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「すでに起こったことは、明らかに可能なことがらである」
在台日本語教師の東アジア時事論評あるいはカサンドラの眼差し

「チェルノブイリ」化する福島原発危機─進む放射性物質の拡散

2011年04月01日 | 20110311東北関東大震災と政治
1.今のような情報公開でいいのか

 福島原発危機は第二段階の危機に直面している。

1)飛散した核物質の影響
 まず、ひとまず原子炉の大規模な爆発と放射性物質の飛散はなんとか押さえられたものの、今まで飛散した「死の灰」は日本の中部地方から東北地方までかなりの地域に飛散した可能性が高い。
 フランスのIRSNがシミュレーションしたビデオが公開されている。
 1.放射能拡散シミュレーション IRSN
 もちろん風にながされて、大量の「死の灰」が太平洋の上を移動しており、オーストラリアのZAMGによれば
 福島 放射能シミュレーション 3月26-28日 ZAMG
 太平洋上を高濃度の「死の灰」が移動、拡散していく様子がシミュレートされている。
 台湾では、この情報をもとにして、万一台湾に「死の灰」が来た場合の対策を立てている。

 人体への影響もIRSNがシミュレートしている。
 巴里のデタラメ雜記さん:仏IRSN(原子力安全研究所)の人体影響のシミュレーション
 特に要注意は年少者で、若いほど影響を受けやすいと考えられる。今回飛散した核物質の影響は以下のように評価されている。

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 福島原発、放射能汚染のシナリオ
【3月20日 AFP】東京電力福島第1原子力発電所の事故によって考えうる放射能汚染の被害や処置はどのようなものだろうか。
■影響のある地域
・短期的影響
 日本政府は16日、福島第1原子力発電所から半径20キロの避難指示範囲圏外では、放射線による差し迫った健康への害はないと発表した。
 同日、在東京の米国大使館は、同原発から半径50マイル(約80キロ)圏内に住む自国民に対し、圏外に避難するか、屋内退避するよう勧告した。
「東京で健康に悪影響はない」と仏専門家
 フランス放射線防護原子力安全研究所(IRSN)のジャック・ルプサール(Jacques Repussard)所長は仏議会委員会への報告で、同原発から「半径数キロ」のある地区で放射性プルームが存在していると指摘した。同所長によると、この放射性プルームは数日以内に原発から数百キロの地域にまで及ぶが、原発から250キロほど離れている東京で健康に悪影響が出ることはないと同氏は言う。

・長期的影響
 放出される放射性物質の種類や量が未知数のため、さまざまなシナリオが考えうる。
 ルプサール所長は最終的に「強い汚染地域」は福島周辺半径60キロ範囲に及ぶ可能性があるが、その圏外では「測定可能な影響はあるだろうが、劇的な影響はないだろう」と語った。
 IRSNの環境的介入部門の責任者ディディエ・シャンピオン(Didier Champion)氏によると、福島原発の影響は「おそらくチェルノブイリ(Chernobyl)事故よりもさらに局所的影響にとどまるだろう」と話す。「そのマイナス面は、半径10~20キロ圏内の汚染濃度はより高くなるとみられることだ。プラス面は、それより遠い地域の汚染は少なくなるとみられることだ」

■主な汚染源
 放射性廃棄物が長期にわたって健康に影響するのは大きな問題だ。
 福島原発から放出されると思われる汚染物質はヨウ素131とセシウム137だ。 半減期はヨウ素131が8日間、セシウム137は30年だ。半減期とは放射性元素が崩壊し、元の数から半減するのに要する時間のこと。通常、放射性元素の危険性が残る期間は、半減期の10倍とされる。
 放射性ヨウ素とセシウムは発がん物質で、大気中や飲料水から直接体内に取り込まれても、食物連鎖を通じて間接的に摂取されても健康に脅威となる。
 放射性ヨウ素は非常に揮発性が高く、大気に拡散しやすい。水源が汚染されたり、穀物や葉物野菜などに付着してそれが家畜や人間の体内に取り込まれたりすると危険だ。ヨウ素131の半減期は8日なので、数か月のうちに完全に崩壊する。
半減期30年のセシウム137、キノコ類や野鳥に蓄積しやすい
 セシウム137は1950~60年代の核兵器実験によって大気圏に放出され、以降、汚染物質は崩壊してきているが、健康に害がない程度の量は誰もが浴びている。チェルノブイリ原発事故でもセシウム汚染が発生した。
 米環境保護局(US Environmental Protection Agency、EPA)によると、汚染された土壌がちりとなって大気中に浮遊したものを吸い込こんだり、汚染された水を飲んだりすると内臓が被ばくし、生体組織が侵される。植物ではセシウムは最初に葉の部分で、次に根に吸収される。またキノコ類や野鳥の体内に蓄積しやすい。

■除染
 放射能に侵された場所の除染は巨額の費用と長い時間がかかる危険な作業だ。
 汚染された土壌は取り除いて埋め立てるが、汚染された土壌自体がなくなるわけではない。特別な炉で土壌を焼却処理して有害物質を無害にする方法もあるが、非常に費用がかかる上に技術的にも難しい。汚染された土壌を溶剤と混ぜて洗浄し、汚染物質を含む廃液を処理する方法もある。
 水の汚染の場合は合成繊維のフィルターでろ過して固体粒子を捕捉するが、この方法が有効なのは汚染レベルが低い場合に限られる。水を沸騰させて固形化した汚染物質を分離する電気透析法による脱塩(放射性イオンの除去)も有効だ。
 損壊した原子炉は閉鎖された後も長期間にわたり放射線を出しつづけるが、これを封印する方法には何種類かある。チェルノブイリの場合はコンクリートと鉄筋製の「石棺」を建設して封印したが、この応急的な構造物には亀裂が入り、建て替えが進められている。
この記事の情報源:米環境保護局(EPA)、国連食糧農業機関(FAO)、フランス放射線防護原子力安全研究所(IRSN)
(c) AFP/Marlowe Hood
【参考】
米環境保護局(EPA、英語)
国連食糧農業機関(FAO、英語など)
フランス放射線防護原子力安全研究所(IRSN、フランス語、英語)
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 「放射性プルーム」は特に放射性物質汚染が高濃度の部分で、日本の研究者の方は、各地の放射線物質の降下状況を早急に推計してみる必要があるだろう。特に今回、高濃度の汚染を受けた地域(「放射性プルーム」)が点在していると考えられる60キロ圈内での農業や水関係への影響は、セシウム137による土と水の汚染が周囲に拡大していく可能性が高く、農産物、食物と水等への汚染監視は今後おそらく30年継続していく必要があるだろう。

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 日本のほうは、なるべくデータを隠蔽して、影響がないかのように偽装しているので、分かりにくいが、想像力を働かせればよい。

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東日本大震災:放射線の蓄積注視を 福島市、自然被ばく年間量超す 24時間屋外なら  ◇福島市で1770マイクロシーベルト
 東日本大震災で被災した東京電力福島第1原発からの放射性物質の漏えいにより、福島県内を中心に大気中の放射線量が高い状態が続いている。福島県や文部科学省の測定値を毎日新聞が積算したところ、同原発の北西約65キロの福島市では14~21日の間に、日本人が1年間に浴びる自然放射線量(平均1500マイクロシーベルト)を上回る1770・7マイクロシーベルトに達した。政府は「直ちに健康には影響しない」としているが、原発事故の収束が遅れれば、「新たな手立てが必要」との指摘もある。【須田桃子、下桐実雅子、神保圭作】
 積算は、文科省や福島県が公表している1時間当たりの放射線量を足し合わせ、14日午前9時~21日午後5時の累積放射線量を推計した。24時間、屋外にいることを推計の前提としている。
 その結果、福島市以外では、原発の南約50キロの福島県いわき市で299・7マイクロシーベルトに達したのをはじめ、宇都宮市34・1マイクロシーベルト、水戸市33・2マイクロシーベルト(同市のみ15~21日)と、複数の場所で、日本人が浴びる1週間分の自然放射線量の平均値(約29マイクロシーベルト)を上回った。
 このほかの地点では、前橋市17・4マイクロシーベルト▽さいたま市15・1マイクロシーベルト▽長野市11・8マイクロシーベルト▽東京都新宿区10・8マイクロシーベルト▽神奈川県茅ケ崎市10・2マイクロシーベルト。仙台市では観測点の電源が壊れデータがない。
 文科省によると、平常時の福島県での自然放射線量は1週間当たり最大約12マイクロシーベルトで、今回福島市で観測された値のほとんどは原発事故の影響とみられる。
 一般人の年間被ばく限度は「自然放射線以外に1000マイクロシーベルト」で、もし毎日24時間屋外にいれば、約1週間で年間許容量を上回っていることになる。
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 福島市のケースは24時間の想定だとしているが、一日8時間外にいるとして計算すれば、3週間で年間人工被曝量を超えてしまうということである。これを安全だと、誰が言えるのだろうか?1年間(52週)では、年間人工被曝量の17.3倍の放射線(17.3ミリシーベルト=17300マイクロシーベルト)を浴びることになる。
 基本的には、1週間の自然線量(約29マイクロシーベルト)を基本に考えて、各自治体のデータを見たほうがいいだろう。直接肌に外気が当たるのを防ぐ、塵や埃を吸い込まないなどの防曝の工夫もしたほうがよい。
 これからは、屋外での活動や運動も控えるなど、工夫が必要になる。子どもたちは外で遊ぶことが出来なくなってしまった。

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福島産牛で規制値超すセシウム=食肉から初の検出―厚労省時事通信 4月1日(金)1時6分配信
 厚生労働省は31日、福島県天栄村産の牛肉から食品衛生法の暫定規制値を超える放射性セシウムが検出されたと発表した。食肉での規制値超過は初めて。厚労省によると、この牛の肉は全量が保管されており、市場には出回っていないという。
 セシウムの規制値は1キロ当たり500ベクレル。国の原子力災害現地対策本部と県が冷蔵保存されていた天栄村産の牛もも肉を検査した結果、規制値を10ベクレル上回る510ベクレルのセシウムが検出された。牛は15日に郡山市内で食肉処理されている。
 国と県は県内各地の鶏肉、豚肉、牛肉の計14品を検査した。天栄村以外からは規制値を超える食肉は出ていないことなどから、1日に同じ牛のもも肉と別の部位の肉を検査することにした。 
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 福島県天栄村産は福島原発から60キロ以上離れた地域と考えられる。
 Yahoo福島県地図:http://map.yahoo.co.jp/pl?lat=37.26605890&lon=140.13584310&ac=07344&az=&v=2&sc=7
 「放射性プルーム」は、かなり広範囲に分布している可能性がある。菅直人民主党政権・東電・通産省の言う安全圈などもう東日本には存在しないだろう。IRSNのシミュレーションで「死の灰」を被った地域はなるべく早く、関係自治体で、県内の各地の土と水の放射線量調査を進めるよう、地域の皆さんは地元の議会に働きかけるべきだろう。影響は、子供や乳幼児に一番出やすい。子どもたちを守るならすぐ始めるべきだ。

2)土と水の放射性物質汚染
 また周囲の地下水と海水への汚染は現在、止めることができない状態になっている。

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基準1万倍の放射性物質…福島第一原発の地下水読売新聞 4月1日(金)1時12分配信
 東京電力は31日、福島第一原子力発電所の地下水から、国の安全基準の約1万倍の放射性ヨウ素131が見つかったと発表した。
 東電では、原子炉などから放出された放射性物質が雨や放水などで地面に落ち、地中に染みこんだ可能性が高いとみている。また、2号機の作業用トンネル「トレンチ」の内部にたまった水は、通常運転時の原子炉冷却水の約4万倍に達する高濃度の放射性物質を含んでいることも新たに分かった。
 東電は30日、がれきが積もって近づけなかった4号機以外の地下水を採取し分析した。放射性ヨウ素131の汚染度が最も高かったのは1号機で、安全基準の約1万倍にあたる1立方センチあたり430ベクレル。2号機は安全基準の約2000倍、3、6号機は約500倍、5号機は約40倍だった。
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 1立方センチあたり430ベクレル=1立方メートルあたり430000000ベクレル(4億3千万ベクレル)ということになる。当分、こうした流出が止まらないとすると、以下のような線量を浴びることになるだろう。。ベクレル(Bq)、シーベルト(Sv)計算・換算さんの式で、以下の数値で計算してみると以下のようになる。
1立法センチ=1gとして1kgにすると、430000ベクレルとなる。この数値で1年間の放射線量を計算すると、
1kg当たりのベクレル値=430000

ベクレルの単位
Bq(ベクレル)
1日当たりの摂取量=1g
摂取量の単位
g(グラム)
摂取日数(日)=365日
放射性物質の種類
ヨウ素131(基本はコレ)
摂取方法
経口摂取(食物の場合)
預託実効線量
0.0034529 Sv
3.4529 mSv
3452.9 μSv

 ずっと汚染が続くと、例えば海岸沿いの地域で海水の飛沫が少しでもつく状態だとすれば、それだけで年間人工被曝線量限度の3倍を1年間で浴びてしまう。海洋生物に蓄積されていけば、その影響はもっと大きくなるだろう。

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<福島第1原発>海洋生物を調査へ 東電
毎日新聞 4月1日(金)20時53分配信
 東京電力福島第1原発周辺の海水で、放射性物質が高濃度で検出され続けているのを受け、東電は1日までに、海藻や魚介類など海の生物の汚染についても調査する方針を決めた。炉心から発生するとみられる汚染水の外部への漏えい源が判明せず、海への放出が止まらないためだ。政府も汚染の広がりを懸念して沖合の調査地点を増やすなど監視の強化に乗り出した。【日野行介、足立旬子】
 経済産業省原子力安全・保安院と東電は1~4号機用の南放水口から南に330メートルの地点で3月30日に採取した海水から、法令限度の4385倍にあたる1立方センチ当たり180ベクレルの放射性ヨウ素131を検出。半減期が約30年と長いセシウム137も47ベクレルを検出した。いずれも事故後、最高の数値で、通常は放射性廃棄物として処理される原子炉冷却水とほぼ同じ濃度だった。
 ヨウ素は同25日に約1250倍と急上昇した。27~28日にいったん下がったが、29日以降再び上昇した。さらに、5、6号機用の北放水口から北に30メートルの地点でも、26日以降ヨウ素の数値が上昇し、30日午前には1425倍となった。
保安院の西山英彦審議官は3月31日の会見で「第1原発の半径20キロ以内は避難区域に指定されて漁業は行われていない。放射性物質は潮流に流され、海で拡散して薄まる」との見解を重ねて示す一方、沖合15キロでの調査地点を3カ所増やす方針を示した。
 東電と福島県は事故前から年に4回、農産物のほか、ワカメやタコなど海の生物に含まれる放射性物質の濃度を測定している。セシウム137やプルトニウムなど、原発事故で放出される代表的な放射性物質の有無を調査しているが、通常時は検出限界以下か微量しか検出されない。
 今回高濃度での検出は止まらず、海水から除去するのも事実上困難だ。環境への影響を懸念した東電は、海藻や魚介類などを採取し、中に含まれる放射性物質を調査することにした。
 ◇ホンダワラは1週間で放射性物質検出
 海の生物で注目されるのは、沿岸の岩場で生息する海藻「ホンダワラ」だ。海水から放射性物質を吸収しやすく、1週間ほどで放射性物質が検出される。汚染分布を詳しく調べれば、排出源の特定にもつながる可能性がある。日本原子力発電敦賀原発1号機(福井県敦賀市)の廃液たれ流し事故(81年)では、付近のホンダワラから高濃度の放射性物質が検出されたのを機に事故が発覚した。
 野口邦和・日本大専任講師(放射線防護学)は「魚は回遊するため参考になりにくいが、同じ場所にとどまるホンダワラは汚染を判断する指標になる。高濃度での検出が今後も続けば、『拡散して薄まる』と言い続けているだけでは不安を払拭(ふっしょく)できない。海産物への風評被害を防ぐためにも調査を急ぐべきだ」と指摘する。
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 やはり菅直人民主党政権・東電・通産省は、データを隠蔽していて、今日は「セシウム137も47ベクレル」と出てきた。1立方センチあたり47ベクレル=1立方メートルあたり47000000ベクレル(4千7百万ベクレル)ということになる。
 セシウムは30年間消えないので、こちらのほうが環境への影響は大きい。ベクレル(Bq)、シーベルト(Sv)計算・換算さんの式で、以下の数値で計算してみると以下のようになる。
1立法センチ=1gとして1kgにすると、47000ベクレルとなる。この数値で1年間の放射線量を計算すると、

1kg当たりのベクレル値=47000
ベクレルの単位
Bq(ベクレル)
1日当たりの摂取量=1g
摂取量の単位
g(グラム)
摂取日数(日)=365日
放射性物質の種類
セシウム137
摂取方法= 経口摂取(食物の場合)
預託実効線量
0.000223015 Sv
0.223015 mSv
223.015 μSv
0.2ミリシーベルトとなる。

 口に入れたという形での計算だが、年間人口被曝放射線量の20%に相当し、これは10年20年と影響を与え続けることになる。海岸沿いの地域なら海水の飛沫の形で、面積に応じてこの線量の数倍から数十倍を建物や人物などが浴び続けるということになる。漁師や船乗りの皆さんも同じである。
 土地と水の汚染状況も、今後ますます深刻化するであろう。

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福島第1原発:累積放射線量 浪江町で年間限度の7倍超 文部科学省は31日、福島第1原発から北西約30キロの福島県浪江町の国道399号沿いで23~30日の166時間の累積放射線量が人工被ばく年間限度(1000マイクロシーベルト)の7倍超となる7490マイクロシーベルトに達したと発表した。ほかに年間限度を超えたのは北西30キロの飯舘村で4449マイクロシーベルト、西北西30キロの浪江町の別の地点で3428マイクロシーベルト。
 また、原発から約30キロ南の福島県いわき市沖合10キロの水深83メートル地点から初めて海水を採取し測定したところ1リットル当たり放射性ヨウ素131が79.4ベクレル、放射性セシウム137が7.24ベクレル検出された。福島県沖合30キロの4地点でも測定し、ヨウ素131は最高値で8.7ベクレル、セシウム137は8.46ベクレルだった。
 30日に採取した水道水1キログラムでは10都県でヨウ素0.35~17ベクレル、5都県でセシウム0.45~3.4ベクレルを検出。文科省が調査を始めてから初めて、新たに岩手県でヨウ素が0.36ベクレル検出された。【鈴木梢】
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 「放射性プルーム」はかなり深刻である。1000ミリシーベルト以上の地域はそれだけで、年間人工被曝量の限界を超えてしまう。倍率が高まるにつれて、発ガン性が高まり、甲状腺癌や白血病などにかかりやすくなると考えられる。30キロ外安全宣言はまったくあてにはならない。
 水の場合もベクレル(Bq)、シーベルト(Sv)計算・換算さんの式で、どのぐらいの被曝量になるか、計算してみることをお勧めする。
全国の放射線モニタリングデータ

2.これはSFの世界か?
 日本人は1945年の敗戦以来、「もう戦争はしない」=「危機管理はしなくてよい」と拡大解釈して生きてきた。この解釈が実はまったくの幻想で、自分達の高エネルギー消費という生活スタイル自体に、今回の福島原発チェルノブイリ化という危険が潜んでいることなど、ずっと無視して生活してきた。こう書いている私も同じだ。
 アメリカ人はどうか。すべてのアメリカ人とは言えないにしても、アメリカ人にとって核戦争は最も身近な危機だった。1950年代である。
 核戦争を想定した米軍のフィルムを公開
 日本でも原水爆禁止運動が民間で盛り上がっていた。

 今回の事故が起こって、今までまったく関心のなかった放射線の話しを、書くようになった。多くの皆さんもそうだろう。これも、実はつねにあり、いつもあったが見えなかったものだったのである。
 核兵器全般
 東アジア大陸の隣国は核兵器を使う準備を進めている。私達は今、何をなすべきだろうか。


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1 コメント

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海洋放射能発表はいいとこ取り (とおりがかり)
2011-04-04 09:05:34
ストロンチウム90の値はどう
して発表しないの?
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