碧空の下で

人生の第四コーナーをまわって

ネパールへ15

2005-08-05 10:19:30 | ネパール紀行
翌朝マチャプチャレの頂きにピンク色の朝日が
点灯して、徐々に山容を現すのを眺めながら
1日がはじまった。
今日は出発の日なのだ、しかし緊張感がない、
今までの山行きは、すべて自分で荷を担ぎ
ルートも研究し、事前に調査し計画をたてて実行
されたのだが、今回はすべて人任せの
大名旅行です。私物とカメラだけもって
ガイドのあとをついていく気楽なもんです。
今は一月ですが日本の三月頃の気候で夜は寒いけれど
昼はけっこう暖かいし、雨は降らない時期なので
過ごしやすいのです。
食料を調達し出発は10時ころになりました。
ポーター三人ガイド一人隊員二人の六人のパーティー
編成となりました。
計画ではアンナプルナ内院まで行くつもりで
いますが、情報によると、雪と雨でかなり困難
したということが伝えられ、半分あきらめて
おりまして、こうゆう場合、すぐ変更できるのが
小人数のトレッキングの強みでして
君子危うきに近寄らず、登山隊とは違うのだ
大名旅行なのです。
とにかく、近くまで行って情報を得てから
決定するつもりで、出発したのでありました。
ポカラを出て谷伝いに、平坦な道を半日ほど
歩けば、今日の目的地ヤングディコーラです。
途中何処かから楽器を持った少年が現れて
盛んに楽器を鳴らしながら、歌を歌ってついてくる
のです。その歌の最後の歌詞だけ聞き取ることが
出来るのですが、ボクシーシー、ギブミーアマネー
と言っておりました。写真だけとって、あとは
無視していると、だんだん声が大きくなって、
ボクシーシーギブミーアマネーしか歌わなくなり
それでも無視してると、手を出して金をくれと
要求してくるのですが、だめだだめだと首を振ると
なんかわめきながらついてくるのです。それで
ガイドのカンサーが一言二言言って
追っ払うとようやくあきらめていなくなりました。
少しかわいそうな気もしたが、一人に金をやると
あとから、何人もやってくるのが、この地の習い
なので、最初から断るほうが賢明なのだと、思ったわけです。
しかし、ちょっと後悔もありました。






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