よみがえるケインズ

ケインズの一般理論を基に日本の現代資本主義を読み解いています。
カテゴリーが多岐に渡りすぎて整理を検討中。

投資とは?貯蓄とは?

2024年05月27日 | 先進国の経済学
GDPの内訳 輸出入を除くGDPは主要には家計部門、企業部門、政府(一般政府)部門に分けられる。この三部門と消費、投資、貯蓄の関係は以下のようになっている。  ケインズは「当期の投資とは、当期の生産活動の結果として資本装備価値へ期間中に付加された額のことだ」と定義している。多くの人に異論はあるまい。資本装備価値というのは設備の現在価値のことだと、ここでは考えてもらっていい。 投資の定義が . . . 本文を読む

需要と供給を決めているものは何か

2024年05月13日 | 先進国の経済学
 前回は「供給と需要は価格によって調整されるのか」という題名で「そうではない」と主張した。では需要と供給それぞれを決めているものは何だろうか?供給について考える 生産技術、一次産品価格、為替等の条件が変わらないのであれば、供給量は雇用量に比例する。これを供給量は雇用量の関数である、という。逆に雇用量は供給量の関数であるとも言える。同じことだ。問題はどちらを先に考えるかである。 均衡価格理論では、生 . . . 本文を読む

供給と需要は価格によって調整されるのか

2024年05月07日 | 先進国の経済学
「供給量と需要量を等しくする価格は均衡価格と呼ばれる。その価格で売買される数量は均衡数量だ。均衡価格は市場清算価格と呼ばれることもある。それは、この価格この価格で買いたい全ての買い手がこの価格で売りたい売り手を見つけ、逆もそうなるとことを保証し「市場を清算する」価格という意味だ。P・クルーグマン/R・ウェルス「マクロ経済学」商品の需給は価格によって一致するのか?  だいたい下図とともに次 . . . 本文を読む