文明化重視から文化再生へ、日本の文化の根源を支える、生業(なりわい)。その再構築にIT技術の導入を

ふゆみずたんぼで生態系保全農業。商工業はIT生産技術。出版はXMLフオーマット、フルバッチ制作で再構築を.

千葉県印旛郡栄町で、田んぼの生き物調査

2005-05-17 23:54:06 | 利根川下流域に水鳥の大規模越冬地形成
ちば緑耕舎に於ける、田んぼの生き物調査プロジェクト調査 050515

 今回は、100名規模での調査であり(田植え兼用)、
土取君と並ぶ重要な調査手法、化学物理調査部分では、指定機材を使って
土地改良区の2名の技術やさんが行ってくれました。
 
 今回、はじめて荒尾が担当して、ツバメ、サギ調査、田んぼの鳥調査も
同時に行いました。
 また、午後は1時間をかけて、子ども達とその親達を同行して、田んぼの
周辺での生き物観察会を催しました。
 あまり人数が多いので、渡邉英二先生や、エルコープの宮城さんも動員
され、めだかやカエル、サギの観察など盛りだくさんとなりました。
 まじかの田んぼに、嘴の丸く下がった大きなチュウシャクシギが舞い
降りても来てくれて、子ども達もびっくり。
タイコウチを捕まえた子どももでて。

 新海秀次さんの、常に調査している横のふゆみずたんぼ(3ha)ですが、
ツバメが概略10羽程度が、10分カウントで80回、仮に決めた指標間を
(目視です)横断しました。ここの田んぼ以外にはツバメは飛んでいません。
(調査地点のふゆみずたんぼ及び隣の巨大なふゆみずたんぼのみ)

 サギも、4種(ダイサギ、コサギ各1、ゴイサギ×1、アオサギ×3)が
集中していました。
 この1km以内には、コサギが複数羽観察されますが、大型サギは
見あたりません
 
 周辺1km以内には、渡り途中の6種類(一部判定中)以上のシギが
集中していました。
 ムナグロが100以上、チュウシャクシギが3、キョジョウシギ×20、
キアシシギ×10、タシギ(ジシギ)×10、オグロシギ(と思われます)×4、
ほか写真判定を依頼中の2種類。
 多分、新海秀次さんの田んぼに入りたいのでしょうが、生き物調査と
田植えで100名以上がが殺到していましたので、周辺に分散したとも
考えられます。

 新海秀次さんの田んぼの周辺域は
春と秋の渡りの時期の内陸性のシギ類の定点調査地点として重要な
箇所になってきたと感じています。
 同様にして、タゲリの大群や、タシギ等越冬するシギやタヒバリなどの
田んぼの生き物として特定される渡り鳥の調査を本格的に行うことの
意義が問われます。

 でも、一番鋭い質問は、ちば緑耕舎の海保さんや皆様からでした。
春に耕起をすると、トラクタの回りにたくさんのタゲリが集まってきて壮観に
なってきたそうです。踏みつぶしそうで心配だとも。その数は半端では
なさそうです。
 ムナグロと特定できる種類での質問、エリマキシギ(?)を連想させる
シギの個体の話し。調査をしていて、農家の方々に対しては、シギもあまり
警戒をしていない模様がつよく感じ取れました。

  今後、千葉県でもいろいろなメンバーに声をかけて、順次
田んぼの生き物調査プロジェクトでの15通りの調査を順調に行えるように
するべきと考えています。