チリチリリン

風にゆれる風鈴のように
こころ休まる音を届けたい

「きっと、うまくいく」

2013年07月05日 | 映画の話


大阪に住んでいた時によく行ったインド料理の店は、店内にいくつも液晶を設置してエンドレスに踊りと歌を流していて、なんだろう?と思ってましたら、あれはインドの映画なのでした。「スラムドッグミリオネア」では、あんなに重いストーリーなのに、終わった途端に何の脈絡も無く始まる歌と踊り、宝塚のレビューのように全員並んで踊りまくるのに仰天してしまいました。インド映画にはストーリーが無く、だたただ踊って歌う映画がたくさん作られているそうです。さてさて今日のインド映画です。友人が面白いと言っていたので、観てきました。

インドの大学寮で一緒の部屋になった3人の大学生の友情の物語りです。インド人は男も女も顏が濃い~ので大学生よりおっさんに見えます。この大学はインドきってのエリート工科大学で、学生は家族や親戚やまわりのみんなの多大な期待を背負って入学してきます。日本と同じに詰め込みの授業で、良い成績を取り、良い会社に就職することに躍起になっています。

そんな中に一人の毛色の変わったランチョーが入ってきます。天才肌で成績は常にトップのくせに、彼は、詰め込みの勉強は必要ない、好きな事を懸命に勉強すれば自ずから成績も就職もついてくると言い放ちます。性格は明るく、友達思いのいい奴で、同室になった、成績はビリとビリから2番目のファルハーンとラージューとは親友になります。

この三人の騒動を描いたコメディで本当に声を上げて笑ってしまう場面が続きます。映画館の中のみんなが笑っていました。話は軽いだけのものではなく、三人とも複雑な事情を抱えているのですが、ランチョーの力を借りて、ひとつひとつ解決していきます。最後に残ったランチョーの問題は、10年会う事が無くても親友であり続けた二人が解決してくれるのです。

美味く行き過ぎ!の感はありますが、思いっきり笑えて、いい気分になります。これなら最後に全員のレビューがあっても許せますが、この映画ではそれはナシ! 歌と踊りはディズニーアニメのように、あいだあいだに適時挟み込まれていました。梅雨を吹き飛ばして爽快な気分にさせてくれる映画です。

コメントを投稿