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映画「祈りの幕が下りる時」@109シネマズ木場、2018/2/2

2018-02-08 01:47:34 | 映画感想
2018/2/2、109シネマズ木場。
3番スクリーン、K列を選択。

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阿部寛、溝端淳平、松嶋菜々子、小日向文世、及川光博、伊藤蘭、山崎努、田中麗奈、キムラ緑子



葛飾区小菅。
アパートで女性の絞殺腐乱死体が発見される。
被害者は滋賀県の老人介護施設で働く押谷道子。
部屋の借主は越川睦夫だが、行方不明。

現場を確認した松宮修平(溝端淳平)は何もない部屋に違和感を感じる。
それは、まるでホームレスの部屋のようだったから。

実はつい先日、ホームレスの焼死体が発見されていたが、その死因も絞殺だった。
松宮は従兄妹で日本橋署刑事の加賀恭一郎(阿部寛)の意見をヒントに、
DNA鑑定の結果、越川睦夫が焼死体と同一人物と判明する。

押谷道子の足取りを調べると、老人介護施設に居座る素性不明の女性(キムラ緑子)が
幼馴染で演出家の浅居博美(松嶋菜々子)の母だと気づき、浅居に母を引き取るように
話すため上京したまま、行方不明になっていることが判明。

加賀と松宮は浅居博美に話を聞くが、母の件を断ると押谷は帰ったとのこと。

暫くして常盤橋で松宮と会った加賀は、越川の部屋のカレンダーの4月に常盤橋とあったと聞き、
1月柳橋、2月浅草橋、3月左衛門橋、そして、5月一石橋、6月西河岸橋、7月日本橋、
8月江戸橋、9月鎧橋、10月茅場橋、11月湊橋、12月豊海橋のすべてを言い当てる。

加賀が幼いころに失踪した加賀の母、田島百合子(伊藤蘭)の遺品の中に同じように
橋の名前の書かれたカレンダーがあったのだ。

思わぬところで、加賀の母と越川の繋がりがあった。
この後、捜査を進めていくと加賀自身の人間関係が事件に関わっていることが分かる。

果たして事件の真相は。

そして、加賀恭一郎がシリーズ全体にわたって日本橋にこだわる真の理由とは。

**

エンドロールで映画本編には出てこなかった人物がカメオ出演。
恵俊彰、杏、香川照之、他にもいたような気が。



時系列的にも長く、複数の家族関係を絡め、人物の相関が結構ややこしいが
まったく破綻せずに展開、うまくまとめた。

家族、親子が重要なテーマであるのは、前作の「麒麟の翼」も同様だが、
今作は加賀恭一郎自身の家族関係が大きい。

最後は自白で解決するわけだが、自白以外の証拠がないように思える。
過去についても、既に20年以上前に処理されてしまっているわけで、
今更法的にどうにかできるのか。

つまり、この後、仮に否認に転じたら(あれは全部嘘、妄想でした、とでも言うとしたら)
検察は起訴し、公判維持できるのか疑問に思った。



事件解決の急展開となる常盤橋。
今、常盤橋界隈は再開発工事で、常盤橋時代も幕で覆われているはずで、
撮影がいつだったのかは気になった。

なお、「ときわばし」には「常盤橋」と「常磐橋」があり、
「常磐橋」は人道橋で東日本大震災の影響もあって、現在改修工事により、解体復元中。

映画に出てくる「ときわばし」は「常盤橋」の方で、背後に日銀の本館(旧館)が見えるので、
橋の南側、日本ビルの東側から撮ったものと思われる。
蛇足だが、日本ビルも建て替え工事中だそうだ。



「常盤橋」の他「日本橋」「江戸橋」はよく通る。
新大橋通りから昭和通りに抜けるのに、蛎殻町で右折して東京証券取引所方向へ
向かうのが「鎧橋」蛎殻町で右折せず、斜め左に進むと「茅場橋」。
よく通るが橋の名前は知らなかった。

「豊海橋」は「永代橋」のすぐそば。
「永代橋」はよく通るけど、「豊海橋」は知らなかった。



混雑する「日本橋」では身バレはしないだろうが物のやり取りは難しい。
終盤の電話シーンは「柳橋」らしいが、あれだけ人通りが少ないとかえって目立つ。
撮影のために人を止めたのか、いつもあんな調子なのかは気になるところ。

原作者が東野東吾なのでもちろんよく調べてあることだとは思うが、
何故これらの橋なのかは聞いてみたい。

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