先日のNHKサイエンスゼロで癌のウイルス療法の新薬について報道されていた。悪性脳腫瘍について限定承認されたこの新薬は遺伝子を改変(①DNAを複製するのに必要なタンパク質を作るな→作れ②細胞を自滅させろ→させるな③免疫細胞から逃れる→見つかれ)した単純ヘルペスウイルスを直接癌細胞に注入しウイルスの働きによって癌細胞を破壊するというものである。治験の結果によると1年生存率を15%から84。2%に改善させた。この薬の原理は他の癌にも有効であり各所で治験が行われているそうだ。前立腺がんにも適用される新薬が開発されると良いのだが。手術や放射線治療より体への負担が少なそうで、患者にとってはメリットが多そうで期待が持てる。