かぐや姫の館「竹取庵」そのドアをどんなデザインにしようか。それは建物を作り始めた時からの課題だった。姫の館が姿を顕わし、内装の工事も次第に進む中、今年に入ってようやくドアの設計と施工に手を付ける時がやって来た。ところが、それと同時に過去に無いほどの量の仕事が押し寄せていた。忙しさの予感の中で、ドアにステンドグラスを入れること、そのデザインはかぐや姫に因んだものにすることという二つだけを決めたところで工事は足踏み状態となった。そこへ会社の大先輩がステンドグラスの制作を買って出てくれたのだ。
思いも掛けない助っ人。申し訳無いと恐縮ながらも、デザインを本気で考え始める。一番大きな窓に雲間の月を置き、下の窓には斜に切った竹を、また上の窓には兎をあしらった。一番下の小窓は空だ。パソコンのモニターに現れたドアは、まるで子供の漫画に出て来る様な幼稚なデザインに思えた。しかしまあ、これが僕の頭の中なのだ。居直って型紙を作り、先輩に渡したのが一月中旬。程無く使うガラスの見本を見せてくれ、やがて「出来たよ」というメールに、専用のケースを作ってもらいに行ったのが四月の末だった。それからドアが完成し、グラスが入るまでになんと3ヶ月半も掛かってしまった。
まあいいか。先輩夫婦も喜んでくれているし、でも色合いがやっぱり派手な気がする。これでは、ドアをノックするとうさぎがひょいと顔を出しそうではないか。うさぎか。良いな。そうだ、ドアの外に兎のウェルカムボードを置こう。
みかんの丘の竹取庵。入口でうさぎ達が歓迎してくれる。そう、このドアは僕にとって「夢の扉」なのだ。
昨夜、4月最後の記事見てから寝たので、しっぽなには翌日完成したように思える!
びっくりした、本当にびっくりしたー!
2ヶ月間更新が無かったので、体調悪くされてない?忙しいだけ?お天気悪くて、星が見えないだけ?といろいろ想像して、心配していました。大雨が、みかんの丘に何か影響でも?とかも考えたりして・・・。
8月は忙しいと前に言ってましたね。お体、ご自愛ください。
と~っても素敵な夢の扉です。
しっぽなには、決して開けることのできない、憧れのドア。
確かに夢の扉は普段閉まっています。でも開くための鍵はしっぽなさんがお持ちでしょう。あのジョウビタキ君でも入れたのですからしっぽなさんなら大丈夫です。銀河鉄道でお越しください。
お出でになる頃にはうさぎ達もお出迎えの準備が出来ていると思います。