で、ケイマンの目標を何キロにするかについて考えてみます。
「そんなもん軽ければ軽いほどいいに決まってる!」
おっしゃる通り。
ただ、目標もなく軽量化に取り組むことは危険です。
すでにあるクルマを軽量化することは、機能をそぎ落とすことと同義です。
例えば、カップカーばりにすべてを捨てることも可能です。
でもそれは陸上のユニフォームで日常生活を過ごすようなものです。
その格好でレストランには行けませんし、家にいても不自由です。
そんな格好はめったにするもんではないんです。
極端な軽量化は結局乗らなくなるだけ。
頻繁に乗る範囲で軽量化をとどめるために目標は必要です。
ここで、下の図をみてください。これはトルクウェイトレシオ(以下T/W)と0-100km/h時間の比較です。

これをみるとT/Wは220Nm/t(体重は私の体重65kgで試算)ぐらいまでは
値が大きくなるほど加速力が順当に上がって行きますが、
220Nm/tを超えると一気に効率が悪くなることがわかります。
また下の図をみてください。これはパワーウエイトレシオ(以下P/W)と0-400m加速タイムの比較です。

こちらもP/Wが200PS/tまでは効率良く改善しますが、それより先では一気に効率が悪くなることがわかります。
この効率のいい範囲が軽量化の効果が最も出やすい範囲といえるので、
このゾーンの上限(T/W220Nm/t,P/W200ps/t)をねらうことにします。
わたしのケイマンのトルクは273Nmですので、T/Wが220となる質量は1190kgとなります。
またケイマンの馬力は245PSですので、P/Wが200になるのは1185kgとなります。
以上のことからこのうち軽いほうの1185kgを目標とします(全て体重が65kgとした場合)。
この時に予測される動力性能は、グラフからすると、
トラクションが平均よりやや良い状態で0-100km/h加速は5.5秒、
0-400mは13.5秒になります。
またこの値がポルシェのどのモデル並みになるかというと
まず絶対的な重量としては
水冷で一番軽い986ボクスターがデビューイヤーのみ1250kg。
空冷で近いのは、964RSが1230kg、
930カレラが1230kg、CSが1172kgです。
ポルシェとしては結構軽い部類に入ることがわかります。
P/W、T/Wでみると、73カレラがツーリング仕様で、P/Wが184PS/t、T/Wが223なので、
P/Wは勝ってますが、T/Wは同等となります(全て体重65kgでの試算)。
他社の車と比較してみると、現代のライトウエイトの代表、マツダ ロードスターは、
ソフトトップで1120kg、RHTで1160kgなので1185kgはRHTとほぼ同じレベルの重量です。
また、ロータスエキシージが、現行のV6モデルは1176kgで重量はほぼ同等。馬力やトルクは負けてるんで、これよりは遅いですが。
また、86/BRZが1220kgですのでこれよりは軽いことになります。
まあまあいいところですね。
充分速いT/W、P/Wになってますし、現状では十分軽量といっていい重量です。
今後のクルマ(次期型ロードスターなど)が出てくると状況は変わるかもしれませんが…。
さあ、これで目標が決まりました。
あとはこれを実用性のどの部分を犠牲にするとできるかが重要です。
これにつきましては今後詳細検討します。
「そんなもん軽ければ軽いほどいいに決まってる!」
おっしゃる通り。
ただ、目標もなく軽量化に取り組むことは危険です。
すでにあるクルマを軽量化することは、機能をそぎ落とすことと同義です。
例えば、カップカーばりにすべてを捨てることも可能です。
でもそれは陸上のユニフォームで日常生活を過ごすようなものです。
その格好でレストランには行けませんし、家にいても不自由です。
そんな格好はめったにするもんではないんです。
極端な軽量化は結局乗らなくなるだけ。
頻繁に乗る範囲で軽量化をとどめるために目標は必要です。
ここで、下の図をみてください。これはトルクウェイトレシオ(以下T/W)と0-100km/h時間の比較です。

これをみるとT/Wは220Nm/t(体重は私の体重65kgで試算)ぐらいまでは
値が大きくなるほど加速力が順当に上がって行きますが、
220Nm/tを超えると一気に効率が悪くなることがわかります。
また下の図をみてください。これはパワーウエイトレシオ(以下P/W)と0-400m加速タイムの比較です。

こちらもP/Wが200PS/tまでは効率良く改善しますが、それより先では一気に効率が悪くなることがわかります。
この効率のいい範囲が軽量化の効果が最も出やすい範囲といえるので、
このゾーンの上限(T/W220Nm/t,P/W200ps/t)をねらうことにします。
わたしのケイマンのトルクは273Nmですので、T/Wが220となる質量は1190kgとなります。
またケイマンの馬力は245PSですので、P/Wが200になるのは1185kgとなります。
以上のことからこのうち軽いほうの1185kgを目標とします(全て体重が65kgとした場合)。
この時に予測される動力性能は、グラフからすると、
トラクションが平均よりやや良い状態で0-100km/h加速は5.5秒、
0-400mは13.5秒になります。
またこの値がポルシェのどのモデル並みになるかというと
まず絶対的な重量としては
水冷で一番軽い986ボクスターがデビューイヤーのみ1250kg。
空冷で近いのは、964RSが1230kg、
930カレラが1230kg、CSが1172kgです。
ポルシェとしては結構軽い部類に入ることがわかります。
P/W、T/Wでみると、73カレラがツーリング仕様で、P/Wが184PS/t、T/Wが223なので、
P/Wは勝ってますが、T/Wは同等となります(全て体重65kgでの試算)。
他社の車と比較してみると、現代のライトウエイトの代表、マツダ ロードスターは、
ソフトトップで1120kg、RHTで1160kgなので1185kgはRHTとほぼ同じレベルの重量です。
また、ロータスエキシージが、現行のV6モデルは1176kgで重量はほぼ同等。馬力やトルクは負けてるんで、これよりは遅いですが。
また、86/BRZが1220kgですのでこれよりは軽いことになります。
まあまあいいところですね。
充分速いT/W、P/Wになってますし、現状では十分軽量といっていい重量です。
今後のクルマ(次期型ロードスターなど)が出てくると状況は変わるかもしれませんが…。
さあ、これで目標が決まりました。
あとはこれを実用性のどの部分を犠牲にするとできるかが重要です。
これにつきましては今後詳細検討します。