血統を基軸に据えて馬券を買う筆者は、
不可解な敗戦も多いかわりに、不可解な穴馬も拾うことができる。
今回は、穴連発の種牡馬
スキャターザゴールド
を取り上げてみよう。
母父ダンジグという血統組成から想像できないことだが、
筆者も愛読しているパーフェクト種牡馬辞典では、
スキャターザゴールド は
ステイヤー
として紹介されている。
事実、産駒の勝利は ダート1700m 以上、芝2000m 以上 で多い。
つまり、ミスタープロスペクター系の中では、
スタミナや重厚さを伝えるティンバーカントリーに近い。
穴は、
◇ ダート1400m とかで惨敗した馬のダート距離延長した時
◇ 短距離で惨敗していた馬が、スタミナを問われる条件で距離延長した時
◇ 函館ダート1700m に出てきた時
の 3つ が好走条件という印象。
( 3つ目は、残念ながら使えなくなったが…。 )
勿論、不発も多いが。
今走っている産駒では、メイショウベーネ が買い易い。
地味な、ローカル芝2000m 向きの牝馬なのだが、
3歳未勝利 函館芝2000m 11番人気 1着
3歳以上500万下 函館芝1800m 8番人気 3着
4歳以上500万下 福島芝2000m 13番人気 3着
とかなり強烈な成績を残している。
他にも眠っているステイヤーが多いと思うので、夏のローカルで注目したい。
そんな スキャターザゴールド は
ロシア
に輸出されたらしい。
こうして貴重なステイヤー種牡馬が、また 1頭 日本から居なくなってしまった。
これでいいのか、と首を捻りたくなる。
将来、天皇賞(春)が、京都芝2400m とかで施行されそう戦々恐々である。