『グリーン・デスティニー』(原題: 臥虎蔵龍、英語題: Crouching Tiger, Hidden Dragon)は、2000年の中国・香港・台湾・米国の合作作品で、王度廬の武俠小説『臥虎蔵龍』を原作とした武俠映画の傑作である。
第37回金馬奨では最優秀作品賞を、第20回香港電影金像奨では最優秀作品賞・最優秀監督賞・最優秀助演女優賞(チェン・ペイペイ)を受賞している。第73回アカデミー賞で英語以外の言語による作品ながら作品賞ほか10部門で候補にあがり(監督、脚色、撮影、編集、美術、衣装デザイン、作曲、歌曲、外国語映画)、外国語映画賞など4部門を受賞した。
剣の名手として武林にその名を知られた武当派の李慕白(チョウ・ユンファ)は、血で血を洗う江湖の争いに悩み、剣を捨てて引退することを決意する。そして、自身の名剣「青冥剣」を鐵貝勒に寄贈するために、密かに恋心を抱いていた同門の弟子で、鏢局を営む兪秀蓮に託す。兪秀蓮は剣を無事に北京の鐵貝勒宅に届けるものの、その夜、剣は何者かに盗まれてしまう。
名剣「青冥剣」を手にしたのは、玉嬌龍(チャン・ツィイー)だった。ここからこの剣をめぐるふたり(李慕白(チョウ・ユンファ)と玉嬌龍(チャン・ツィイー)の攻防戦が、周囲の人々を巻き込みながら展開していく。ワイアー効果を多用したアクション・シーンが見所の一つとなっているこの映画は、監督のアン・リーと、チョウ・ユンファ、チャン・ツィイーという主役の二人が、ハリウッド映画に進出する大きなきっかけとなった作品でもある。
監督 | アン・リー |
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脚本 | ジェームズ・シェイマス ツァイ・クォジュン ワン・ホエリン |
原作 | ワン・ドウルー 『臥虎蔵龍』 |
製作 | アン・リー ビル・コン シュー・リーコン |
製作総指揮 | ジェームズ・シェイマス デヴィッド・リンド |
出演者 | チョウ・ユンファ ミシェル・ヨー チャン・ツィイー チャン・チェン |
下の動画の前半部分は、「青冥剣」を手にした男装の美少女剣士に扮した玉嬌龍が、中華飯店で居合わせた武侠の男たちを、飛び回り舞うようにして倒していくシーンであり、若い頃の(多分20代前半)チャン・ツィイー の、清純で凛とした雰囲気のする姿を見ることができる。動画の後半部分は、玉嬌龍と、兪秀蓮(ミシェル・ヨー)との、10分近くにわたる1対1の、剣による対決シーンであり、この映画の最大の見せ場となる、映画史に残る白眉のアクションシーンである。
チャン・ツイ・イー 映画「グリーン・デスティニー」でのアクション・シーン
この映画を見るまで、私は、中国映画などは、C級のくだらない作品ばかりだと、観もしないで決めつけていたのだが、ある日たまたま見たテレビのヴァラエティ番組「スマスマ」で、SMAPの草剛君が、この映画を紹介していて、「映画好きの人は、ぜひ見てください」と言っていたのがキッカケで、見る気になったのが始まりで、それからは、中国映画も大好きなジャンルの一つになってしまっている。
草剛君も言っているように、この映画、人が空を飛んだり、水の上を跳ね飛んだりあまりにも荒唐無稽なシーンの連続で、最初は、あっけにとられて、見入ってしまうのですが、アクション・シーンだけでなく、中国内地の美しい風景や、登場人物のそれぞれの人生の悲哀とかそういったいったものが、よく描かれていて、見所は、アクション・シーンだけではない。
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