を取り戻し武闘路線にもどるぞ、というポーズ示している
にすぎません。そんな状況で自衛隊が行けば、かれらの目には
どう映るのか分かりすぎる位です。自衛隊はマオ派に武装解除されます。
選挙監視団ならば、文民がいくべきで、自衛隊をおく . . . 本文を読む