ガイド鏡に使っている8センチ屈折からウェブカメラを外す。その後にアイピースとアダプターを取り付けて、カメラを20センチから載せ替えた。ガイド星があれほど踊っていたのだから金星でも同じだ。それはまるで、せせらぎの奥の宝石を見ているようだった。カメラの感度を1600にして露出を60分の1に変更。出来るだけ早いシャッターで切らなければブレてしまう。
モニターの中の金星は美しく輝きながらダンスを踊っていた。ただ、じっと眺めていると、時折その動きが穏やかになる。それを狙ってシャッターを切っていった。金星は今太陽に対して40度余り東に有る。地球から見ると半月より少し欠けた形をしていた。40回くらいシャッターを切ったところでモニターから姿が消える。見ると金星は山の端に隠れてしまい、雲が空の半分以上を覆っていた。風も衰えない。今夜はやはり無理だ。あきらめて屋根を閉めた。家に帰って、写した画像からゆがみの少ないもの11枚を選び出して重ね合わせたのがこの画像だ。下が赤く、上が青いのは大気によるプリズム効果。低い位置だから仕方が無い。
宵の明星はこれからますます太陽に近づいて、今よりも大きく、そしてさらに欠けてゆく。その姿を追いかけてみようかと思った。
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ただ、キラキラ瞬いて、綺麗な星、と思ってた!
勇気を振り絞ってコメントした後なのに、黙っていられず、またお邪魔です。