宇宙(そら)に続く丘

プレリュード小学校1年C組のしりとりちーが案内する宇宙への道
みかんの丘は不思議へ通じるワームホール

月夜のケンタウルス

2010年04月27日 08時52分53秒 | Weblog
月の撮影に飽きて観測デッキから周りを見渡した。薄いもやは有るものの星が結構数えられる。月さえ無ければ星雲も撮れそうだった。月明かりが怨めしい。南の空に目をやると、島の上にケンタウルス座が半人半馬の上半身だけのぞかせていた。
好色で酒の好きなケンタウルス。ギリシャ神話のストーリーよりも、僕は「銀河鉄道の夜」に出てくるケンタウルスのほうを思い出す。ケンタウル祭の夜、ジョバンニは町を見下ろす丘の上で銀河鉄道に乗る。そして、なぜか先に乗っていた友人カンパネルラとともに天の川に沿って星座をたどり、さらにケンタウルス座の星々をめぐって天上があると言う南十字を目指す。
ジョバンニはその手前で汽車を降ろされるが、カンパネルラの向かった南十字は、実はケンタウルス座の終点α星よりも手前にある。
ケンタウルス座のα星、「アルファケンタウリ」は太陽に一番近い星だ。この星座を見ると、なんとなく銀河鉄道の線路が見えるような気がする。その線路をたどって南十字を見に行きたい。お隣の星アルファケンタウリに逢いたい。
宮沢賢治もそうだが、僕も地平にさえぎられて見ることの出来ない南天の星たちに強くあこがれる。
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