朝から晴れていた。今日は写真が撮れると思っていた。ただ、家の用事がいろいろ有って、結局丘に上がったのは午後も3時を回った頃だった。一階の工事を少し進めた後観測デッキの屋根を開ける。風が冷たい。空全体に薄いもやが掛かっているように思えた。何となく空全体が明るい。
風はそれほど無かったがとにかく冷える。望遠鏡の整備を怠っているのは分かっていたが、この寒さではやる気が起こらない。写真写真。言い訳代わりに自分にそう言い聞かせて空を見上げた。やはり最初に撮るのは久々の木星だろうか。せっかく真上に居るのだし。そう独り言を言って8センチ屈折にカメラを取り付けた。案の定揺らぎがほとんど無い。これなら撮れるかな。ただ、こんな事を言うのも言い訳がましいが、拡大投影用に使っている焦点距離5ミリのアイピースにこの夏カビを生やしてしまった。頑張って掃除をしたがガラスの表面のカビの芽が取れない。お陰で映像の切れが落ちたように思う。
それはともかく、今年の木星は間が抜けている。そう、縞が1本消えて文字通り間が抜けているのだ。9月に初めて見つけて愕然としたが、あれから3ヶ月近くたっても復活の気配は無い。まあ、縞を作っているのはアンモニアの雲なのだから形が変わるのも無理ないことなのだが。
今年の木星は縞の無いまま終わるのかな。ちょっとさびしいけれど来年に期待。
D:80ミリF600ミリフローライト屈折+Or5ミリ拡大投影法 CanonEOSMarkⅡ ISO3200 1/13秒×11枚コンポジット+衛星画像(ISO1600 1/2秒)