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世界最長のヒロイック・ファンタジー「グイン・サーガ」:100巻を越えて

2008年06月04日 | 読書
ヒロイック・ファンタジーは大好きです。
人間とは思えない英雄や美女が、人間界を越えた世界で大活躍する。
魔法や剣。恋や友情。これらが絡み合って凄まじい創造の世界をリアルに
描いてくれます。
 映画でも、ロード・オブ・ザ・リング、ナルニア国物語、古くはコナン
シリーズ などなど。素晴らしい作品が作られています。それぞれ原作の
ファンタジー・ノベルがあります。そんなファンタジー・ノベルの最長の
作品、文庫本で100巻の作品を作るぞと栗本 薫さんが書き始めたのが
「グイン・サーガ」です。
 読み始めたのは、1983年ですからもう25年前だね。四半世紀が
経つんだ。当時、一緒に読み始めた友人がいて、それも刺激になりました。
パロという文明豊かな国が新興国の粗野なモンゴールに攻め入られ、双子の
王女リンダと王子レムスは古代機械をいう瞬間移動装置によって暗い森に
飛び逃げ隠れますが・・そこに突然出現し彼らを助けたのは、なんと豹頭の
巨大戦士・グイン。そこから始まる戦闘、愛、国の興亡、魔道の世界・・
ハヤカワ文庫で連載が始まります。表紙の絵と表紙を開けた見開きの絵の
素晴らしさも益々想像力を掻き立てます。
1巻目のタイトルは、「豹頭の仮面」です。そして、このシリーズはサブ
ストーリーを外伝として書き綴ります。外伝自体何巻も出ているのですよ。
その外伝中でも最も魔道に富み、重要な位置づけとなるのが外伝1巻目の
「七人の魔道師」です。その表紙をご覧ください。

まさに豹頭。その左右に並ぶのがパロの真珠と称される美男美女のリンダと
レムス。彼らはグインに助けられ、逃亡の道を歩み始めます。そして
ノスフェラスという砂漠地帯の辺境へ。その堺にあるスタフェロスという城が
見開きに描かれています。恐ろしい怪物たちが棲むノスフェラス。

かたや「七人の魔道師」の見開きは、これこそ魔道の世界(笑)

このグイン・サーガの楽しいところは、魅力的な主人公達です。グインは、
そもそも何故豹頭なのか、どこから来たのか、パロの絶世の美男の王子、
アルド・ナリス、成り上がり者のイシュトバーン、男勝りの女剣士リギア、
草原の国の王子スカール、何人かの超絶の魔道師などなど。彼らの運命が
物語の中枢を揺るがしていきます。
 100巻で完結すると皆が思っていましたが、栗本さんは書き始めると
自らこの世界に没頭する癖があって(笑)、とうとうこのライフワークは
100巻で終わりませんでした。私の方も、さすがにちょっとお疲れなのと
なんだ終わらなかったんだと嬉しいやら、おうおうと思うやら・・
元々読みたい本が山積みなものなので、暫く2年ほどグインサーがはお休み
していました。たまに本屋で見かけると順調に110巻すら越えて・・まだ
まだ続いていました。
 それでちょっと重い腰をあげて、1ヶ月ほど前に104巻を読んだら、
物語の展開にまたはまってあっという間に今107巻目を読んでいます(笑)
これだけ読んでいると登場人物たちの特徴は分かっていますので、読む速度
もスピーディです。栗本さんの特徴も分かっていますし。また感情移入して
感情表現をだらだら始めたぁ~など・・笑
104巻から107巻の表紙です。イラストレーターは最初の加藤直之さん
から丹野忍さんに代わっています。丹野さんの方が女性的な表現です。

栗本薫さんの小説は娯楽性十分で読みやすく映画を見るようです。
まだグインサーガを読んでいない方は100巻を越える旅にお付き合いして
みませんか。ファンタジー好きの方には




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