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「政府の財政を考えるシリーズ」振り返り

2024年01月22日 | 先進国の経済学
先進国の経済学 目次へ戻る本ブログ 総目次へ戻る 政府の財政を考えるシリーズも10回となった。そろそろ結論めいたことも書かねばと焦りだしたが、その前に今までの十回を振り返っておこう。政府の財政を考える ①一般政府という視点https://blog.goo.ne.jp/thegeneraltheory/e/ce550fecced9c2fc402f60e9d5bf9a11中央政府(いわゆる政府)+地方 . . . 本文を読む

金融緩和の出口論 その4 金利によって為替操作を行うこと について

2024年01月15日 | 日本経済を読む
本ブログ 総目次へ戻るこのカテゴリの目次へ戻る この間の物価上昇を日銀の異次元金融緩和のせいにする議論がある。円安は日米金利差のせいだから日銀が金利を上げて円安を「是正」すべきだ、という議論である。幸いなことに専門家集団である日銀はそのような議論には耳を貸す気配はない。(*この問題は文末に取り上げる) では日銀は何を見ているのだろうか? まずは消費者物価指数(総合)は以下の通り。2022年に急上昇 . . . 本文を読む

政府の財政を考える ⑩ 一国レベルで経済を考える 資金循環統計

2024年01月12日 | 先進国の経済学
先進国の経済学 目次へ戻る本ブログ 総目次へ戻る*≪中央政府(いわゆる政府)+地方政府(地方自治体)+社会保障基金≫を連結したものを「一般政府」と呼ぶ。以下「政府」と呼称する。 日本銀行は四半期ごとに資金循環統計を発表している。2023年12月20日に第3四半期のものが公表された。ここではその中の部門別の金融資産・負債残高をもとに議論を進める。日本の一国レベルでの貸借対照表のようなものだ。ただし固 . . . 本文を読む

政府の財政を考える ⑨     「財源」のはなし

2023年11月22日 | 先進国の経済学
先進国の経済学 目次へ戻る本ブログ 総目次へ戻る*≪中央政府(いわゆる政府)+地方政府(地方自治体)+社会保障基金≫を連結したものを「一般政府」と呼ぶ。以下「政府」と呼称する。一般理論を読む改訂版第7章 貯蓄と投資の意味―続論 (人々は使われなかった貯蓄の分だけ貧しくなる)https://blog.goo.ne.jp/thegeneraltheory/e/cc44cee2a1fa98e3b04be . . . 本文を読む

政府の財政を考える ⑧     減税なのか?社会保障の充実なのか?

2023年11月06日 | 先進国の経済学
先進国の経済学 目次へ戻る本ブログ 総目次へ戻る*≪中央政府(いわゆる政府)+地方政府(地方自治体)+社会保障基金≫を連結したものを「一般政府」と呼ぶ。以下「政府」と呼称する。ヘルパーの有効求人倍率、過去最高15.53倍 訪問介護の人材不足が更に悪化 厚労省https://www.joint-kaigo.com/articles/12018/「訪問介護事業者」の倒産が過去最悪のペースで増加。ヘルパ . . . 本文を読む

政府の財政を考える ⑦     社会保障は「重荷」なのか?

2023年10月24日 | 先進国の経済学
先進国の経済学 目次へ戻る本ブログ 総目次へ戻る*≪中央政府(いわゆる政府)+地方政府(地方自治体)+社会保障基金≫を連結したものを「一般政府」と呼ぶ。以下「政府」と呼称する。 消費は必ず誰かの所得となる。貯蓄は誰かに使ってもらわなければ利子すらつかない。考えたら当たり前だが人々がこれを分かろうとしないのは、手元に残るカネにしか興味が行かないからである。これは自然の本性であり誰も逃れることができな . . . 本文を読む

政府の財政を考える ⑥    再分配!好! 再分配は良い事だ

2023年10月16日 | 先進国の経済学
先進国の経済学 目次へ戻る本ブログ 総目次へ戻る*≪中央政府(いわゆる政府)+地方政府(地方自治体)+社会保障基金≫を連結したものを「一般政府」と呼ぶ。以下「政府」と呼称する。現物社会移転とは? 現物社会移転とは、一般政府が家計に現物の形で支給することを目的に、市場生産者から購入する財貨・サービスを指す。具体的には、医療費、介護費のうち保険給付分、公費負担医療給付、義務教育に係る政府による支出、家 . . . 本文を読む

政府の財政を考える ⑤ 政府の持つ再分配機能

2023年10月10日 | 先進国の経済学
先進国の経済学 目次へ戻る本ブログ 総目次へ戻る*≪中央政府(いわゆる政府)+地方政府(地方自治体)+社会保障基金≫を連結したものを「一般政府」と呼ぶ。以下「政府」と呼称する。政府の再分配機能について 2021年の国民経済計算をもとにしている。  家計の所得は財産所得、事業所得、賃金から成り立っている。合計301兆円だ。 そこから税と社会保険料が差し引かれて183兆円となり、これが手取り . . . 本文を読む

政府の財政を考える ④     医療と介護が底割れを防いできた

2023年10月02日 | 先進国の経済学
先進国の経済学 目次へ戻る本ブログ 総目次へ戻る*≪中央政府(いわゆる政府)+地方政府(地方自治体)+社会保障基金≫を連結したものを「一般政府」と呼ぶ。 実質では増加分の77.9%、名目では55.4%。名実ともにこの間のGDP増加の主因となったのは公的需要だ。ではその公的需要の中身は?一般政府の消費・投資増加分の中身 一般政府の財政の仕組みを理解するのは少々面倒だ。ここでは国民経済計算で集計された . . . 本文を読む

政府の財政を考える③     家計・企業・一般政府、どこがGDPに貢献しているか?

2023年09月25日 | 先進国の経済学
先進国の経済学 目次へ戻る本ブログ 総目次へ戻る主要三部門(家計・企業・一般政府)のGDP寄与度 家計は消費、企業は設備投資+在庫投資、一般政府は消費+投資+在庫投資としてGDPに寄与している。これ以外に民間住宅投資が、企業と家計の中間にある。 まとめるとGDPは消費と投資(+在庫投資)のことであり、すなわち使われたお金のことである。使われたお金は必ず誰かの所得となっている。GDPに直接現れないの . . . 本文を読む